声優・鈴村健一さん&安斉一博さんが登壇したアニメ映画『銀河英雄伝説 Die Neue These 策謀』舞台挨拶レポート|鈴村さんがヤンに共感したエピソードとは!?
小説家・田中芳樹氏の代表作『銀河英雄伝説』。その長編アニメシリーズ『銀河英雄伝説 Die Neue These』の第4シーズンとして展開中となっている『策謀』の第二章が、2022年10月28日(金)より上映中です。
いよいよ11月25日(金)に第三章の上映が迫るなか、先日11月13日(日)にヤン・ウェンリー役の声優・鈴村健一さん&ヨブ・トリューニヒト役の安斉一博さん登壇による、第二章の舞台挨拶付き上映会が開催されました。
本稿では、このイベントの模様をレポートします。鈴村さん&安斉さんが語った本作の見どころや、第三章への意気込みに注目です。なお、上映後の舞台挨拶となりますので、まだ鑑賞前の方はネタバレにご注意を。
さらに劇的に物語が動く気配を感じさせる第二章
まずは上映から二週間を経た現在の心境が話題に。鈴村さんはTwitterで鑑賞を済ませたファンの方の報告を見かける度に、今日もどこかで誰かが作品を見てくださっていると実感していると話していました。
安斉さんは本作に関連するイベントに初登壇だったそうで、鈴村さんによると緊張のあまり舞台裏で人という字を手のひらに書いて何度も飲んでいたのだとか。トリューニヒトについては、何か企んでいる事を視聴者に感じてもらえるよう演じていたと述べました。
続いて第二章本編の感想について。鈴村さんはいよいよ物語が大きく動き出すと感じたそうで、この先の物語のための布石を打っており、本作をご覧になった上で続きを見ない人はいないのではないかと思えるとコメント。また本作のキャラクターたちはそれぞれ思惑を持って動いているので、そんな人たちがどんな想いで動いているのか丁寧に描いている点も堪能できたのだとか。
安斉さんは各勢力の密談や会議シーンをピックアップ。それぞれが色々な事を画策しており、“策謀”というタイトルがピッタリだと感じたそうです。
そんな第二章の中でも、おふたりが特に気になったエピソードも伺っていくことに。鈴村さんは気になる部分ばかりだそうで、特にエルウィン・ヨーゼフ2世の亡命はインパクトがあったとのこと。
安斉さんは、自身の演じるトリューニヒトの演説を聴いた聴衆の反応をピックアップ。活動家や大学の教授、ニュースのコメンテーターなど様々な人がおり、自由惑星同盟内の細かい内情が感じられたのだとか。
ユリアンとの別れのシーンはヤンに共感する部分も
そしてMCから鈴村さんへ、今回の第二章でユリアン・ミンツがヤンの下を離れたシーンについて質問が投げかけられました。鈴村さんはやはり寂しい気持ちがあったと心境を明かし、ユリアンとヤンとの関係性から自分自身に子供が生まれた事を踏まえリンクする部分を見つけたと述べていました。
別れのシーンでヤンが言った「風邪ひくなよ」という台詞については特に盛り上がり、あれだけ饒舌なヤンがそれだけしか言えなかったことを見て、いざという時には言葉が出てこないんだろうなと共感を示していました。
安斉さんには先ほど話題になった演説シーンに関する質問がありました。第1シーズンで初めて演説シーンを演じた際に軍人かのようになってしまい、音響監督の三間雅文氏から指摘を受けたことがあるそうです。これを踏まえて以降の演説シーンでは、一般の人と同じ目線で語っていると思ってもらえるよう気を付けているそうです。
そして最後の話題は上映の迫る第三章への期待。鈴村さんは今回の第二章で撒いた種が芽吹き、物語が劇的に動いていくと話しました。安斉さんはジョアン・レベロとホワン・ルイの食事シーンが印象に残っており、彼らの表情や反応を今後のために覚えていて欲しいとのことでした。
そろそろイベント終了の時間ということで、ここでおふたりからメッセージがありました。鈴村さんは本作がずっと続いていって欲しいと話すと、キャラクターたちの立ち位置が明確になり、今後はより面白くなっていくと改めて第三章への自信を露わにしました。
いよいよ第三章の上映が迫る本作。今回の第二章ではそのための伏線が撒かれているそうなので、その予習のためにまだまだ劇場へ足を運んでみてはいかがでしょうか!
アニメ映画『銀河英雄伝説 Die Neue These 策謀』作品情報
■『銀河英雄伝説 Die Neue These 策謀』超特報
上映日
第一章 2022年9月30日(金)
第二章 2022年10月28日(金)
第三章 2022年11月25日(金)
各章3週間限定上映(一部劇場を除く)
上映館
★詳細はこちら
シリーズあらすじ
数千年後の未来、宇宙空間に進出した人類は、銀河帝国と、自由惑星同盟という“専制政治”と“民主主義”という2つの異なる政治体制を持つ二国に分かれた。 この二国家の抗争は実に150 年に及び、際限なく広がる銀河を舞台に、絶えることなく戦闘が繰り返されてきた。
長らく戦争を続ける両国家。銀河帝国は門閥貴族社会による腐敗が、自由惑星同盟では民主主義の弊害とも言える衆愚政治が両国家を蝕んでいた。そして、宇宙暦8 世紀末、ふたりの天才の登場によって歴史は動く。
「常勝の天才」ラインハルト・フォン・ローエングラムと、「不敗の魔術師」と呼ばれるヤン・ウェンリーである。
ふたりは帝国軍と同盟軍を率い、何度となく激突する。『銀河英雄伝説 Die Neue These 策謀』はフォースシーズンにあたり、敵対する両軍が軍事拠点・イゼルローン要塞を巡って繰り広げる壮大な戦闘が、遂に終結。第三勢力であるフェザーン自治領の思惑も絡み、物語が大きくうねり始める。
策謀あらすじ
最高権力者ラインハルトの善政による改革が国民からも支持されている銀河帝国と、不敗の魔術師ヤンらの活躍も空しく、政府の腐敗による国力低下が著しい自由惑星同盟。両国間の勢力バランスに大きな変化が生じる中、第三の勢力フェザーンの自治領主ルビンスキーは、自由惑星同盟を見限り、大きな陰謀をめぐらせていた。ラインハルトは、幼い銀河帝国皇帝の誘拐と自由惑星同盟への亡命というその企みを知りながらも、自身の野望のため利用しようと考える。ヤンも同盟に最大の危機が迫りつつあることは予感していたが……。そんな中、正式な軍人になったユリアンをフェザーンの駐在武官に任命する命令が届く。
スタッフ
原作:田中芳樹(東京創元社刊)
監督:多田俊介
シリーズ構成:高木登
助監督:森山悠二郎
キャラクターデザイン:菊地洋子 寺岡巌 津島桂
総作画監督:後藤隆幸 菊地洋子
特技監督:竹内敦志
メカデザイン:竹内敦志 臼井伸二 常木志伸
オリジナルメカデザイン:加藤直之
プロップデザイン:太田恵子
プロップデザイン・紋章デザイン:秋篠Denforword日和
3D:ランドック・スタジオ I.G3D
3D監督: 磯部兼士
美術:Bamboo
美術監督:竹田悠介
美術設定:塩澤良憲 曽野由大 金平和茂
美術デザイン:渡部隆
色彩設計:竹田由香
音響監督:三間雅文
音楽:橋本しん(Sin)井上泰久
音楽制作協力: Sony Music Publishing (Japan)Inc.
主題歌:「dust」SennaRin(SACRA MUSIC)
テーマソング「melt」SennaRin(SACRA MUSIC)
撮影監督:荒井栄児 小澤沙樹子
編集:黒澤雅之
制作:Production I.G
監修:らいとすたっふ
企画協力:ROOFTOP
制作協力:徳間書店
宣伝協力:アールアールジェイ
製作:銀河英雄伝説 Die Neue These 製作委員会
キャスト
ラインハルト・フォン・ローエングラム:宮野真守
ヤン・ウェンリー:鈴村健一
ユリアン・ミンツ:梶裕貴
パウル・フォン・オーベルシュタイン:諏訪部順一
ウォルフガング・ミッターマイヤー:小野大輔
オスカー・フォン・ロイエンタール:中村悠一
アレックス・キャゼルヌ:川島得愛
フレデリカ・グリーンヒル:遠藤綾
ワルター・フォン・シェーンコップ:三木眞一郎
アンネローゼ・フォン・グリューネワルト:坂本真綾
ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ:花澤香菜
オリビエ・ポプラン:鈴木達央
ダスティ・アッテンボロー:石川界人
アドリアン・ルビンスキー:手塚秀彰
ドミニク・サン・ピエール:園崎未恵
ルパート・ケッセルリンク:野島健児
ナレーション:下山吉光
「銀河英雄伝説 Die Neue These」公式サイト
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