「だから彼も僕と同じ繊細な人間なのかなと（笑）」──「『東京カラーソニック!! 』the Stage」舞台化記念芦野涼真役・阿部快征さんインタビュー

阿部さんがよく聴く音楽は？

──もし学校の先生になるとしたら何を教えたいですか？

阿部：家庭科を教えたいです。いろいろな教科がある中で、ほとんど事前に教えることを予習していかないといけないけど、家庭科なら知っている知識で教えられるんじゃないかなと思って。勝手な想像なんですけど（笑）。

そして僕は大人になったらあまり勉強をしたくないので（笑）。料理や裁縫なども得意なので、生徒に迷惑をかけずに教えられるかなと。ただし小学生に限りますけど（笑）。

──本作では、音楽バトルが繰り広げられますが、ご自身にとって一番好きな歌、大切な歌は？

阿部：僕はあまりJ-POPは聴いてこなくて、中3の頃からK-POPを聴いていました。K-POPの音色が好きなので、歌というよりは音を楽しんでいる感覚です。ノリノリのダンスチューンも好きなので、いつも聴きながら仕事場に向かいます。

移動中にダンスチューンを聴いていると知らず知らずのうちに体が動いてしまうこともしょっちゅうで、今では恥ずかしさを通り越してむしろ堂々としています（笑）。

僕はよく音楽を聴きながら台本を読んだり、覚えたりしていますが、日本の音楽だと歌詞がわかるので、あまり集中できないけど、K-POPだと韓国語がわからないから音だけ楽しめるし、ノリと勢いで台本を覚えています。

──音楽フェスを観に行かれたことはありますか？　

阿部：フェスは好きで、映像ではよく見るし、ライブDVDなども持っていますが、実際に参加したことはなくて。すごくいきたいけど、この仕事をやっているとスケジュールが合わなくて、毎年挫折しています（笑）。

──出演者の皆さんは人が多いという理由で行かない人が多いみたいでした。

阿部：僕も人が多い場所は得意ではありませんが、ライブはお客さんとアーティストの一体化がすごくて、思い切り発散できそうで。映像で見ていてもポジティブな感情が涌いたり、気持ちいいので、ぜひ一度、フェスに行って自分をさらけ出してみたいです（笑）。

──好きなマンガやアニメ、今ハマっているマンガやアニメがございましたらご紹介お願いします。

阿部：最近、ほのぼの系のアニメを見るのにハマっていて、7月から放送されていた『組長娘と世話係』をよく見ていました。家族の温かさを見たくて。決して心が病んでいるわけではないんですけど（笑）、見てのほほんとしていました。

あと異世界系も好きで、もはや憧れです。もし転生しても強い力があるのなら、死後の世界も楽しそうだなと（笑）。

2.5次元ステージの魅力は夢を与えられること

──2.5次元ステージの魅力やおもしろさとは？　

阿部：マンガやゲーム、アニメなど二次元の文化が好きで、劇場に足を運んでくださる方が多いと思いますが、マンガやアニメなどで描かれていないコマの外側で、何が起きているのかは見えないし、想像するしかありません。

でも2.5次元ステージでは目の前で行われているので、舞台から目を離さない限り、シーンのすべてが見えるわけです。そこが2.5次元ステージの魅力ではないかなと。

あとは皆さんに夢を与えられることでしょうか。「こんなアニメやマンガの世界があったらいいな」が目の前で繰り広げられて、リアルに空気感や息遣いさえも感じることができますから。

──でもアクションや歌など、元の作品ファンの人たちを幻滅させないようなパフォーマンスをしなければいけないのは大変ですよね。

阿部：確かに求められることは多いですけど、自分が精一杯、稽古や努力してステージでパフォーマンスして皆さんから認められた時の達成感や気持ちよさは最高です。

アクションシーンで数秒間浮き続けることや一気に数人斬るとか物理的にできないことがあっても、ファンの皆さんが理解したり、想像で補ってくださるのもありがたくて。

そして舞台やキャラクターに感情移入するのはストレートプレイと同じで、お客さんに助けられ、一緒に作っていけるところも醍醐味だと思います。

客席からペンライトを振って応援していただくことで、僕らのテンションも上がるし、空気や雰囲気も確実に盛り上がりますから。一緒に作っていく感覚はライブと同じで、2.5次元ステージ初心者の方も一度見たらきっとハマると思います。

今回も皆さんの力が必要なので、一緒にこのステージを盛り上げていただきたいです。

──ここまで出演された作品の中で印象に残っている作品も教えてください。

阿部：一番最初に出演させていただいた大きな作品である『黒子のバスケ』がターニングポイントになったステージです。

30人くらいキャストがいて、ほぼ皆さん、先輩方で、僕が今後2.5次元のステージをやっていく上で大切ないろいろなことを教わったり、アドバイスをいただきました。

「2.5次元はお客さんに夢を与える仕事であり、たくさん楽しんで帰っていただかなくてはいけない」という教えを得たことがその後の役者人生にも大きな糧になりました。

──皆さんへメッセージをお願いします。

阿部：バディを組む学生たちが「カラーソニック」へ真剣に向き合う姿や、切磋琢磨する様子が見られる、見応えがある舞台になると思います。

僕たちが日常生活を送る中で、仕事や学業などで時に厳しかったり、辛いことに直面することも多いと思いますが、この作品のキャラクターたちのもがき苦しみ、壁を乗り超えていくところは共感できたり、元気や明日への活力にしてもらえるように、皆さんの心を揺さぶるステージになるように頑張ります。

ぜひ劇場に足を運んでいただいて、キャラクターや役者たちの懸命に生きる姿を見ていただき、推しメンも見つけてください。

『東京カラーソニック‼』the Stage Vol.1

2023年2月18日（土）から26日（日）まで、東京・シアター1010にて公演！

原作：「東京カラーソニック!!」（eternal voyage）
脚本・演出：伊勢直弘／NAOHIRO ISE

＜劇場名・公演日程＞
シアター1010
2023年２月18日（土）～２月26日（日）

＜キャラクター名／キャスト名＞
小宮山嵐役／岸本勇太　ARASHI KOMIYAMA／YUTA KISHIMOTO
霧島宙役／北川尚弥　SORA KIRISHIMA／NAOYA KITAGAWA
宝田伊織役／山﨑晶吾　IORI TAKARADA／SHOGO YAMAZAKI
加地春飛役／高本学　HARUHI KAJI／GAKU TAKAMOTO
瀬文永久役／北村健人　TOWA SEBUMI／KENTO KITAMURA
財前未來役／樋口裕太　MIRAI ZAIZEN／YUTA HIGUCHI
倉橋海吏役／安井一真　KAIRI KURAHASHI／KAZUMA YASUI
高槻神楽役／小波津亜廉　KAGURA TAKATSUKI／ALLEN KOHATSU

田所雪也役／松村龍之介　YUKIYA TADOKORO／RYUNOSUKE MATSUMURA
芦野涼真役／阿部快征　　RYOMA ASHINO／KAISEI ABE

アンサンブル／真壁勇樹　YUKI　MAKABE
アンサンブル／関修人　SYUUTO SEKI
アンサンブル／山田隼人　HAYATO YAMADA
アンサンブル／瓦林拓弥　TAKUYA KAWARABAYASHI

『東京カラーソニック!!』the Stage公式サイト
https://www.marv.jp/special/stage-tcs/

『東京カラーソニック!!』公式サイト
https://sprout-pj.jp/tcs/