特撮『仮面ライダーギーツ』主人公・浮世英寿/仮面ライダーギーツ 役・簡秀吉さん×鞍馬祢音/仮面ライダーナーゴ役 星乃夢奈さんインタビュー｜ 「白い狐」と「金の猫」、それぞれの仮面ライダーの第一印象は？

人見知りをぶち破りキャスト関係は円満？

――変身前についてはどうでしょう。何か意識して演じているという部分はありますか？

簡：先ほどもお話しましたが、浮世英寿は天才肌ということなので、圧倒的な余裕感というのは意識してます。現場に入るときも、ほかのキャラクターへの接し方など、英寿のスイッチを入れるように心がけてます。

――ここまでお話を伺って、簡さんはナチュラルに英寿のようなクールな雰囲気を出せる方だと感じたのですが、英寿と似ている部分があると思ったことはありますか？

星乃：ないですよ。ないない（笑）。

簡：そうですね（笑）。自分の気持ちについてはビッグマウスだったり、自信家な部分もあったりしますけど、それでも謙虚なつもりなので、そんなに似てないんじゃないですかね？

星乃：英寿は精神性とか強さとか、ヒーロー面での天才ですけど、どちらかと言うと、ナチュラル天然な面白さの天才って感じですから。

簡：そう、なのかな？ でも、こういった取材の場とかで初対面の方にはよくクールだって言われるのですが、それは僕が人見知りで、特になにも考えていないからかもしれないですね。

――なるほど。ちなみに、現場ではそろそろ人見知りも抜けましたか？

星乃：もう完全に抜けてますね。うるさいですもん（笑）。

一同：（笑）。

星乃：（簡さんは）現場だと方言とかばんばん出てきて、こんなに大人しくしてないですから（笑）。

――そういう星乃さんはどうでしょう。鞍馬祢音として意識したことや、自分の引き出しを使っている部分などはありますか？

星乃：発信者として、祢音ちゃんのチャンネルのやり方というのは私とは違うと思うので、祢音ちゃんだったらという部分は意識してます。オフで話しかけられたときにお淑やかに頭を下げるとか、プライベートの姿にも気を使ってるのが祢音ちゃんなので。私だったら外でも普通に「やっほーっ！」とか返しちゃうと思いますけど、そこは違う人間ですから。

――星乃さん自身も大勢のフォロワーを抱えているわけですが、常に誰かの目があるような生活を意識したりはするんでしょうか？

星乃：私は小6の頃から人前でお仕事をしているので、普段から母に「透明なボックスの中で生活していると思いなさい」と厳しく言われてました。煩いくらいに言われていたので、もうプライベートの根に染み付きすぎてるんですよね。

フォロワーの数とかを特別に意識しないで、自分を飾らないようにしようとは決めています。自分を創ってしまうと、ボロが出たときに怖いし、理想を高く持たれるのも嫌なので。口が悪いところも出しているし、思ったことは言っちゃうし。最初からずっと素で活動してきたので、初めて会った方に「動画のままだね」と言われると安心できるんです。

――簡さんに遠慮がないのもそういうところから来てるんですね。星乃さんは現場でもこんな距離感なんですか？

簡：さっきも言ったように僕は人見知りなので。それをこじ開けてくれるような元気な子だったので、びっくりしましたね。おかげですぐに打ち解けることができました（笑）。

仮面ライダーギーツ＆仮面ライダーナーゴ、変身ポーズのこだわり

――そんな撮影現場で、いざ自分が変身するとなったときはいかがでしたか？

簡：僕は子供の頃に『仮面ライダー電王』や『仮面ライダーキバ』を見て、敵と戦ったりとか、「俺、参上！」と言ったりとか、ごっこ遊びをよくしていました。その十何年後かに本当にカメラの前に立って「変身」を言うことになったというのは、感慨深かったですね。『仮面ライダーギーツ』の主演になったという実感も、まだ少しだけふわふわしています。

――現場での指導はどうですか。若手キャストの多いニチアサは普通のドラマよりも厳しいとお聞きすることもありますが。

簡：真摯にはっきりと言ってくださるので、とてもありがたく思ってます。スタッフの方にいただいたアドバイスは全部メモして、自分の中でも浮世英寿のイメージを作り上げています。

――変身ポーズにもこだわりが入っているんでしょうか。

簡：英寿は天才肌ということもあり、こなれた感じになるようには意識しました。シンプルなので、子供たちも真似しやすいんじゃないかなと思っています。

――星乃さんはいかがでしたか？

星乃：『仮面ライダーギーツ』と堂々と書いてある台本をもらっても、なかなか実感が沸かなかったんですけど。ベルトを巻いて変身することになって、ようやく「仮面ライダーの撮影をしているんだ」って意識が深まりましたね。

私はお兄ちゃんがいるので、ベルトを巻いていろんなライダーの真似をしていた姿を思い出したりして。私の変身を見てくれた女の子が真似してくれるのかなと思うと嬉しくなりました。放送されるのが楽しみです。

――ありがとうございます。では最後に、放送を控えた『仮面ライダーギーツ』の見どころを一言ずつお願いします。

簡：『仮面ライダー』の歴史の中でも特に、毎回何がおこるかわからない、先が読めないストーリーになっていると思います。それは僕たちも同じで、脚本が高橋悠也さん（『仮面ライダーエグゼイド』『仮面ライダーゼロワン』メインライター）ということもあって、もしかしたら僕が命を落とすことになるかもしれないですから。

星乃：ベルトやバックルの情報も発表され、特撮ファンのかたの期待されている声が聞こえるようになってプレッシャーもあるのですが。その期待を超えられるような1話になっていると思うので、たくさんの方に見ていただきたいです。

『仮面ライダーギーツ』の世界がたくさんの方に愛されるような作品になるように、精一杯盛り上げられるように頑張りたいです。

『仮面ライダーギーツ』番組情報

放送情報

2022年9月4日(日)スタート！
【毎週日曜】午前9：00～9：30
【ネット】テレビ朝日系24局

スタッフ

原作：石ﾉ森章太郎
脚本：高橋悠也
音楽：佐橋俊彦
主題歌：倖田來未　湘南乃風
クリーチャーデザイン：竹谷隆之
監督：中澤祥次郎 、杉原輝昭　ほか
アクション監督：藤田 慧（ジャパンアクションエンタープライズ）
特撮監督：佛田 洋（特撮研究所）
プロデューサー：井上千尋（テレビ朝日）　武部直美（東映）
制作：テレビ朝日・東映・ADKエモーションズ

公式サイト（テレビ朝日）
公式ツイッター（＠krgeats_toei）