アニメ
『デパプリ』ライブリレーインタビュー 清水理沙【連載第2回】

「デリシャスパーティ♡プリキュア LIVE 2022 Cheers!Delicious LIVE Party♡」に向けて、キュアスパイシー/芙羽ここね役の清水理沙さんにインタビュー「楽しい、嬉しい、幸せと思う時間をシェアしたい」【連載第2回】

 

「あなたとTea party」はここねの繊細な気持ちを掬い上げた曲に

──話が遡ってしまうのですが、デパプリライブのお話を聞いたときはどのようなお気持ちでしたか?

清水:率直に言うと「やったー! 嬉しい!」って感じでした! プリキュアライブは伝統的なイベントなので、参加できることが嬉しいなと。でもちょっと緊張気味です(笑)。伸び伸びと歌えたら良いなぁと思っています。

──清水さんはご緊張されるタイプですか? 国立音楽大学演奏学科声楽専修卒業で、舞台でのキャリアもあり、歌のプロフェッショナルでもありますが……。

清水:……緊張します……! めちゃくちゃします! 私はちょっとだけ勉強したくらいなんですよ。レコーディングでも皆さんに助けていただきながらといった感じでした。(同席していた音楽プロデューサー・井上氏、スタッフ陣に向かって)その節はありがとうございました。改めて完成した曲を聴いたときに、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

──清水さんは『デリシャスパーティ♡プリキュア』ボーカルアルバム ~Welcome to Delicious Party~』に、ここねのキャラクターソング「あなたとTea party」と、「キズナ♡スペシャリティ」(キュアプレシャス(CV:菱川花菜)・キュアスパイシー(CV:清水理沙)・キュアヤムヤム(CV:井口裕香)・キュアフィナーレ(CV:茅野愛衣)名義)で参加されています。まず、「あなたとTea party」をいただいたときはどのような印象がありましたか?

清水:歌詞が本当に素敵で。ここねの心情を本当に丁寧に綴ってくださっていて。どんどん心を開放していく様子が浮かんできました。

──まるでここねの小説を読んでいるかのような気持ちになりました。

清水:そうなんです! 物語を読んでいるような感覚でした。「今、ここねはきっとこういう気持ちなんだな」って伝わってきて。きっと時計を気にしながら小説を読んで、本を閉じて、お店のドアをそわそわしながら見て……<あのドアが開くたび そわそわして私>という歌詞が大好きなんです。

ドアが開くたびにきっとドキドキしているんですよね。「あ、違った」って思っているここねちゃんの心情を想像して……。その後<まだね、時々緊張して…困る それでも きっと>というところで少し盛り上がって。

私の中では、ゆいちゃんを待っている様子を想像していたんですが、これは聴いている方々の想像におまかせできればなと思っています。本当に素敵な歌詞で、ここねの気持ちをたどりながら、言葉を大切にして歌いたいなと思いました。

メロディーも本当に素敵で、でも難しくて(笑)。音の跳躍がすごいんです。「これはまずい!」と。これは身体に染み込ませないと、レコーディング、ライブ当日に歌えないなと。お風呂に入りながら歌詞のイメージを想像して、染み込ませて……ってことを毎日やっていました。

──さきほど緊張されたとおっしゃっていましたが、レコーディングではその成果が出たのではないでしょうか。

清水:最初は気持ちが前に出すぎてしまって、強く歌いすぎてしまったんです。その次に弱く歌ったんですけど「その中間でいきましょうか」というディレクションをいただき、強弱を微調整していきました。

でも本当に自由に歌わせてもらったんです。さらに「こういうニュアンスで歌ってみるのはどうでしょう?」とアイデアまでもらって。私の中の引き出しをたくさん開けてくださったのでありがたかったです。

あとは自分のクセとの戦いでもありました。裏声を出す時に自分のクセでビブラートを出してしまうんです。でもビブラートだとここねが歌っているようには聴こえないなと。そこは注意していました。丁寧にディレクションしていただいたおかげで、ここねの繊細な心の動きを出せたんじゃないかなと思っています。

──繊細な心の機微が表現された歌声に感動しました。ここねが一歩踏み出したことで、友だちができて、楽しいティーパーティをできるようになって。そして、そんなここねが曲の最後には<毎日がうれしい みんなといる時間たのしもう おしゃべりは尽きないねティーパーティ>と……。

清水:その歌詞を読んだ時にうるっときてしまいました。ひとりの時間も楽しいけど、誰かと美味しいものを食べる、同じ時間を過ごす、ってひとりじゃ得られない味わいがあると思うんです。その楽しさを知ることのできたここねちゃんに「良かったね」って言ってあげたいです。

──ここねの目線で気持ちが綴られた曲ではあるんですけど、ここねの気持ちに皆さん共感されるのではないかと。以前のここねと同じように、なかなか自分の思いを伝えることができずに悩んでいる方ってたくさんいらっしゃると思うんです。

 
清水:いると思います! 私もここねには共感するところしかないんです。ひとりで過ごすことは今も大好きで。

小学校の高学年のころは、仲の良かった友だちが引っ越してしまったこともあって、ずっと音楽室でピアノを弾きながらひとりで過ごしていたんです。だからここね役に決まったときに運命的なものを感じました。

──以前お話をお伺いした時に、清水さんは『デパプリ』に携わるようになって「改めていろいろなことに気付かされます」とおっしゃっていましたね。「お弁当を食べるときも、農家のみなさんがどういう気持ちでお米を作って、出荷したのかな、とか……その過程というのも考えるように」なったと。

 

『デパプリ』菱川花菜、清水理沙、井口裕香 鼎談インタビュー

『デパプリ』菱川花菜、清水理沙、井口裕香 鼎談インタビュー

 
清水:はい。大人になった今、『デパプリ』を通じて食の大切さを知って。今回のリレーインタビューもそうだと思うんですけど「いろいろな人の思いがつながって、ひとつのものが生まれる」んだなと。

作り手である農家さんたちの思いがつながってひとつのお弁当が完成したり、シェフの方が料理するひとつの作品になったり。私、ラーメンも大好きなんですけど、ラーメンも芸術品だと思っているんです。スープを仕込むところからはじまって、麺の硬さを調整して……私たちの手元にくるまでにいろいろな工程やご苦労があると思います。

そうしたイメージがくっきりと浮かぶようになりました。だから私も「いただきます」「ごちそうさまでした」を大切に毎日を過ごしています。

──それこそ曲もそうですよね。いろいろな人の思いがつながって、清水さんのもとにきて、そして皆さんのもとに届いていって……。

清水:本当ですね! 演奏していただいている方たちの思いもあって。皆さんのお力をお借りしながら、曲を作ることができました。

 

4人で力を合わせて歌っている姿が浮かんできた

──プリキュア4人で歌った「キズナ♡スペシャリティ」についてもぜひおうかがいさせてください。

清水:最初に聴いたときは……この曲を4人でずっと歌い続けることができるんだな、って気持ちが芽生えました。パートが綺麗に分かれていて、歌詞にもそれぞれの個性が表れていて。「ああ、神曲だ!」って鳥肌が立ちました(笑)。じーんときました。

私は収録が最後だったので3人の声が入った状態でのレコーディングだったんです。みんなの歌声が素晴らしかったので「ここのパーツにちゃんとハマれるかしら」って少し不安でした。特に落ちサビはプレッシャーでしたね。

──<守りたいこの味は キミと笑いあう毎日のいちばん傍で照らす あたたかい道しるべなんだ>という落ちサビはキュアスパイシーが担当ですものね! ある意味、この曲の要となるような言葉だなと。

清水:おっしゃっていただいたように、要となるような言葉だなと思っています。裕香ちゃん、愛衣ちゃんに「あの落ちサビ良いよね、あそこひとりだよね」って言われました(笑)。「頑張る!」って伝えたんですけど、「絶対……絶対やってやる……きめてやる……!」って心はメラメラと燃えていました(笑)。あそこは何回かチャレンジさせてもらいました。

──内から溢れる、エモーショナルな雰囲気も感じました。やはり難しいものがあったんでしょうか。

清水:そうですね。でも声にならない気持ちの強さをぐうう〜!っと出して歌ったらうまくハマって。「これでいきましょう!」と言ってくださって「ああ、良かった!」と。あの瞬間、一気に力が抜けました(笑)。

──それほど気合いが入っていたということですね。その分、完成した曲を聴いたときには特別な思いがあったんじゃないかなと思います。

清水:感動しました! プリキュアみんながその場にいて、4人で力を合わせて歌っている姿が浮かんできて……歌っているのは自分なんですけど(笑)。みんながライブで歌っているような感覚に陥りました。「ああ、素敵」って。

いつも(アフレコ現場に)車で来ているんですけど、「キズナ♡スペシャリティ」を聴いています。今日も聴きながら来ました(笑)。めちゃくちゃ良い曲だなぁと改めて感じました。

これから生で歌える機会があると思うと気合いが入ります。ライブで歌うとまた違ったニュアンスも出る気がするので……心を常に動かしながら曲と向き合っていきたいです。

 

──アルバムの中で他に気になった曲はありましたか?

清水:全曲めちゃくちゃリピってます(笑)。全曲お気に入りなのですが……特にMachicoさんの「Save your smile」、吉武千颯さんの「シェアして!プリキュア」が好きです。吉武さんの曲はザ・プリキュアって感じがするんです。車で思わず一緒に歌ってしまいます(笑)。

Machicoさんの曲は戦闘シーンを思い出します。オープニングの「Cheers!デリシャスパーティ♡プリキュア」とはまた違う歌声で、かっこよくて気合が入ります。曲調もすごく素敵です。プリキュアシリーズの曲を歌う人たちって本当にすごい!と思いました。

──(インタビュー段階では)もうすぐ後期エンディングテーマに切り替わるタイミングです。きっとライブでは新エンディングテーマ「ココロデリシャス」も聴けるんだろうなと。

清水:本当に良い曲ですよね! 超エモい曲だなと思いました。なんだか懐かしい感じがするんですよね。郷愁に駆られるといいますか……。自分の話で恐縮なんですけど、中学生、高校生のころの自分を思い出しました。佐々木さんの声がめちゃくちゃ素敵なんですよね。

力強いんですけど、繊細さもあって、気持ちがダイレクトに伝わってきて。テクニックもすごいなと思います。素晴らしいシンガーだと思います。

──作品を通じて新しい仲間がどんどんと増えていますね。

清水:そうですね! 安見 香さん(東映アニメーションプロデューサー)が最初におっしゃっていたんですけど、『デリシャスパーティ♡プリキュア』というタイトルには、楽しく集うPartyという意味の他に、仲間という意味も込められているそうです。

今、どんどん仲間が増えて「パーティメンバーが増えたな」と実感しているところです。ブンドル団と戦うシーンには、キュアフィナーレもブラペ(ブラックペッパー)もいて。前よりも心強いですね。「仲間がいるっていいなあ」って噛み締めています。

最初にアフレコの話をさせていただきましたが、今、毎話毎話、スッと終わってしまうので少し寂しいんです。なんていうんでしょうか、おうちのような感覚なんですよね。みんなのことをファミリーだと、個人的には思っています。

──初日の「かんぱいParty♡」には歴代プリキュア歌手の宮本佳那子さん、五條真由美さんも参加と、にぎやかなパーティになりそうです。

清水:わたしは初代(『ふたりはプリキュア』)が大好きでリアルタイムで見ていたんです。オープニングテーマ「DANZEN! ふたりはプリキュア」は妹と一緒にカラオケで歌っていました! 翌日にライブなので参加できるかは分からないのですが、参加できるようならしたいです! 

 

──ところで清水さんが気になっているグッズはありますか?

清水:全部です(笑)。でも特に気になるのはペンライトです。10色発光ってすごいですよね。出る側ですけど、私も振りたいです(笑)。あと、Tシャツにも感動してしまって。

最初Twitterに公開されたときに「かわいい〜!」と思って、裏面のプリントを拡大したら「私の名前が入ってる!? 嘘でしょ!?」って(笑)。

めちゃくちゃテンションが上がって舞台でTシャツを作っていただくことはあったのですが、本当に久しぶりなので……これを着て稽古をしたいと思っています!

 

デリシャスパーティ♡プリキュア 関連ニュース
おすすめタグ
あわせて読みたい

デリシャスパーティ♡プリキュアの関連画像集

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2025年冬アニメ一覧 1月放送開始
2024年秋アニメ一覧 10月放送開始
2025年春アニメ一覧 4月放送開始
2024年夏アニメ一覧 7月放送開始
2024秋アニメ何観る
2024秋アニメ最速放送日
2024秋アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング