あなたはどちらから観る? 観る順番で結末の感じ方が変わるラブストーリー 映画『僕が愛したすべての君へ』&『君を愛したひとりの僕へ』
一途に君だけを想い続ける『君愛』
『君愛』こと『君を愛したひとりの僕へ』は、お互いに恋心を抱くようになる主人公の日高 暦(ひだか こよみ)と幼馴染の佐藤 栞(さとう しおり)のラブストーリーです。
幼少期に出会った暦と栞は、お互いにいつしか淡い恋心を抱くようになります。しかし、親同士の再婚によって兄妹になることを知り、ふたりは兄妹にならない並行世界への駆け落ちを決意します。
しかし、駆け落ちは失敗し、移動した並行世界で事故にあった栞は“交差点の幽霊”となってしまいます。栞を助けようと暦は必死に研究を続け、歳を重ねても、一途に栞だけを愛し続けます。
そして、そんな暦をビジネスパートナーとして隣でサポートし続けるのが、『僕愛』にも登場した和音です。
映画を見ていると「この2人が違う関係性になっていたらどういう物語になったんだろう?」と想像することがありますよね。
もちろん、関係がどのように進むのか、そしてどのような出来事が待っているのかは片方の作品だけでも楽しめますが、『僕愛』と『君僕』の2作品を観ることで、登場キャラクターたちの異なる関係性を楽しむことができます。
また、『僕愛』『君愛』は、キャラクターたちの異なる関係性を観ることができるだけではなく、この2つの並行世界、実は連動しています。そして、2作とも観た人だけが分かる本当の結末を知ることができるのです。片方の作品で「???」と思っていたことが、もう片方の作品を見ることで「!!!」となった瞬間、胸の中がスッとするはず!
これまでたくさんのアニメを見てきましたが、この感覚は初めてのこと……! 筆者自身、この感覚を味わうための2作品同日公開だったのだと実感しました。
『僕愛』では和音との関係性から“すべてを受け入れる愛”につながり、『君愛』では栞との関係性から“一途な愛”を感じられる物語になっています。
『僕愛』『君愛』それぞれの結末、彼らが選ぶ“選択肢”とは何なのか、ぜひ劇場でお確かめください。
あなたはどちらを先に観る?
筆者は『君愛』から鑑賞させていただきましたが、もし『僕愛』を先に観ていたらどういう感覚になったのかすごく気になっています。
『僕愛』を先に観て『君愛』を観ると少し切ない気持ちになるかもしれませんし、『君愛』を先に観て『僕愛』を観ると幸せな気持ちになるかもしれません。
両作品をご覧になった後、もし逆の順番で鑑賞していたらどういう気持ちになったのか、その気持ちを想像してみるのもこの作品の楽しみ方です。
まだ、どちらから先に観ようか悩んでいる方は、公式のPRサイトをぜひチェックしてください。著名人のコンテンツを参考に、どちらから観るか決めて投票できるようになっています。
そして、一緒に観た人や逆の順番で観た人と、感想を語り合ってみてください。人それぞれで感じ方や捉え方が異なるので、友達やSNSなどで語り合うことで新しい発見があるかもしれません。
「こういう考え方もあるんだ」という新しい発見から視野が広がり、自分をひと回り大きく成長させてくれる作品が『僕が愛したすべての君へ』&『君を愛したひとりの僕へ』です。
ぜひその2つの作品を劇場でご覧ください。
作品情報
映画「僕が愛したすべての君へ」
2022年10月7日(金)全国公開
キャスト:宮沢氷魚、橋本愛、蒔田彩珠、田村睦心、浜田賢二、園崎未恵、西村知道、平野文、水野美紀、余貴美子、西岡德馬
原作:「僕が愛したすべての君へ」乙野四方字(ハヤカワ文庫刊)
監督:松本淳
脚本:坂口理子
音楽:大間々昂
キャラクター原案:shimano
アニメーション制作:BAKKEN RECORD
配給:東映
映画「君を愛したひとりの僕へ」
2022年10月7日(金)全国公開
キャスト:宮沢氷魚、蒔田彩珠、橋本愛、田村睦心、浜田賢二、園崎未恵、西村知道、水野美紀、余貴美子、西岡徳馬
原作:「君を愛したひとりの僕へ」乙野四方字(ハヤカワ文庫刊)
監督:カサヰケンイチ
脚本:坂口理子
音楽:大間々昂
キャラクター原案:shimano
アニメーション制作:トムス・エンタテインメント
配給:東映