ソラが振り回されるパターンが増えて、ますます賑やかになっていきます│秋アニメ『勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う』連載インタビュー:田中美海さん(ソラ役)
10月より放送がスタートしたTVアニメ『勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う』。カナデ、タニアと共にシャドウナイトを倒し、新たな最強種・精霊族の双子のソラ、ルナと契約したレイン。ますます賑やかになるパーティーが、次に向かった先は……!?
本作を彩る魅力的なキャラクターと温かいドラマを掘り下げるべく、キャスト陣のリレー連載をお届け! 第4回はソラ役の田中美海さんが登場。最初に見せた冷徹な姿と本来の控えめな姿のギャップや、ソラとルナの関係性についてたっぷり語っていただきました。
しっかり者だけど控えめな性格が本来のソラ
――田中さんは、ソラをどんなキャラクターだと捉えていますか?
田中美海さん(以下、田中):第一印象は精霊族という響きとその見た目も相まって、どことなく神秘的な子だなと感じました。実際は、おてんばなルナとは対照的にしっかりしていて彼女をたしなめるときもあるんですが、レインのことでドギマギしてしまうような、どこか世間知らずというか浮世離れしているところがあって、そのギャップが面白いです。
――初登場の第6話はどのような役作りで臨まれたのでしょうか?
田中:のちのちレインたちと一緒に行動するようになってから出てくる、しっかり者だけど控えめな性格が本来のソラなので、最初にレインの前に立ちはだかったときは森を守るために虚勢を張っているイメージで演じました。そのあとレインと会話をして、心を見抜かれ、本心をさらけ出していくので、そこで落差をつけたいなと。
初登場シーンが虚勢を張ったソラなのでレインたちと打ち解けていくときに、落差がつきすぎてキャラがブレて見えないかなという心配はあったんですが、会話をする中で少しずつ心がほどけていくイメージを大事にしながらソラの気持ちに寄り添っていったので、大丈夫だろうという実感はありました。
――何かスタッフさんと相談されたことなどはありましたか?
田中:基本的にはオーディション通りで大丈夫とのことでした。唯一、ディレクションをいただいたのが、「立ち去りなさい」と警告するシーンです。「絶対にわかり合えない、関わりたくないくらいの勢いでバッサリ拒絶して大丈夫、無機質な感じでお願いします」とのことだったので、とにかく冷たくしようと思いました。
――オーディションのときは、心を開いたソラと冷たいソラといったパターンを録られたんですか?
田中:そうです。レインの前に立ちはだかるシーンとこの先出てくる水浴びのような日常シーンがあって、オーディション原稿からもソラのギャップが感じられたので、落差をつけたいなという気持ちがありました。
――第7話ではルナがレインたちに救出され、ソラとルナが再会するという流れでした。こちらの感想はいかがでしたか?
田中:ソラが神秘的な存在なので、おてんばという設定があるとはいえルナにも多少はそういう一面があるのかなと思っていたら……まったくそんなことはなかったのが面白かったです!
指出毬亜ちゃんがルナ役なのも新鮮でした。元気いっぱいな女の子を演じているのをあまり間近で見たことがなかったんです。それは毬亜ちゃんもそう思ったみたいで、アフレコで顔を合わせたときに「二人とも意外な役柄やってるよね。実は(配役が)逆だったんじゃない?」なんて話をしました(笑)。でも、いざアフレコをしてみたら掛け合いもしっくりきて、すごく楽しかったです。
――ルナの登場によってソラの新たな一面が見られました。
田中:ルナが常識に囚われない発言ばかりしているので、ソラは慌ててばかりです(笑)。そんな二人の掛け合いが楽しいですし、いつもかわいいなと思いながら見守っています。
この作品はコミカルシーンでよくミニキャラになるんですが、それもすごくかわいくて。ソラとルナがミニキャラになったことで、私たちもついにパーティーの一員になれたのかなという気持ちになりました。
――レインたちのパーティーに加わったことで、街での日常パートにも期待が高まります。
田中:元気いっぱいのルナにソラが振り回されるパターンが増えてきて、ますます賑やかな雰囲気になっていくんですが、その一方で人間に対する恐れみたいなものはまだ残っていて。精霊族はなかなか人前に出てこないということで、きっと種族として怖い目に遭い、それが言い伝えられてきたんだと思います。
ソラもルナもそういう恐怖はまだ払拭できていないんですが、そこでもレインが大きな存在になってきます。彼を通してどういう形で人間たちと関わっていくのか楽しみにしていただきたいです。