「デリシャスパーティ♡プリキュア LIVE 2022 Cheers!Delicious LIVE Party♡」 に向けた連載スタート! 初回はキュアプレシャス/和実ゆい役の菱川花菜さんが登場!「ライブでは10,000キロカロリーパンチで!」
『プリキュア』シリーズのライブコンサートが今年も開催! 今年は「デリシャスパ
ーティ♡プリキュア LIVE 2022 Cheers!Delicious LIVE Party♡」というタイトル
で、10月29日(土)・30(日)の2日間、TOKYO DOME CITY HALLで行われます。
本ライブにはメインキャスト、『デパプリ』シンガーに加えて、歴代のプリキュアシンガーも参加。にぎやかなパーティが繰り広げられます。
ライブに先駆け、7月20日(水)にはキャラクター・イメージソング集「ボーカル
アルバム ~Welcome to Delicious Party~」が発売となりました。
アニメイトタイムズでも毎年恒例となったリレーインタビューがスタートします。初回はキュアプレシャス/和実ゆい役の菱川花菜さんが登場です。
初のレコーディングに、初のライブと、初めてづくしの日々を送っている菱川さん。「毎日が楽しいです!」と、ゆいやキュアプレシャスのような、明るいスマイルを見せてくれました。アフレコ後の、笑顔に溢れたインタビューをぜひお楽しみください。
「あの子たちの笑顔を想像しながら」
──今日はデパプリライブに向けて、いろいろなお話をうかがっていけたらと思っているのですが、その前に……菱川さんが現場に入られてきたときから、肩から下げられているネームプレートがすごく可愛いなと思っていたんです。『デパプリ』グッズがたくさんついてますね!
菱川花菜さん(以下、菱川):はい、ジャラジャラつけています! ローズマリー役の前野智昭さんには「昔ギャルの間で流行ったデコケータイみたいだね」って言われました(笑)。
──菱川さんは19歳だから当時のことは分からないかと思うのですが、実際すごく流行りました(笑)。
菱川:こんなにジャラジャラつけるものだったんですね、知らなかったです。キャスト同士でグッズの交換することもあるので、嬉しいことにどんどん増えてしまって。
妹にキーホルダーをあげたので、実はこれでも減ったほうなんですよ(笑)。
自分でもグッズを買ったり、ガチャガチャを回したりするので家にはもっとたくさんのグッズが……(笑)。グッズにまつわるエピソードはたくさんあります!
──そのうちのひとつのエピソードをぜひ教えて下さい。
菱川:はい! 少し前のことなんですが……キュアフィナーレが登場したタイミングに出た「クリーミーフルーレ」(なりきりプリキュアシリーズ)のガチャガチャを回しに行ったら一回で出て! 「やった!」と目的地に向かおうとしたら、近くにいた女の子が「フィナーレが出ない」と泣きそうになっていたんです。
よく見たらその女の子はコメコメのキーホルダーもつけてくれていたんですよね。『デパプリ』が大好きなんだなと思って、一生分の勇気振り絞って「交換する?」と話しかけました。
──いいお話です。きっと喜ばれてたのではないでしょうか。
菱川:すごく喜んでくれました! 「ありがとう」って言ってくれて。思わず「『デパプリ』好き?」と聞いてしまいました。そしたら笑顔で「うん、大好き!」って。嬉しくて、目的地の駅に向かうまで涙が止まらなかったです。
──聞いているだけでも泣きそうになります。菱川さんの正体は伝えずだったんですか?
菱川:はい。「私もプリキュア大好きなんです」とだけ伝えました。その場にいたお父様からもお礼を言われたのですが、その方が「家族でプリキュアが大好きで、今度ライブにも行くんです」とおっしゃられていて。
──なんと!(笑)
菱川:だから「きっとあの子も来てくれるんだろうな」って思っています。あの子の笑顔が見られたら嬉しいです。最近、地元でもデパプリグッズをつけてるお子さんを見かけるようになって。
アフレコや歌録りをしている最中も、見ている方たちのお顔や『プリキュア』大好きな気持ちを想像しています。「あの子たちが聴くかもしれないんだ」って。
──お父さんにこのインタビューを読んでほしいです。菱川さんと気づかないにしても、その子にとって、すごくいい思い出になったと思います。
「スマイルメニュー◎」は幸せと笑顔が溢れる歌
──最近のアフレコ現場のご様子についても少しお伺いさせてください。以前取材したときはキュアフィナーレが登場する前の前半の段階で。当時と今ではどのような変化がありますか?
菱川:以前は(キュアスパイシー/芙羽ここね役の)清水理沙さん、(キュアヤムヤム/華満らん役の)井口裕香さんと私での3人での収録でしたが、今はプリキュア4人でアフレコ現場に入ることがほとんどなんです。
控室でもずっと4人でいるのでたくさんお話をしています。(キュアフィナーレ/菓彩あまね役の)茅野愛衣さんも気さくに話しかけてくださって、個人的なことにも相談に乗ってくれるんです。本当にすごく素敵な先輩で、皆さんが帰ったあとに「ここはこうするといいよ」とアドバイスをくれることもあります。
本当に、先輩方3人にいつも助けられていて、たくさんの恩をいただいているので、演技で返していきたいです。すごく心強いです。
──アフレコ後に行っているという深澤敏則シリーズディレクターとの勉強会は続いているんでしょうか?
菱川:勉強会、続いてます! でも先日の収録のあと深澤シリーズディレクターがいらっしゃらなくて。「あ、もう勉強会を受けさせてもらえないのかな」と思って他のスタッフの方に聞いたら「今日は深澤シリーズディレクターから何も言うことが無いので大丈夫と聞いています」と。
──素晴らしい!
菱川:ガッツポーズして、スキップしながら撮影所を出ました(笑)。できることがどんどん増えてきている一方で、またどんどんと壁が増えて、本当に毎日が勉強です。
──さらにアルバム『デリシャスパーティ♡プリキュア ボーカルアルバム 〜Welcome to Delicious Party〜』からはキャラクターソングも加わりました。
菱川:そうなんです! 歌の面では音楽プロデューサーの井上 洸さんがすごく優しく、丁寧にディレクションしてくださっていて。それがすごく心にしみました。
これまでオーディションで歌うことはありましたけど、CDに収録される楽曲を歌うのは初めてで。だから「どうしよう、大丈夫かな」って思いながらレコーディング現場にいったんです。
でも井上さんが歌うたびに「今のすごく良かったです!」と言ってくださるので、不安になることなく、楽しく録ることができました。
──きっと『デパプリ』のご出演が決まったときに、キャラクターソングのお話や、ライブのお話も耳にされていたとは思うんですけど、歌うことが決まった時はどのようなお気持ちでした?
菱川:事務所で『デパプリ』の合格発表を受けたときに聞いたんです。合格発表で「えええ!」と嬉しさのあまり混乱していたんです。そしたら「混乱してる場合じゃないよ、人の前で歌うんだよ。記者会見もあるよ」って言われて(笑)。
──(笑)一気にいろいろなことが。
菱川:「え、人の前で歌う?」「記者会見!?」「人前に出る!?」とビックリしっぱなしでした。当初は不安もあったのですが、今はライブに向けて楽しみな気持ちしかないです!
──気持ちが切り替わったきっかけがあったんです?
菱川:(取材時の)先週、『デリシャスパーティ♡プリキュア ドリームステージ』にご招待をいただきお邪魔したんです。そこにプリキュアたちの格好をしている子たちがいて。
子どもたちがプリキュアたちの格好をしている姿を見て「あんなキラキラした笑顔を真正面から見れたら、どんなに幸せなんだろうって思いました。すっごく嬉しかったです。早くみんなに会いたいなと思いました。
──ゆいのキャラクターソングの「スマイルメニュー◎」はご飯がテーマになっていて、ゆいらしい曲だなと思いました。初めて曲を聞いた時はどのような印象がありましたか?
菱川:ゆいはすごく元気な子なので、自分の歌声でどう表現しようかなと思っていたんです。でも聴いてみたら幸せが溢れるような歌でした。
この曲をいただいた時が、清水さん、井口さんに助けられた時期だったんです。今も助けられているんですけど。
だから「清水さん、井口さんから受け取った愛を歌声で皆さんにお届けしたい!」と思いました。それと、ゆいはご飯が大好きなんだなって改めて思いました。ご飯のことしか考えていないというか(笑)。それがゆいらしくて素敵だなって。
──曲調も明るくてゆいらしいですよね。
菱川:本当に! 「スマイルメニュー◎」を初めて聴いたときに、アニメーションでゆいが動く姿を初めて見たときの感動を思い出しました。一体この曲を作る為にいったいどれだけの方たちが力を注いでくださったんだろうと……。
いただいた曲をクオリティ以上のものにして、皆さんにお届けしなければと決意を新たにしました。プレッシャーもあったんですけど、曲を聴きながら胸にじーんときました。
──そこまで考えられるっていうのが菱川さんらしいというか。じゃあレコーディングではその方たちの思いも引き継ぎながら……。
菱川:でも苦戦はしたんです。「ゆいちゃんって歌は巧いのかな?」「ゆいちゃんだったらどう言うんだろう?」と考えながらの収録でした。
レコーディングの前にレシピッピやわかなちゃんの役を担当されている、事務所の先輩でもある長谷川育美さんとお話をする機会があったんです。「歌収録ってどうしたら良いんでしょう?」と相談したら「花菜ちゃんがプリキュアの現場で感じていることや、勉強になっていることをそのまま歌に乗せれば、ゆいちゃんの歌になるよ」って言ってくださって。
それで「うまく歌おうと考えるのではなく、ゆいちゃんのことだけ考えて歌おう」という方向性に固まりました。また先輩に助けてもらいました!
──清水さん、井口さんからは、アドバイスのようなものはあったんです?
菱川:収録日が違ったこともあって、歌のことはあまり聞けなかったんです。でもプリキュアみんなで歌った「キズナ♡スペシャリティ」は、練習では裏声でしか出なかった部分が、井口さんと清水さんの声を聴きながら収録したら自然と出すことができました。
最初は「キーが高いからうまく歌えないかも」と思っていたんですけど、井口さん、茅野さんの歌声を聴いたら、自分もスイッチが入りました。またまた先輩の助けを借りてしまいました(笑)。
──そんな菱川さんの前向きな姿に、清水さん、井口さんも元気をもらっているとおっしゃっていましたよね。「シェアする喜び」がテーマの『デパプリ』にピッタリなエピソードだなと思いました。
菱川:ありがとうございます。収録中にも意見やアイデアを共有することが増えてきたように思います。先輩方がとにかく素敵なんです……!