この記事をかいた人
- 篭法
- 内向的で口下手、典型的な陰の者。テーマやメッセージ、登場人物の心情を考えさせられるアニメが好み。小説も好き。
――最後に、この4人の関係性の魅力はどんなところでしょうか?
村上:4人それぞれ秘密を抱え、ウソをついていますが、千代はとにかくみんなといられることが本当に幸せで、忍びをやめて、可愛い女の子たちと生活している今の一瞬一瞬を噛みしめて生きているのかなと思います。
他のメンバーもお互いにかけがえのない存在だと思っているのが見ていて感じられますし、ウソをついているのに不思議と噛み合っていて、連携が取れている、カチっとハマった4人だと思います。
田中:4人それぞれ、とんでもないウソを抱えていて、リッカなんて本気を出せば地球を滅ぼせるくらいの能力を持っていますが、それをしないのは、やっぱりこの4人でいることがすごく好きだからなんだと思います。
そう思うとリッカのウソも、演じていてすごく愛おしいですし、ロリモードは偽りのリッカのはずだけれど、「本当にそうなんじゃないか?」とも思うようになりました。
この4人が一緒にいる時間を見ていると、本当に尊いというか、いつまでも続いてほしいと思います。普通は「ウソ」と聞くとマイナスなイメージがあると思いますが、この「ウソ」はプラスに感じられます。
佐倉:お互いの命と矜持を守るために、全力で生きている4人の様子を傍から見るのは面白い、という図式になっていると思いました。
また、エンディングの4人の歌を聞くと、もう一つ世界の広がりを感じられると思います。心の中で、4人がそれぞれかけがえのないものになっているのを感じられるはずなので、ぜひ注目してほしいです。
潘:自分たちの秘密を守るためのウソが、次第に互いを守るウソに変わっていく、という姿が、一人の人の成長を見ているように思えます。
4人とも、根本がいい子なんですよね。もちろん、彼女たちはウソをついているんですが、読者は真実をすべて見て、知っているので、ある意味、誰一人ウソをついていない世界を見ているんです。だからこそ、お互いを思い合っているからウソをついているのが分かるんですよね。
また、4人は、一緒にいるときの自分も、一人でいるときの自分も、どっちの自分も捨てていないんです。エンディングに「ありのままの自分で向き合っていたいから」という歌詞があるんですが、そこに答えが詰まっている気がします。
4人が4人のままでいるから、すごく魅力的なんだと思いますし、その魅力は画面を超えて、見ている方に伝わってくれるんじゃないかと思います。
[取材・文/篭法]
中学までは運動部だったが、だんだんインドア趣味になり、今では完全に陰の者。小説が好き。ライターを志すきっかけになったアニメは『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。その他に好きな作品は『91Days』『SSSS.GRIDMAN』『ワンダーエッグ・プライオリティ』など。アイドル系の作品にはあまり触れてこなかったが、1年ほど前から『シャニマス』にハマり、ライブにも足を運ぶようになった。
ABCテレビ・テレビ朝⽇系列全国24局ネットANiMAZiNG!!!枠にて2022年10⽉15⽇より毎週⼟曜深夜 2:00〜放送!
ABEMA他にて配信決定!
原作:橿原まどか(講談社『別冊少年マガジン』連載)
監督:星野 真
シリーズ構成:清⽔ 恵
キャラクターデザイン:渡辺るりこ
プロップデザイン:⼤川美穂⼦ 松本淑恵
美術設定:岩佐 禎
3D 監督:伊藤⾹太朗(ウタリカ)
⾊彩設計:⼾澤有紀
撮影監督:寺本憲正
オフライン編集:柳 圭介
オンライン編集:グッドジョブ
⾳響監督:濱野⾼年
⾳楽:菊⾕知樹
オープニング主題歌:「エクリプス」NACHERRY
エンディング主題歌:「For 4 Forever」リッカ(CV.⽥中ちえ美)、千代(CV.村上奈津実)、関根(CV.佐倉綾⾳)、翼(CV.潘めぐみ)
アニメーション制作:スタジオフラッド
制作協⼒:studioぴえろ
製作:製作委員会はウソをつく
リッカ:⽥中ちえ美
千代:村上奈津実
関根:佐倉綾⾳
翼(剛):潘めぐみ
つばさ(姉):芹澤優
半蔵:広瀬裕也
ブライアン先⽣:上⽥燿司
マスクマ:⾦⽥朋⼦
ナレーション:⼤塚芳忠