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映画
「スタジオ地図 シネマティックオーケストラ2022 ~『竜とそばかすの姫』公開1周年記念~」レポート|細田守監督作品の象徴とも言える夏の青空と入道雲を音楽で体感!
『時をかける少女』を表現する青春の音色は16年の時を経てなお色褪せない
休憩をはさんで第2部が幕を開けると、まずは『未来のミライ』。披露されたのは「ミライのテーマ」「Trans Train」「Marginalia song」「Of Angels」の4曲でした。
『未来のミライ』は主人公の男の子・くんちゃんと、彼の未来から来た妹・ミライちゃんのコミカルな掛け合いや、過去から未来にかけて続いてきた家族の繋がりが見られます。映像ではその点が重視されており、作中で1、2を争う名場面である曾祖父のバイクに揺られるくんちゃんの姿も見られました。
お次はいよいよ『時をかける少女』パート。細田監督作品の人気の礎となった作品だけに、会場の空気からも多くのファンが期待を寄せていたことが感じられました。
まずは、「夏空」「スケッチ」「少女の不安」「からくり時計~タイムリープ」と映画の名場面を彩った楽曲たちを披露。オープニング、紺野真琴や間宮千昭、津田功介らの学校での日常、商店街のからくり時計など、どの楽曲も作品の印象的な場面を思い出させ、このパート最後の楽曲への期待を高めていきます。
そして、真琴が夜に家を飛び出していくあの名場面がスクリーンで映し出されると、会場に奥華子さんが現れます。この場面で奥さんが登場したということは、披露される楽曲は「変わらないもの」しかありません。
奥さんの生歌で紡がれる「変わらないもの」と共に、スクリーンではタイムリープを敢行した真琴が見た思い出たちが映し出されており、思わずグッと来た人も少なくないことでしょう。もはやここがクライマックスかと言った空気の中、いよいよお待ちかねの『竜とそばかすの姫』パートへ。
この作品の公開1周年を記念したイベントということで、豪華に「U」「歌よ」「竜の城」「心のそばに」「素顔」「はなればなれの君へ」の6曲を演奏。すず(ベル)の歌声が、東京フィルハーモニー交響楽団の演奏によってさらに引き立てられていました。
竜の城でベルと竜が踊るシーンの映像は『美女と野獣』を思い出させますが、オーケストラの演奏でダンスホールさながらの絢爛さを会場で再現。
そうして全ての作品の楽曲演奏が終了。指揮者を務める栗田博文さんが一度退場したところで、会場に大きな拍手が溢れます。その拍手に応じて栗田さんが再登場すると、ここからアンコールの時間に。
1曲目は「Overture of the Summer Wars」。『サマーウォーズ』の物語序盤で聴ける楽曲ですが、吹奏楽曲としてアレンジされていたり、某TV番組で一部が用いられていたりするので、『サマーウォーズ』の楽曲だと知らずとも楽しめたことでしょう。
そして、本イベント最後の楽曲は『時をかける少女』より「ガーネット」。主題歌ですが作品パートで披露されなかったので、ここで聴けるのではないかと期待に胸を膨らませていた方は多いハズ。
もちろん奥さんも登場し、スクリーンに映し出された夏の青空と入道雲をバックに、その歌声を高らかに響かせてくれました。
細田監督作品の魅力を音楽で追体験できた本イベント。きっとまた作品を見たくなった方は多い事でしょう。細田監督の次回作に期待しつつ、この機会にこれまでの作品を振り返ってみてはいかがでしょうか。そして、10周年を迎えまだまだ躍進を続けるスタジオ地図の今後にも注目です!
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