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『BLEACH 千年血戦篇』黒崎一護役・森田成一が第1話を振り返る。10年ぶりのアニメは「もののあはれ」

秋アニメ『BLEACH 千年血戦篇』黒崎一護役・森田成一さんインタビュー「1話の卍解、月牙天衝は、声の成分を30%に抑えています。まだ本気じゃない」

『週刊少年ジャンプ』で連載され、シリーズ累計発行部数は1億3000万部を超えるなど、完結後も世界中で根強い人気を誇る剣戟バトルアクションコミック『BLEACH』。2022年10月10日(月)より、テレビ東京系列ほかにてTVアニメ『BLEACH 千年血戦篇』の放送がスタートしました。

死神と滅却師(クインシー)の因縁や、黒崎一護の知られざるルーツが描かれる最終章。初回放送である「#01 THE BLOOD WARFARE」では、尸魂界(ソウル・ソサエティ)の異変や空座町の襲撃の様子、さらに『千年血戦篇』最大の宿敵である滅却師(クインシー)の始祖・ユーハバッハの不敵な笑みが描かれました。映像美のクオリティ、キャスト陣の演技に感嘆のため息を漏らされた方も多かったのではないでしょうか。

制作陣、キャスト陣が並々ならぬ気合いを注ぐ『BLEACH 千年血戦篇』。その心境を黒崎一護役の森田成一さんに語っていただきました。

※本稿では第1話のネタバレを含みます

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BLEACH 千年血戦篇
偶然か、あるいは必然か――とある出会いから死神の力を手にし《死神代行》となった黒崎一護は、現世で死した魂魄が集う場所・尸魂界(ソウル・ソサエティ)の動乱に巻き込まれ、熾烈な戦いの中、仲間と共に大きく成長を遂げてきた。そんな一護の暮らす空座町(からくらちょう)で異変が起こる。新たなる死神と、新たなる敵の出現。そして救いを求める声。一護は再び斬魄刀を取り、戦場へと旅立つ。一方、尸魂界では、現世における突然の虚(ホロウ)の連続消失が観測され、この地へ導かれた魂が暮らす流魂街での住民達の失踪が発生、さらには死神たちの住む霊屋・瀞霊廷が賊軍に襲撃される。賊軍の正体は、滅却師(クインシー)の始祖・ユーハバッハが率いる《見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)》。《見えざる帝国》は、死神たちに宣戦布告する。5日後、尸魂界は“見えざる帝国”により殲滅される千年の長きにわたり死神たちが背負っていた因縁。その宿業と秘められた真実がついに紐解かれる。全ては終焉へ。黒崎一護の、最後の戦いが始まる――。作品名BLEACH千年血戦篇放送形態TVアニメシリーズBLEACHスケジュール2022年10月10日(月)~2022年12月26日(月)テレビ東京ほか話数全13話キャスト黒崎一護...

「もののあはれ」に近い感覚

──『BLEACH 千年血戦篇』がいよいよスタートしました。まずは最終章『BLEACH 千年血戦篇』の制作を知った際のお気持ちを教えてください。

黒崎一護役・森田成一さん(以下、森田):とにかく嬉しかったです。キャストもスタッフも「最後までやりたい」とずっと言っていたんです。それこそ前シリーズのときからずっと話しをしていて、「いつか必ずやろうね」と言い続けていました。この10年の間にも、他作品の現場で先輩キャストから「森田、『BLEACH』の続きはやらないのか」と聞かれることが多くて(笑)。「いや、僕も知りたいです」という(笑)。

そういうやりとりがずっとあったくらいなので、『BLEACH 千年血戦篇』が始まると決まって、まずは嬉しいという気持ちがやってきました。その次に思ったのは「怖い」という気持ちでした。現在進行系で、今もその怖さはあるんですけど……。

──怖さ、ですか?

森田:物語がついに終わってしまうという怖さです。古典の世界の「もののあはれ」という言葉に近い感覚ですね。最後が決まっていて、そこに向かって歩いていく。最後と言っても死に向かって歩いていくわけではないんですが、それに近しいものを感じています。

これから作品を生き生きと描いていかなければならないんですが、僕らが歩いているのは、最後に向かっている道でもある。その矛盾というか。その戦いを考えたときに怖さを感じましたし、「黒崎一護をこれで演じ終えてしまうんだ……」と思いました。

──やりきらなければいけないわけですもんね。

森田:そうなんです。黒崎一護を演じていく中で、自分の理想としての黒崎一護にはまだ到達できていないんです。この最終章ですべて演じきれるのだろうか、という怖さもあります。

本当にいろいろな怖さが自分の中に去来しているので、毎回自分の中で恐怖と向き合っています。(9月末現在)そろそろ1クール目を録り終えるところなので、気持ち的には落ち着いてきましたが、まだ緊張感はあります。ですがこの緊張感は、ネガティブなものではなく、良いものなんだろうなと感じています。最後までずっと持ち続けているのが良いのかもしれないです。

──テレビシリーズで黒崎一護を演じられるのは10年振りですものね。それだけ気合いも入っていると思います。

森田:この10年の間もゲームなどで黒崎一護を演じてきたので「久しぶり」という感覚はなかったんですが、会話劇を演じるのは、僕以外のキャストも含めて久しぶりなんです。なので久しぶりのアフレコはとても緊張しました(笑)。

(C)久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsu・ぴえろ
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