アニメ『はたらく魔王さま!!』11話放送後インタビュー:魔王サタン/真奥貞夫役 逢坂良太さん|真奥はちーちゃんに対して深い想いを持っているんだなと思いました
『はたらく魔王さま!』(著・和ヶ原聡司/イラスト・029)。9年ぶりにスタートしたTVアニメ第2期『はたらく魔王さま!!』が好評放送中!
11話では芦屋が梨香をアドバイザーとして呼び家電量販店に向かうという、梨香がかわいらしく描かれたエピソード。ただ、その一方で恵美はイェソドの欠片が指す光を頼りに向かった病院で、昏睡した千穂を見つける。彼女をこのような状態にしたのが監視者ラグエルであることを知った真奥は、ラグエルを懲らしめるために二つの電波塔へ向かう……。
アニメイトタイムズでは第2期放送前に公開した連載に続き、第2期の終盤に向けて再びキャストインタビューを毎週掲載! 魔王サタン/真奥貞夫役 逢坂良太さんに、これまでの印象的なシーンを振り返ってもらいました。
アラス・ラムスへのお芝居を自然とできた理由とは?
――第2期での真奥の変化は、どんなものでしたか?
逢坂良太さん(以下、逢坂):本当に真奥は変わりましたよね。アラス・ラムスの存在もあって半強制的に親になったというのもありますけど、ものの考え方や見方も変わっていった感じがあります。仕事とは何なのか、人間って何なのかを考えた第2期だったなぁと思います。
――変わったきっかけというのは、やはりアラス・ラムスの存在ですか?
逢坂:というより全体的なところですね。海の家や長野での佐々木一家とのやり取りとかを経てではあると思います。
人と協力して何かをするシーンも結構多くて、ちーちゃんもそうですけど、ちーちゃんの家族や海の家の人々とかと関わったことで、今までなかった価値観みたいなものが芽生えてきたようなところは結構大きかったのかなと。
――ここまでで印象的なシーンについて教えてください。
逢坂:まずはアラス・ラムスの登場シーンですね。木野日菜ちゃんがどんな芝居をするのかと思っていたんですけど、第1話は僕のあとだったのかな? でもブースの外で声を聞いていた覚えはあるんですよ。
そこで本当に素で「はい、かわいい~」って言った気がします(笑)。ちょうどそのとき、僕に息子が生まれたので、自分の娘を見ているような感覚になってしまって、リアルな親の気持ちでずっと演じていた気がします。
――そうだったんですね(笑)。リアルなお芝居ができたと。
逢坂:ええ。語りかけるときとかは、家でやっているのと同じ気持ちですよね。もちろんアニメ用に盛ってはいますし、家ではもうちょっと冷静ですけど(笑)。
親バカってこういう感じなんだなっていうものが、自然と出ている感じがします。
――役作りもしやすかったんですね。
逢坂:そうですね。アラス・ラムスと話すときはずっとそんな感じでした。
あとこれは全体的な話なんですけど、第1期のときって、恵美とぼっこぼこに、どちらかがKOするまでやり合うみたいなことが多かったんですよ。でも第2期では暴力的なところまで行くことがあまりなくて、口だけで終わるんですよね。
――「ぱぱ」「まま」と言われていますしね……。
逢坂:親心が芽生えているからそういう感じになるのかなという話は、日笠さんともしていました。僕も「丸くなった」と言われましたから(笑)。実際にそういった部分が真奥や恵美にも出ているのかもしれないですね。親になると無自覚に自覚ができたり、変わる部分っていうのは結構あるんです。
――確かにそうですね。
逢坂:お互い思うところはあるけど、基本的に相手に対して優しくなったと思います。それぞれの考えを尊重するようになったというか。
――農家でのエピソードはどうでしたか?
逢坂:おばあちゃんがすごかったです。でも、実際に畑荒らしっているんでしょうね。エンテ・イスラなりの報復の仕方というのは見られましたけど。
あと今回、さらっと魔力が復活をするので、そこも面白かったです。手を尽くして魔力が手に入ったとかではなくて、アイテムを手に入れてさらっと、何かのきっかけで魔王モードになるっていうのが面白いなと思いました。
第2期では、海の家と畑で2回魔王モードになりましたけど、基本的には人間の真奥のことが多かったですね。ほかのゴタゴタは常時戦える恵美任せだった気がします(笑)。