夏、なぜか人生の岐路になりがち|山根綺のほんとのところ。#8
夏は、人生の岐路になりがちです。
学生は一年で初めての長期休みになり、
自分に約40日間、自由な時間が与えられる夏休み。
マジ最っ高〜!ハピネス!!と思った初日の夜、
寝て起きた瞬間に最終日を迎えています。
宿題はギリギリまで後回しだし、
気付いたら昼夜逆転してるし、
8月31日の夜に頭を抱える度、
自分という人間を良くも悪くも自覚させられてきました。
私の夏休みといえばそう、高3の夏。
人生最大に病み散らかしていたリトル山根は
壁に穴を開けたり、2週間自室に引きこもったり、
まぁ色々ありました。(笑)
この時期があったからこそ
声優の道へ舵を切れたのですが、
あれから8年、25歳の夏になっても
相変わらず将来のことやら自分のことやらを考えまくる日々。
令和はいろいろ難しいっぴ。。
でも最近は何だかんだそんな自分を受け入れています。
いつか、「あ〜もうなんか悩む自分に疲れた!やーめっぴ!」って、勝手にやめる時が来るのを知っているからです。
なんだかそうやって生きて変わり続けてきたんですよね。
そこを経て、自分のことを少しずつ労わり認めていくフェーズに入っていく。
だから好きなだけ悩めば良いのかもしれません。
人が変わる瞬間って不思議で
その時が来たら、身体が勝手に動いているから。
■深夜の1人反省会をやめたい
私ね、深夜の1人反省会をやめたい。
さっきまでの悩むだけ悩もうぜ!メンタルはどこに行ったんだという感じですが、
「今日のあの言葉は良くなかったかもな」
「あれは言わなければよかったな」
「あの反応して嫌な奴だと思われてないかな」
夜ふかししているときは必ずこんなことが
ぐるぐるぐるぐる、頭の中で回り続けます。
過ぎたことは気にしない!
遠くでそう言う小山根もいるのですが、
大山根の頭にはなかなか響きません。
深夜のパワー、すごい。
〇〇さんは凄いな、それに比べて私は…と
周りの人の素敵なところと自分のダメなところを比べてしまう癖、いつになったらやめられるのかなぁ。
そんなことを悶々と考えていた時、
あるお仕事帰りの電車で、事務所の先輩の上田瞳さんが
山根ちゃんはそう思えるからたくさん成長しているんだよ、凄いねって言ってくださったんです。
なんてあたたかい方なのでしょうか。
そんな風に、何事もプラスに考えられるようになったら
深夜に刻々と繰り広げられる一人反省会が
ワシ、今日もお疲れさま会に変わるのかもしれません。
私は本当に周りの人に恵まれたなぁ…と改めて思いました。
かっこいい先輩に、私もなりたいな。
■助演女優賞
結局私は、誰かに必要とされたいんですよね。
お金とか地位とか名誉ではなくて
ただここにいても良いっていう理由が
生きていても良いんだっていう理由が、
自分の中で欲しいだけなのかもしれません。
人って自分のために頑張るより、何かの、誰かのためにやる方が頑張れるじゃないですか。
そんなエゴにも似た気持ちには不思議とえぐみが無いから
もしかしたらこれが、愛というものなのでは?なんて思ったりします。
愛って見返りを求めない自己犠牲だと思っているので
私の身勝手なエゴの延長線上だったとしても
大切な人達、大好きな人達をただ幸せに出来たら
それだけでいいのかもなぁって。
今ちょっと照れくさいこと言いました。はずかしい。
人生はマラソンだとよく耳にしますが、
私にとって人生は、一人一人が主役の舞台です。
全員が主人公で、毎日スポットライトを浴びながら生きているのです。
だからわたしね、
皆の人生という舞台で、助演女優賞をとりたい。
幕が下りる瞬間まで、あなたの心のどこかに私がいて
山根を見つけられて幸せだったな、楽しかったなって思ってほしい。
この先もきっといろんなことが起こるけど、
良い時も悪い時も
ただそこに、わたしがいたらいいな。
企画協力:青二プロダクション
編集担当:川野優希