マーベル・スタジオ劇場公開最新作『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』日本語版を声優・浪川大輔さん(ネイモア役)×早見沙織さん(アイアンハート役)が力説|最新作は派手なだけじゃない。楽しくて、心に響く、力強い作品!
マーベル・スタジオ劇場公開最新作『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』が2022年11月11日(金)より公開!
前作『ブラックパンサー』は、全米で『アベンジャーズ』を超えるヒットを記録。さらに、ヒーロー映画として異例のアカデミー賞3冠、作品賞も初ノミネートを果たし、全世界で社会現象を巻き起こしました。しかし、その2年後ブラックパンサーを演じた若き名優チャドウィック・ボーズマンが病により、43歳の若さで死去。そのニュースは世界に大きな衝撃を与えます。
そして、前作から4年。続編となる今作『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』では、国王とヒーロー、2つの顔を持つティ・チャラを失ったワカンダ国に海の帝国の脅威が迫ります。
ティ・チャラの妹であり天才科学者のシュリたちは、この危機にどう立ち向かうのか。そして、新たな希望となるブラックパンサーを受け継ぐ者は誰なのか…。国王のいない、ヒーローのいないワカンダで、彼らが戦い、見つけたものとは?
今作では失ったものを受け入れながら、未来を切りひらいていく者たちの熱き戦いを描いています。また、新たなキャラクターとして“海の帝国”の謎の王・ネイモアと19歳の天才発明家アイアンハートことリリ・ウィリアムズが登場。物語の鍵を握る重要なキャラクターとなっています。
今回は映画公開を記念して、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』の日本語版で、ネイモア役を演じる浪川大輔さんと、アイアンハート役を演じる早見沙織さんにインタビュー。作品の見どころから吹替作品への心構えなど、たくさんお話をうかがいました。
マーベル・スタジオ作品は世界中に元気を与えている
――マーベル・スタジオ作品に対する印象をお聞かせください。
ネイモア役 浪川大輔さん(以下、浪川):僕が幼い頃には、まだマーベル作品(マーベル・シネマティック・ユニバース)というのはなかったと思うんですけど、今ではひとつのジャンルとして確立されています。
今は「どれから見ようかな?」と選べるぐらいマーベル作品がたくさんありますよね。半年後、1年後に新作を公開するというのは、なかなかできないことなのに、マーベル作品は、たくさんの作品を制作し、それでいて、ひとつひとつの作品に力をしっかり注いで、発信しています。
そして、新作ができる度に歴史を塗り替えていっている印象がありますし、世界中に愛されているキャラクターがどんどん生まれています。それぐらい魅力的な作品がそろっていて、世界中に元気を与えている作品だなと感じています。
リリ・ウィリアムズ/アイアンハート役 早見沙織さん(以下、早見):最初のイメージとしては、華があって、かっこいいというイメージがあります。そして、作品に出てくるキャラクターもそうですし、描かれている物語もそうですけど、作品を見るだけで、力を与えてくれるようなエネルギーを感じます。そういう力強さを持つ作品という印象がありますね。
――お二人が感じる映画『ブラックパンサー』の魅力を教えてください。
浪川:今回に関しては、ティ・チャラ役のチャドウィック・ボーズマンさんの訃報もあって、今までの続編とは違う感情もプラスアルファとして一つあるとは思うんです。
また、前作『ブラックパンサー』は、マーベル作品として初めてアカデミー賞作品賞の候補になりました。それはお話じたいや設定やキャラクターの強さも含めて、作品としての強さがあるからだと思っています。
そういった作品に新しいキャラクターとして参加させていただく時に、どのようにプラスに働くかというのは、僕としても気になるところですし、みなさんが一番気になっているところだと思います。今作に関して期待値が高いというのは公開前から感じています。
『ブラックパンサー』は楽しい作品です。派手なだけじゃない、すごいだけじゃない。細かいところとドカーンとした大きな部分と、両方を味わっていただければ、お腹いっぱい、胸いっぱいになるんじゃないかなと思います。
――今回の作品は『ブラックパンサー』続編になりますが、他の作品とはまた違ったスタートを切ることになりそうですね。
浪川:そうですね。だからある意味、今回の作品は続編ではあるんですけど、また新しい第一歩ということでもあります。僕らが口を出せるところではないんですけど、そういった作品に少しでも力を添えることができたら嬉しいなという気持ちで取り組みました。
――早見さんはいかがですか。
アイアンハート役・早見沙織さん(以下、早見):浪川さんがすべて話してくださったので……。
浪川:そうだよね。全部言っちゃったよね(笑)。
早見:(笑いながら)いえいえ、ありがとうございます。
浪川:(笑)。
早見:やっぱり前作から今作へと受け継がれていく思いというのを強く感じました。
浪川:確かに。
早見:浪川さんがおっしゃられていたように、すごく派手でかっこいいアクションもあるのですが、キャラクターが話す1対1の会話がすごく心に響くことを言っているんです。一つのセリフで「何て考えさせられるんだろう!」とか「感情がこみ上げてくるんだろう!」とか、様々なことを感じられると思います。
いろいろなセリフのやり取りの中で、奥深いセリフを感じる部分と、見ていてかっこいいと思えるようなアクションもそうですし、技術の部分といったところのどちらもしっかりと詰まっているというのが魅力だなと思います。それは今作の中でも、どちらもお楽しみいただけるポイントだと思っています。