アニメ『リコリス・リコイル』第8話放送後インタビュー:榊原優希さん(ロボ太 役)|見る人にどこか魅力的に映る子になればいいなと思いながら演じていました。【連載 第8回】
監督・足立慎吾さん(代表作『ソードアート・オンライン』)×ストーリー原案・アサウラさん(代表作『ベン・トー』)×キャラクターデザイン・いみぎむるさん(代表作『この美術部には問題がある!』)×制作・A-1 Pictures(代表作『かぐや様は告らせたい』)という魅力あふれる布陣が贈るオリジナルTVアニメーション『リコリス・リコイル』。
東京の下町にある和カフェ「リコリコ」で働く……だけではなく、秘密組織「DA(ディーエー)」のエージェントでもある少女たちの活躍を描いた作品となっています。
アニメイトタイムズでは、本作の毎話放送後に声優陣のメールインタビュー連載を掲載中! 第8回目に登場するのは、ロボ太役・榊原優希さん。
赤字経営の喫茶リコリコの経理を担当することになったたきなが発案した新メニュー、うん………が大ヒット。経営が改善され、欲しい物を手に入れてウハウハなリコリコメンバーが描かれた前半。後半は電波塔事件の真相、真島の能力やアラン機関について、お店前での千束とたきなのやり取り、そして千束最大のピンチなど、見どころしかない濃密な第8話。ロボ太は登場せずともたっぷりインタビューに答えてくれました!
「ハッカーロボ太」収録の劇伴はBlu−ray第1巻に収録!
――作品の資料を受け取ったときの最初の印象を教えてください。
榊原優希さん:(以下、榊原)この子は……ロボッ……ト??と、最初にロボ太くんのあのビジュアルのみを見たときは、どんな声、話し方なのかも想像できずに、頭の中に疑問がたくさんでした。
そしてその答えを求めるべく資料に目を移して、世界観、登場人物たちについて調べ、また台本を読んでいたのですが……、気が付くと読んでいくのが楽しくて読みふけっておりました(笑)。
肝心の疑問だらけだったロボ太くんについてですが、随所に垣間見える生意気さ、調子に乗りがちなところなどが自分的にはツボで、この子好きだ!となりました!
――SNSなどでの盛り上がりをどう見ていますか?
榊原:やはり自分が関わらせていただけた作品が喜んでいただけるのはとてもとても嬉しいです。そして同時に「ですよね!」と、「やっぱり『リコリス・リコイル』良いですよね!」と、なんだか視聴者さんと一緒にリアルタイムで視聴して感想を語り合って理解を深めあえているような気持ちになっております。ありがとうございます、同志の方々! そんな気持ちです。
――アニメの映像を見ていかがでしたか?
榊原:いやこれはですよ皆様、無茶苦茶良くないですか!? アクションも迫力満点で、そして細かな表情や仕草、演出もグッとくる瞬間がたくさんあって、正直イチ視聴者として『リコリス・リコイル』を見るのがとても楽しいです。
僕は何かしらの作品を見るときに、作り手のこだわりが見える瞬間が大大大好きなのですが、本編もオープニングもエンディングも、見ていてそんな大好物のこだわりを感じられる瞬間がたくさんあるので嬉しいですね。
――演じているロボ太は、どんなキャラクターですか?
榊原:なんだか可哀想可愛い?子でしょうか(笑)。最初はもしかするとただただイヤな奴といいますか、純粋に千束さんたちにとって敵というイメージだけが強かったかもしれません。実際悪いこともしているので。
しかし何だかんだで板挟みにあって苦労している瞬間なども見えてきて、また真島さんとの謎の凸凹感のあるタッグという形が見えたことによって、どこか憎めない子な気がしてきたなぁと僕は思います。ロボ太くん、君は頑張ってるよ!
――演じている時に意識していたこと、大事にしていたことはどんなことですか?
榊原:僕としてはロボ太くんに対して最初からどこか憎めない印象を抱いていたので、もちろんやっていることは悪い事なのですが、それでも見る人にどこか魅力的に映る子になればいいなと思いながら演じておりました。
監督さんからは「ロボットフェイスなのでセリフと口の動きのズレは存在しません。好きにできるよ」と言っていただけたので、ここならロボ太くんはこうやって笑うだろうな、こんな声を発してしまうだろうな、というようなところでいろいろできて楽しかったです。
そして、ロボ太くんの資料にはない設定……と言えるのかはわかりませんが、いわば隠された設定というか情報も教えていただいてはいるんです。見てくださっている皆様にとっても謎は多いと思いますが、「無知であるほうが人は幸福なんだよ?」と吉松さんが仰っておられたので「ボクハナニモシリマセン」。すみません!
――ロボ太が出てくるときに必ず流れるBGMもいいですよね。
榊原:すごく素敵な曲ですよね! カッコよく、サイバー空間っぽさもあるのですが、どこかロボ太くんが調子に乗ってニヤニヤしていそうな雰囲気もあるのが良いですね。
特に、最初のほうはしっかりカッコよく、けれど後半に向けてピコピコ音も増えていく感じがまさにロボ太くんという感じで好きです(笑)。