2022年9月下旬の総括（家）｜青山吉能『みずいろPlace』#56

このコラムには、絵文字が無い。

基本的には、白と黒、そしてたまの写真で構成されています。

絵文字というものはとても便利です。２色だけだった世界に彩りを与えてくれるし、なんとなく言葉が華やかになる。わたし自身、SNSにおいてかなり多用している部類の人間です。

例えば“にこにこしている”という顔を表現するものだけでも20種類はあります。語尾にちょこんと乗せるだけでとんでもなく上機嫌に見えるし、文字だけでは伝わりづらい表情や温度を、感情となるべく近いものにしてくれます。

しかしその実、言葉には「にこにこ」だけではない感濁が含まれていることがほとんどです。

本当に楽しい時とちょっと嫌味を聞かせたい時、どちらも全く違う感情なのに、同じ言葉同じ絵文字を使っても、意味が通じてしまうところがあります。

><←目も実際はこんなかたちにはならないですし。

感情は思ったよりも複雑だし、嘘も多い。人によって墓穴の形もそれぞれなので、それを見極めることも大変難しい。

それならば、なにもつけず受け取り手の自由に任せたほうがいい。そう思って本コラムは出来るだけ顔文字なども使わないように更新しています。

アニメイトタイムズさんに絵文字が対応しているかどうかは分からないけれど・・・。

ちょっと思想強めな文を書くと、病んでるやら疲れてるやらご心配をいただいてしまって、それは普段のSNSと違い絵文字などがないからどこかひんやりと伝わってしまっているのかしら、と思いこの話を書いた次第です。

言葉をそのまま受け取っていただくも良し、小ボケを気に入っていただくも良し。

全ては受け取り手であるあなたの自由です。しかしひとつだけ申し上げると、わたしはあなたが思うより健康です。

冷蔵庫はぶっ壊れ太郎です

さて、皆さんこんにちは、元気ですか？

わたしは元気ですが、冷蔵庫はぶっ壊れ太郎です。（性能の話でない）

あまりに突然でした。

帰宅してすぐ、ちょっとした異音が5分おきに鳴り続けていたので冷蔵庫を開けて確認したところ、なんの異変もなく。それでも音は鳴り続けるのでこまめにチェックはしていたもののあまりに微々たる変化ゆえに、それらが全部溶けおちるまで全く気がつきませんでした。

ひょっとしたら冷蔵庫詳しいメーンがツイッターランドにはいらっしゃるかもと思い共有させていただきました。たくさんの知恵と哀れみから多くのことを試しましたが、万策尽きました。

たくさん調べたおかげで冷蔵庫の構造に少しだけ詳しくなったので、これも学び。良きとしましょう。

新たな相棒を求めて家電量販店をうろうろしているとなんだか一人暮らしを始めたあの頃を思い出します。

大学も無事に決まって上京することになり、母と行った不動産。なんでもかんでも逆張りしたいわたしは、母や不動産屋さんの言うことに全部「・・・。」で返していました。朗読劇だとここを読む人読まない人で分かれるところです。

なんだかんだで家が決まると、次は家具選び。黄緑色に爆ハマり期のわたしは、使いやすさや住み心地よりも色重視でいろんなものを買いました。ハリネズミ柄のカーテンも、黄緑色の布団カバーも、全部自分好みにしていい自由さをこれでもかと謳歌していました。

そんな布団選びでも母とは一悶着あったのですが、反抗期が長すぎてエピソードが絶えないのでこのあたりでやめておきます。

そこから数年経って姉2と同居するようになるのですが、家族とはいえ好みはバラバラ。諸々の買い物に同席できなかったおかげで、部屋のインテリアはすべて姉チョイスで決まってしまいました。

姉も姉で、わたしがそこまで強火黄緑担だとは知らなかったようで、少し申し訳なさそうにしていました。いいのに。

そこからまた数年経って、また巣立ちのときがやってきます。ラグは姉、本棚はわたし、というように家具たちをひとつひとつ分けっこしていきました。その作業はどこかさみしくもあり、しかしわたしがひーひー悩んで買ったバルミューダのトースターを姉が持ち去ったことだけはいまだに納得いっていません。先方は、話し合いの末そうなったじゃんなどと供述しているのですが、わたし記憶にございませんのでね。チクチク

といってもほとんどのものを姉にあげてしまったので、いまのおうちには引っ越してきてからの新入りばっかりです。そのうちの一つが冷蔵庫だったんですが。新入り、あまりに早い別れ。

皆様ご存じ、わたしは確固たる意思/Zeroで生きているので家具の系統はバラッバラで、いつもなんだか散らかって見える部屋ですが、まあまあ気に入ってもいるし、今すぐに引っ越してやりたい気持ちもあります。それすらも信念無し。

わたしが家での自撮りが滅多にないのは、ぱっと映り込んでもオッシャレ〜〜〜！なインテリアが存在しないから。あまりの生活感に、親近感より心配が勝つ気がしています。誰かお金あげるのでインテリアコーディネートしてほしいですわあ。

東京での生活は、住人同士の関係性も希薄で、皆周りにほどよく関心がなく最高です。人見知りというのは他人からするとただの愛想のないヤナやつなので、極力「コンチワ・・・」だけは言うようにしています。

これからもやわやわの意志と共に過ごして参ります。