全てのご主人様とお嬢様に贈る、渾身のメイドお仕事奮闘記! 秋アニメ『アキバ冥途戦争』先行上映会レポート「ここにいる皆さんは『アキバ冥途戦争』の古参です!」
2022年9月18日(日)、秋アニメ『アキバ冥途戦争』の先行上映会&トークショーが開催されました。開催場所は、物語の舞台・秋葉原にほど近いTOHOシネマズ上野。最寄り駅の御徒町は、本作に登場するあるキャラの名前でもあります。
第1,2話の上映後、和平なごみ役の近藤玲奈さん、万年嵐子役の佐藤利奈さん、ゆめち役の田中美海さん、増井壮一監督が登壇。『アキバ冥途戦争』にまつわるトークを繰り広げました。
期待以上の展開に観客から盛大な拍手
『アキバ冥途戦争』はかわいいメイドに憧れて秋葉原にやってくる、和平なごみをヒロインとする渾身のメイドお仕事奮闘記。一緒に入店した新人メイドはなにやら「破天荒さん」。推しメイドや調教師、秋葉外生命体(?)も登場し、ドッタンバッタン大慌て。そんな日常を描いた作品でありながら、テーマは「萌えと暴力について」という、まだまだミステリアスな部分が多い本作。満場の観客の姿が期待度の高さを物語っていました。
物語の詳細は伏せますが、上映会の途中、クスクスと笑いが漏れたり、驚きの表情を浮かべている方がいたりと、目撃した方たちは三者三様の受け止め方があった様子。共通したのは「面白かった」こと。司会を担当した宣伝プロデューサーからの「面白かったですか?」という問いかけに、観客から盛大な拍手が巻き起こりました。
尖ったもの、面白いものを作りたい
上映後はトークショーへ。まずは作品のイントロダクションを佐藤さんが読み上げます。
1,2話の感想を問われた近藤さんは「思った以上に愉快すぎて、私もまだちょっとついていけていないです」と笑います。田中さんは本作のことを「複雑でカオスで、面白い作品」と話しました。
佐藤さんも「分かる」と頷き「見てもらった皆さんと共有してはじめて、私たちの気持ちを落ち着けることができるかも。みんなと共に作り上げていく作品だと思います。だからこうやって、皆さんとたくさん会えたら良いなと」と、次回イベント開催への期待を口に。さらにオーディションの時から「すごい作品がきた!と思っていました。オーディションの時から絶対に嵐子を演じたいと思っていました」とその気合いを語ります。
増井監督が「制作陣、スタッフ一同、尖ったもの、面白いものを作りたいという熱い思いを持っていました。拳を握って仕事に臨んでいた感じですね。作り手はとにかく楽しく、ワクワクしながら作っていました」と制作を振り返ると、佐藤さんが「キャスト側も楽しかったです」と付け加えました。
新人メイド・なごみは「ヤバイやつ」?
続いて、それぞれのキャラクターについて解説。
近藤さん演じるヒロイン・和平なごみは「可愛いメイドさんになることを夢見て、秋葉原へ上京してきた女の子。自分が思い描く、憧れのメイドさんになるべく日々奮闘」しています。
なごみの印象を問われた近藤さんは「自分では常識人と思っているけど、周りから見たら頑張りすぎてしまって空回りしているかも……。ある意味、すごく真面目な性格です」と話しました。ちなみに、近藤さん的には「まゆげ」をチャームポイントと感じているんだとか。
田中さん曰くなごみは「いちばんヤバいヤツ(笑)」、佐藤さん曰く「このお話の良心」と、捉え方はそれぞれの様子。増井監督としては「可愛い子豚さんなのかなと思いつつも、なにかのきっかけでイノシシになる」と、なごみが所属するメイドカフェ“とんとことん”に掛けて、彼女の秘めた可能性を独特に表現。今後の奮闘記っぷりに含みを持たせました。
佐藤さん演じる万年嵐子は「長い期間離れてきたが、また秋葉原に戻ってきた元メイド。寡黙なタイプで、笑顔を魅せる事がない」キャラクター。
佐藤さんはオーディションの時から嵐子の設定に惹かれたと話し「少しなごみちゃんの純粋な性格に似ているのかなという気がしています。掴みどころはないけど実直な性格の印象です」と語りました。田中さんが「怖い人なのかな?と最初は思いました。でもどんどん好きになるんです! 可愛い!」とコメントすると、近藤さんも同意。
「嵐子さんはいちばん純粋なイメージです。なごみを演じる身としては、嵐子さんは救世主であり、女神です!」と目を輝かせます。ふたりの相思相愛っぷりに「イチャイチャしないでください」と田中さんが冷静な声色でツッコみ、客席からは拍手が起こりました。
その田中さん演じるゆめちは「ツインテールが特徴の店のエースメイド。ぶりっ子で人気だが、頭の回転が速く策士な一面もある」キャラクター。田中さんは「プロ意識も高いし、可愛いし、歌も歌える。とんとことんのエースメイドになるべくしてなったんだなと思います」と評します。
近藤さんも「非の打ち所がないメイドさん」、佐藤さんも「頼りになる」と、そのエースメイドっぷりを絶賛。増井監督は「それでいて仲間思いでもある。少し冷たいところもあるけど、その表情から、いろいろ考えてるんだろうなって感じがする」と彼女の持つ二面性に触れました。
さらに、ギャルメイドのしぃぽん(CV 黒沢ともよ)、「天性のトラブルメーカー」の店長(CV 高垣彩陽)、パンダの着ぐるみを着ている御徒町さんも紹介。近藤さんは「しぃぽん」が推しキャラだと明かし「黒沢さんの声が好きです」とラブコールを送ります。田中さんは御徒町さんが気になるようで「可愛い。でも最初は一体誰?と思いました(笑)。謎に包まれてますよね……」と、活躍に期待を募らせている様子でした。
まだ公式ホームページには登場していないキャラクターについても言及。「裏側を知りたいキャラクターがたくさんいます。どういうこと?と思うような人が登場すると思います」と佐藤さん。今後の展開に想像が膨らみます。
秋アニメの嵐になってほしい
「まだまだ語り足りない」としながらもあっという間にお別れの時間に。最後に一人ずつメッセージを送りました。
近藤さん「1、2話だと、まだこの作品の魅力は0.18%くらいしか伝わっていないかなと思っています。ここにいる皆さんは『アキバ冥途戦争』の古参になりますから(笑)。最後まで見守っていただけたらと思います。レッツゴーという感じで、宜しくお願いします!」
佐藤さん「スタッフの皆さんの“やりたいこと”と、パッションが詰め込まれている作品です。我々もその場で“こういうことをやってみたい”と作り上げていきました。0.18%かは分かりませんが(笑)、そう言いたくなるくらいの展開が今後待っています。とにかく熱量のある作品なので、見た後はひとりでは抱えきれないのではないかと……ぜひ誰かと話してもらいたいです。いつかオールナイトでイベントをやってほしい!」
田中さん「シュールな部分、ツッコミどころもある作品です。皆さんどういう反応をされるのかな?と思っていたのですが、温かい拍手や、相槌をいただき、とても嬉しい気持ちになりました。まだまだ話したいことがあるので、今後もイベントなどができたら嬉しいです」
増井監督「スタッフもキャストも、楽しみながら制作していました。今日は台風で皆さんは来られるのが大変だったと思いますが、この作品も、嵐になってほしいなという気持ちがあります。この渦を盛り上げていきたいと思っていますので、皆さん宜しくお願いします」
増井監督の言葉を受けて「秋アニメの中心になるように盛り上げていきたいと思いますので、応援宜しくお願いします」と宣伝プロデューサーが締めくくりました。
『アキバ冥途戦争』はTOKYO MX・サンテレビ・KBS京都・BS11では、10月6日より毎週木曜 24:00から放送開始(ABEMAでは地上波同時配信)。また、本作のオープニング&エンディングテーマが2022年11月9日(水)にCDリリースされることが決定しています。
アニメイトタイムズでは、『アキバ冥途戦争』の連載インタビューも掲載予定。楽しみにしててくださいだブー!
[取材・文/逆井マリ 撮影/鳥谷部宏平]
TVアニメ『アキバ冥途戦争』作品情報
2022年10月6日(木)〜
TOKYO MXほかにて放送
スタッフ
原作:ケダモノランド経営戦略室
監督:増井 壮一
シリーズ構成:比企 能博
キャラクターデザイン・総作画監督:仁井 学
美術監督:本田 こうへい
美術設定:伊良波 理沙
色彩設計:中野 尚美
プロップ設定:入江 健司、 鍋田 香代子
撮影監督:石黒 瑠美
3D監督:小川 耕平
特殊効果:村上 正博
編集:高橋 歩
音楽:池 頼広
音楽制作:Cygames
音響監督:飯田 里樹
音響効果:中野 勝博
音響制作:dugout
アニメーション制作:P.A.WORKS
キャスト
和平なごみ:近藤玲奈
万年嵐子:佐藤利奈
ゆめち:田中美海
しぃぽん:黒沢ともよ
店長:高垣彩陽
御徒町:???