自分にない部分を持っているルナを演じるのは新鮮で楽しかった│秋アニメ『勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う』連載インタビュー:指出毬亜さん(ルナ役)
現在放送中のTVアニメ『勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う』もいよいよ終盤戦。新たな最強種・精霊族の双子ソラ、ルナと契約し、信頼関係を築いていくレインですが、彼らの前にホライズンを牛耳る貴族が現れ、大きな騒動へと発展していきます。果たして、レインたちの運命は――!?
本作を彩る魅力的なキャラクターと温かいドラマを掘り下げるべく、キャスト陣のリレー連載をお届け! 第5回はルナ役の指出毬亜さんが登場。神秘的な見た目からは想像できない、おてんばな女の子をどのように演じようとしたのか。そして、双子の姉ソラとの関係性について何を思ったのか。たっぷり伺いました。
外での私はソラに近いかもしれない
――ついに、第7話で指出さんが演じられるルナが初登場を果たしましたね。
指出毬亜さん(以下、指出):中盤からの参加だったので、アフレコ当時は出来上がった雰囲気の現場にうまく入れるかなと恐る恐る現場に向かったのを覚えています(笑)。しかもルナはあまり演じたことのない、お調子者でおてんばなタイプ。オーディションのときから悩みながら演じていたので、いろいろな意味で不安が大きかったです。
でも、現場では(ソラ役の田中)美海さんがたくさん話しかけてくださり、「私も前回からだったんだよ、不安だよね~」と気づかってくださったので、美海さんと一緒なら大丈夫という安心感がありました。思いのほか緊張せずにできたなと思いますし、引っ張ってくださる美海さんからも“お姉ちゃん味”を感じて、役も掴みやすくなりました。
――オーディションは最初からルナ役をやられたんですか?
指出:はい。ソラの資料もいただいたんですが、ルナ役を受けてくださいと言われたので、ソラじゃなくてルナなんだと驚きました。本当に自分としては珍しい役柄だったんです。オーディション用のテープを録るときは、マネージャーさんと一緒に「この方向性で大丈夫かな?」なんて言いながら試行錯誤していました。
――田中さんにもお話を伺ったんですが、現場でもお互い珍しい役どころだと話されていたそうですね。
指出:美海さんとは他の現場でもご一緒することがあるので、「普段演じている役柄と真逆だよね」というお話しをしました。発表されたらきっと驚く人もいるよねって。
――実際にアフレコが始まっての感触はいかがでしたか?
指出:レインやソラをからかう場面が結構あるんですが、人のことをからかうのって意外と面白いんだなっていう、新しい発見がありました(笑)。
――ははは(笑)。
指出:自分と正反対というわけではないんですが、自分にない部分を持っているルナを演じるのは新鮮でしたし、とても楽しかったです。特に、勢いよくバババっと喋ってジェットコースターのように感情が上がったり下がったりするところは、こんなに感情を出せるのが羨ましいと思いました。自分で言うのも変ですが、私はどちらかというと静かなタイプなので……。
――そうなんですね。指出さんご自身は、ルナよりもソラのほうに似ているんですか?
指出:そうですね……。外での私はソラに近いかもしれないです。ただ私も妹ではあるので、家ではもしかしたらルナっぽいところもあるかもしれません。あそこまで突き抜けてはいないと思いますが(笑)。ルナの要素自体が多少あるからこそ、すんなり入り込めたんだと思います。
――ルナは見た目とキャラクター性のギャップに驚いた方も多いと思います。
指出:私もソラが神秘的な雰囲気で登場したので、ルナもどこか似たような部分があるのかなと思ったら、「こういう感じか!」と意表を突かれました(笑)。あのギャップはきっと驚くだろうなと思います。
――ちょっと上から目線だったり、おマセなところがあったりと、セリフまわしがとても楽しいです。
指出:そこがすごくかわいいんです! ちょっと偉そうな発言をしてもすぐにしおらしくなったり、どこか子どもらしさがあったりして、全然嫌味に感じないんです。くすりと笑えて、かわいらしい。それがルナの一番の魅力だと思います。