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秋アニメ『ビーストテイマー』連載インタビュー:大久保瑠美

タニアは強くてプライドが高くて、でも“オトメ全開”なんです! 秋アニメ『勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う』連載インタビュー:大久保瑠美さん(タニア役)

10月より放送がスタートしたTVアニメ『勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う』。カナデ、タニアという最強種の少女たちと契約したレインは、冒険者として彼女たちとともに成果を上げていきますが、そんな彼の前に自分を追放した勇者アリオスとその仲間たちが現れ――。

本作を彩る魅力的なキャラクターと温かいドラマを掘り下げるべく、キャスト陣のリレー連載をお届け! 第3回はタニア役の大久保瑠美さんが登場。圧倒的な強さと気高さの奥にあるタニアの“かわいらしさ”とはなんなのか、たっぷり伺いました。

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勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う
「――レイン。君はクビだ」勇者と共に魔王討伐を目指すビーストテイマーのレイン。ところがある日、仲間から役立たずと罵られ、勇者パーティーを追放されてしまう。自由に生きようと冒険者の道を選んだレインは、試験の最中、魔物に襲われている少女カナデに遭遇。カナデを逃すために身を挺すが、彼女は魔物を一撃で倒してしまう。カナデこそ規格外の力を持つ「最強種」の一つ、猫霊族の少女だった!レインの才能と優しさに惹かれたカナデが告げる。「私を、使役してみる?」最強の猫耳少女と契約し、冒険者として新たな人生を歩み始めるレイン。だが、レインを追放した勇者たち、そして別の「最強種」がその力に気づき――。作品名勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う放送形態TVアニメスケジュール2022年10月2日(日)~2022年12月25日(日)TOKYOMX・読売テレビほか話数全13話キャストレイン:千葉翔也カナデ:和氣あず未タニア:大久保瑠美ソラ:田中美海ルナ:指出毬亜ニーナ:高野麻里佳ステラ:高橋李依ティナ:M・A・Oスタッフ原作:深山鈴・茂村モト(掲載「マンガUP!」スクウェア・エニックス刊)監督:濁川敦シリーズ構成:あおしまたかしキャラクターデ...

人のために怒ったり、落ち込んだりできるタニアが愛おしい

――第5話では勇者アリオスたちとの戦いが描かれました。正直、とてもすっきりしました。

大久保瑠美さん(以下、大久保):タニアを演じる身として第5話はかなり印象深かったです。「土下座しなさい」という過激なセリフがあり、アフレコのときの映像もものすごく怖い表情だったので、最初はセリフからも映像からも怖さが伝わるなら、お芝居はやりすぎないほうがいいかなと思ったんです。

ただテスト(収録)が終わったあと、音響監督さんから「もっと怖くていいです。ドスを効かせて大丈夫です」と言われまして。「やりすぎに見えないかな?」と少し躊躇したんですが、この作品の魅力の1つに、勇者パーティーを理不尽に追放されたレインが仲間とともに傍若無人な勇者たちにやり返す、ある種の痛快さがあると考えると、確かにタニアの怒りも必要だなと納得してしっかり怖さを出すようにしました。

――レインの怒りを代弁するかのようでした。

大久保:そうなんです。レインとカナデは怒ることはあっても、基本的に優しくて穏やかな人間性なので、タニアが勇者パーティーに対してしっかり怒る役割を担うんです。タニアの魅力は他の話数でも描かれますし、この場面はレインのためにもぶち切れることにしました(笑)。

――(笑)。リーン、ミナとのバトルも含め、最強種らしさが存分に出ていました。

大久保:余裕しゃくしゃくで、もうぶっ潰しちゃうぞというところで「なーんて、嘘よ」という、あのお茶目さもよかったです。Bパートで見せた怒りは演技で、あくまでも2人を怖がらせているだけなので、私も誇張した表現を意識しました。

――まさに「痛快」な展開でしたね。

大久保:この作品の面白いところは、勇者パーティーがわかりやすく悪い人に見える演出になっているところです。倒したときに嫌な気持ちにならないというか、一度、反省させたほうがいいなと思えてしまうんです。ただ、それにしてもアリオスが歪みすぎですよね(笑)。あまりにも歪んでいるので、3周くらいまわって助けてあげたくなりました。

――ははは(笑)。

大久保:逆にかわいそうだなと思ってしまって。ここまで歪むということは絶対に何か理由があると思うので、いつかアリオスの心の闇みたいなものをレインが解放してあげるような展開になったらいいな、なんて勝手に想像しました。

――改めてタニアについて伺いますが、どのようなキャラクターだと捉えていますか?

大久保:タニアは明るくて、かわいくて、それでいてプライドが高く、強気。でも、照れ屋で優しいところがある王道ヒロインだと捉えています。基本的にカナデと年齢感は変わらないんですが、ソラ、ルナが仲間に加わるとどんどんお姉さんっぽさが増していきます。レインやカナデと会話するときも最終的に背中を押すようなセリフを言うことが多くて、そういう部分を見ると面倒見のいい子なんだなと思いました。

オーディションのときは、「こんなにやりやすいキャラクターはなかなかいない!」と思うくらい、私の中でしっくりきました。しっくりきすぎて結果が待ちきれず、何度もマネージャーさんに結果を確認したくらいです(笑)。

テープオーディションだったので事務所で録ったんですが、マネージャーさんも「タニアは絶対、大久保さんだよ」と言ってくれて、私も「だよね~!」と調子に乗ってキャッキャしていたので(笑)、受かりましたと連絡をいただいた時は本当に嬉しかったです。

――その「しっくりきた」というのは、タニアの内面的なところですか?

大久保:そうですね。物事をハキハキ言うところ、悪い意味ではなくちゃんとプライドがあるところ、あとは面倒見もいいほうなので、人間性という部分で似ているなと感じます。

――タニアはいわゆる“ツンデレ”なのかなと感じる部分もありますが、この辺についてはどのように捉えていますか?

大久保:ツンデレはほとんど意識しなかったです。レインを思って背中を押す言葉を言ったあと、素直になれず、恥ずかしくなって取り消すような素振りは見せますが、基本的には物事をはっきり言うタイプなだけで、取り繕うときも「かわいくしなきゃ」みたいなことはなかったです。唯一、第4話の最後にベッドの上でレインのことを考えるシーンは“オトメ全開”でした(笑)。

――第4話というと、タニアがちょっとした慢心で危機に陥り、レインがオークの攻撃から庇おうとして怪我をする展開がありましたね。

大久保:あのシーンは完全にフラグを立てないといけないなと思ったので、慢心したセリフは伸び伸びとわかりやすく演じました(笑)。でも、そのあとのシーンでタニアの真面目さと優しさがわかったのがよかったです。たぶん自分が傷つく分には「やっちゃった、気をつけなきゃ」で済んだと思います。でも、自分のせいでレインが傷ついてしまい、それがものすごくショックだった。そのつらさがタニアをあそこまで落ち込ませたんだなと思い、人のために怒ったり、落ち込んだりできるタニアがますます愛おしくなりました。

(C)深山鈴・茂村モト/「ビーストテイマー」製作委員会
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