音楽
VTuber・猫又おかゆ1stライブ公式レポート到着

hololive(ホロライブ)所属のVTuber・猫又おかゆさん初のワンマンライブ「猫又おかゆ 1st Live.『ぽいずにゃ〜しんどろーむ』Supported By Bushiroad」の公式レポートが到着! 戌神ころねさんもゲスト出演

女性VTuberグループ「hololive(ホロライブ)」所属の猫又おかゆさん初のワンマンライブ「猫又おかゆ 1st Live.『ぽいずにゃ〜しんどろーむ』Supported By Bushiroad」の公式レポートが到着!

本ライブは2022年9月30日(金)に立川ステージガーデンにて開催され、アンコール3曲を含む、全15曲を披露。同期である戌神ころねさんもゲスト出演し、大きな盛り上がりを見せました。

「猫又おかゆ 1st Live.『ぽいずにゃ〜しんどろーむ』Supported By Bushiroad」公式レポート

「こんな僕をこんなにたくさんの人が好きって言ってくれるなら、頑張る意味はあるんじゃないかなって今は素直に思っています。僕をアイドルにしてくれたのは、まぎれもなく、そこにいる君だったなと」

エンドロールが終わるまで客席の手拍子は鳴りやむことはなかった。

9月30日に立川ステージガーデンにて開催された女性VTuberグループ「ホロライブ」に所属する猫又おかゆの1stワンマンライブ『ぽいずにゃ〜しんどろーむ』は、たくさんの人の応援と本人の力により大成功を収めたといえる。

2019年4月、VTuber界に現れた猫又おかゆ。マイペースかつ悪戯好きという猫のようなところがありながら、その真面目な性格が支持され続けている理由のひとつだ。ゲームが好きという好奇心から始めた「ホロライブ」での活動。ゲーム実況を中心に活動するVTuberユニット「ホロライブゲーマーズ」に所属する一方で、普段はゲーム実況や雑談、歌ってみた、ASMR配信などを中心に精力的に活動している。昨年4月17日にはYouTube公式チャンネルの登録者数が100万人を突破した。

そんな猫又おかゆは、2021年2月23日に配信した1stシングル「もぐもぐYUMMY!」から本格的なアーティスト活動を始動。そしていよいよやってきたのが、2022年9月6日に発売された1stアルバム『ぽいずにゃ~しんどろーむ』をひっさげたこの日のライブ。歌われた楽曲はもちろん、本アルバムの収録曲が中心。そんな本ライブのパフォーマンスの様子についてレポートしたい。

会場が暗転する。スクリーンに地下を進んでいくような映像が流れる。奇妙な音声とともに表示されたHP 100/100。これは、ゲームの中での体力を示す表示だ。体力は徐々に消耗していき、0になったかと思えば、警報が鳴り出す。心臓に似たドクドクとした音と連動しながら100へと再び戻っていく体力。そのなかで客席から起こる拍手。最後に、スクリーンの中心に猫のシルエットが現れる。レトロなゲームを連想させるポップな音色が飛び出した途端、後ろ姿のままステージに登場したおかゆ。頭上のスクリーンにもおかゆの姿が映りこむ。

1曲目はもちろん「もぐもぐYUMMY! 」。後に大好きなダンサーと紹介したおでんガールズとともに愛嬌のある振り付けを披露する。ゲーム好きなおかゆに相応しい。横に身体を振ってみたり、もぐもぐと両手で食べ物を挟むような手の動きだったりが特別感のある可愛らしさを生んでいる。

「みんなー!今日のライブ、楽しみにしてくれてたー?僕はすごく楽しみにしてたよー!」

輪上の扉や窓がついたパステルカラーの部屋の中におかゆが住んでいるかのように見えるステージセットだ。

▲M1「もぐもぐYUMMY!」

▲M1「もぐもぐYUMMY!」

"全肯定おかゆ"とファンから呼ばれるほど肯定的な思考を持ったおかゆが詰まった「カミサマ・ネコサマ」からは、「おにぎりゃー」も登場。歌詞の<お願い!>のタイポグラフィが表示されるとともに青のレーザーが飛び交い始め、近未来感溢れる空間へと一気に様変わりする。<しょうがないなー>と、ひざを曲げて腰を落とし困った表情をするおかゆの些細な表情が可愛い。

▲M2「カミサマ・ネコサマ」

▲M2「カミサマ・ネコサマ」

素晴らしかったのは、目まぐるしく変わる曲調に寄り添うように歌声に変化を足していったことだ。ポジティブ全開なサウンドから重量感のあるサウンドへと切り替わると、一気に歌声のトーンを落とし、まるで別人かのようなオーラを醸し出す。曲調だけが変わるのではなく歌声を変幻自在に操る、完成度の高いおかゆのボーカリゼーション。まるで1曲のなかで何人かが歌っているように聴こえるほど、十分すぎる聴きごたえがある。どの声が本当の声なのか分からなくなるところには魅惑的な美しさがあって、そんなおかゆに翻弄される瞬間がライブ中には何度も訪れた。

ラベンダーパープルに緑色をあしらった、セクシーで胸元の空いたミニスカート衣装にチェンジした「パボ」を経た後、ピンクの照明に彩られた大人な「毒の王子さま」でも同様。可愛さ全開のおかゆはすでにここにはいない。

▲M3「パボ」

▲M3「パボ」

▲M4「毒の王子さま」

▲M4「毒の王子さま」

続く「Suspect」の歌唱中、扉や窓の向こう側に見えるのは進むネオン街。
その光景はおかゆがリムジンに乗っているようでもあり、あるいは檻の中にいるようでもある。煌びやかでゴージャスなステージに「そろそろドキドキしてみよっか」と声をそっと落としたおかゆ。そこからはより一層激しい、メタル・ラウドロック要素のあるサウンドが闇の奥へと観客を連れていく楽曲「あっかんべ」へ。ダークなサウンド、スウィングロックサウンドが印象的な1stアルバム『ぽいずにゃ~しんどろーむ』の楽曲たちはいずれも、一筋縄ではいかないおかゆの歌声にぴったりだ。

▲M5「Suspect」

▲M5「Suspect」

▲M6「あっかんべ」

▲M6「あっかんべ」

歌詞にある<毒>のタイポグラフィに加え、ピンクの毒が降り注ぐようなアニメーションが印象的だった「毒杯スワロウ」から「琥珀糖」とシームレスにつながった先の「アデュー、サロー」。<まだ泣いてんだ この人生は 曇り模様 晴れ間探し 強がっているわけじゃない 誰か僕を見てよ>のフレーズで客席に背を向け後ろ向きな姿勢を見せた後、すぐに<見つけて>で客席側を振り返るおかゆ。そこで光っていたのは"全肯定"なおかゆらしさ。曲に合わせた動きや歌声からは、より、おかゆの魅力がぐいぐいと引っ張り出されていく。この感覚はライブに足を運んで初めて得られるものだろう。

▲M7「毒杯スワロウ」

▲M7「毒杯スワロウ」

▲M8「琥珀糖」

▲M8「琥珀糖」

▲M9「アデュー、サロー」

▲M9「アデュー、サロー」

そして、この日特別にゲストとしてステージに駆け付けたのは、「ホロライブ」における同期であり、同様に「ホロライブゲーマーズ」に所属している戌神ころね。サビに向かってふたりの動きが同期し、高まる感情を伝えた「Grrr Grrr Tummy」では、戌神ころねが合いの手を入れてくれるサプライズが。

▲M10「Grrr Grrr Tummy」

▲M10「Grrr Grrr Tummy」

次に披露したのは二人のオリジナル曲「ORANGE PARADE feat.戌神ころね」。この楽曲をFAKE TYPE.に書き下ろしてもらうことになったのは、ころねの「Doggy god's street」(FAKE TYPE.作曲)に憧れたことがきっかけだったとおかゆは語る。横のつながりが、自身の成長につながっているということが伝わってくるシーンとして輝いていた。扉の向こう側にはネオンに光るBARカウンターが映っている。トリッキーなビートに、見つめ合い踊るふたり。会場の興奮は一層高まっていった。

▲M11「ORANGE PARADE feat.戌神ころね」

▲M11「ORANGE PARADE feat.戌神ころね」

「今日は僕の1stライブ開催のお祝いということで世界中の人が知っているこんなビッグな方々が来てくれました!」そんな言葉とともにサプライズとしてステージの両側から現れたのは、今年の「ホロライブ」×サンリオキャラクターズの企画でおかゆとコラボしたけろけろけろっぴと、シルエットが似ているから親近感を抱いていたというハローキティ。本編ラストの曲「デタバレネコ」では、スクリーンに映ったおにぎりゃーとおでんガールズとけろけろけろっぴとハローキティの全員でワクワクが弾けるダンスを届けた。改めて、今回のライブは様々な協力のもとで成り立っているライブであることが伝わる演出となった。

▲M12「デタバレネコ」

▲M12「デタバレネコ」

照明の明滅に会場中の拍手の音が重なり、アンコールで再び現れたおかゆ。ホロライブの公式曲「夢見る空へ」のカバーから「もぐもぐYUMMY! Acoustic ver」。そのなかでまたひとつ、この日のステージで見せていなかった表情を解放した。それは、柔らかな歌声。ゲーム配信などでも落ち着いた声で話すことで定評のあるおかゆを表現している。そんな柔らかな歌声は癒やしとなってこの会場に降り注いだ。いろんなおかゆを見ることができたこの日の中で最も“らしさ”が現れたパートだったと思う。

▲EN1「 夢見る空へ」

▲EN1「 夢見る空へ」

▲EN2「 もぐもぐYUMMY! Acoustic ver」

▲EN2「 もぐもぐYUMMY! Acoustic ver」

アンコール中のMCで、特段自分の声に自信はなかったが、次第に声を好きだと言ってくれるおにぎりゃー(ファンの愛称)が増えたことで自身の声を好きになることができたと打ち明けたおかゆは、さらにこう言葉を紡いだ。

「やっぱり自分のために何かをするのはずっと苦手で、今までやってこなかった。でも、その先にみんなの笑顔があるなら、自分のために何かをすることを頑張ってみようかなって思えるようになりました」

1stワンマンライブを締めくくる1曲となったのは、豪快にテープが放出された「Lazyroop」。「いくよー!せーの!」とサビで客席と一緒になり、片手を振り合う。歌い終えると、「僕はみんなのことが大好きだよー!ありがとう!また会おう!バイバーイ!」と笑顔で両手を振り、おかゆの姿は落ちる照明とともに見えなくなった。

▲EN3「Lazyroop」

▲EN3「Lazyroop」

歌声のバランスに凄味があったこの日のライブで気付いたのは、おかゆのポジティブ全開な歌声だったり、色気のある歌声だったり、癒される歌声だったりのどれもが劣ることなく、最大限に輝きを魅せていたということ。その肯定的な性格ゆえの柔軟性が生み出す、おかゆのアーティストとしての表現力は、これからどんな楽曲とも調和しながら、より自由に世界中へと羽ばたいていくことになるのだろう。

Text/小町碧音
写真/Takashi Konuma

セットリスト

M1 もぐもぐYUMMY!
M2 カミサマ・ネコサマ
M3 パボ
M4 毒の王子さま
M5 Suspect
M6 あっかんべ
M7 毒杯スワロウ
M8 琥珀糖
M9 アデュー、サロー
M10 Grrr Grrr Tummy
M11 ORANGE PARADE feat.戌神ころね
M12 デタバレネコ
アンコール
EN1 夢見る空へ
EN2 もぐもぐYUMMY! Acoustic ver
EN3 Lazyroop

配信チケット アーカイブ視聴

▼SPWN:6,500円(税込)
▼LINE LIVE-VIEWING:6,500円(税込)

■受付期間&URL
※視聴チケットは2022年7月24日(日)21:00 〜 2022年10月30日(日)23:59まで購入可能。
※生配信直後からアーカイブ視聴可能となり、2022年10月30日(日)23:59まで何度でもご視聴いただけます。
※2022年10月30日(日)23:59を過ぎると、アーカイブ視聴中でも視聴できなくなります。
※本チケットの購入時には、別途サービス手数料として220円が発生いたします。

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