『アキバ冥途戦争』とんとことんキャスト座談会・前編│衝撃のラストに「嵐子としては悔いはなかった」。予想不可能な最終話でメンバーの生き様を感じてほしい【連載第12回】
御徒町さんもとんとことんにとって大事なメンバー
──近藤さんも改めて見直すことはありました?
近藤:取材前に第11話まで見直したんです。最初に見たときは「面白い!」と笑って見ていましたけど、改めて見返したときに全く笑えなくて(苦笑)。
一同:(笑)
近藤:知ってしまっているからこそというか。地味な拷問を受けているような気持ちになってしまいました。笑うシーンも振り返ってみると「笑えない」ってことが多すぎて。すごく不思議な印象があります。
ジェーニャ:第一印象はコメディなんだけど、本当に真面目な人間ドラマという感じ。それぞれが一生懸命に生きてる。
──それは御徒町さんも含めてですよね。今日は御徒町さん以外のとんとことんキャストの皆さんが揃っていますが、皆さんにとって御徒町さんはどのような存在でしたか?
高垣:第1話のときに「(御徒町さん役の平野)綾ちゃん久しぶり! レギュラー一緒で嬉しい!」って言ったら、「私、次は第10話くらいまで出ないみたい」って言われて「えええ!?」って(笑)。
一同:(笑)
高垣:ほんっっっとに喋らなくて(笑)。着ぐるみ系のキャラクターってリアクションだけ声を入れることもあると思うんです。でもそれすらないから、誰が入っているのか全然分からない(笑)。第1話のあのメイドが中身って、気づいていた人はいなかったと思うんですよね。
綾ちゃんが現場にいたのは第1話と第10話のみでしたが、常にとんとことんの中にはいて。声は発さないけど、実はいろいろな表情を見せてくれているんですよね。今日も取材現場にはいないんですけど、間違いなく、とんとことんの重要なメンバーでした。
「実は全部分かっているのかな?」という雰囲気もあったり、みんながいない時にフォローしたり。嵐子を末広に会わせないようにしているところも含めて、視聴者も第10話までずっと気になってましたよね。
ジェーニャ:私は、御徒町さんを抱き締めてあげたい!と思ってしまいました。きっと重い気持ちを抱えて生きてきて、みんなに恩返ししたい気持ちもあったと思うので。嵐子さんが御徒町さんを撃たなかったのもホッとしました。
佐藤:パンダの中にいますけど、ちゃんと(とんとことんのメイド服を)着ているんですよね。
高垣:そう! そこはハッとしました! 店長は多分、中身を見たことがないと思っていて。出会ったころからパンダなので、御徒町さんがパンダでいたいというのを尊重してたのかなと思います。何者であるかはみんな追求していないのが、義理と人情の世界ならではなのかなと。ちなみに、着ぐるみの中でもヘッドドレスをつけていたので、メイド根性というか、プライドのようなものがあったんだろうなと思いました。
佐藤:厄介だよねぇ。それ(プライド)があるから縛られて動けなくなるのに、愛しいんですよね。
高垣:第10話まで見たあと、また御徒町さんを最初から追ってみたら違うものが見えてくるのかなとも思います。
ジェーニャ:あると思います。私はすでに2回見たから(笑)。
「最終話“も”覚悟しててください」
──改めて、最終話の見どころを教えていただけますか?
高垣:これまでの取材でも、「次の話数に向けて」という質問に対して、「覚悟しててください」って言ってたと思うんですけども。
──はい、おっしゃっていましたね。
高垣:でも見ている方は第11話を見て覚悟が決まったと思うんです! みんなその覚悟を持っていると思うので、そのままの勢いで見届けていただきたいです。まだ持っていないという人は、覚悟しててください(笑)。
黒沢:あと1話でどう落とし前をつけるか、皆さんわからないと思います(笑)。
高垣:本当だよね! あと1話で終わるの!?っていう(笑)。
黒沢:そう、でもその好奇心だけで進めると思うので、進んでみてほしいなと。監督の言いたかったことがストレートに出てくるワードは最終話にしかないので、「どこを見たらいいか分からない」と正解を見失っている方は、最終話まで見てもらえば伝えたいことは分かるんじゃないかなと思いました!
田中:なんて言うか難しいんですが……(笑)。ここまで見てくれたのであれば、絶対に皆さん見てくれると思うので……えーっと……嵐子さんは死んでしまったんですけども……(苦笑)。
高垣:言いにくそう(笑)。
田中:はい(笑)。死亡コメントも出て本当に死んじゃったんだ、って今皆さんも傷心気味だと思うんです。キャストのみんなも台本をもらうまでは先が読めない状態だったので、皆さんも同じ状況なのかなって。でもここまで来たら、とんとことんのメンバーを最後まで見届けてほしいです。どういう結末を迎えるのか、放送まで楽しみにしていてください!
高垣:(次回予告の)場面カットを見てもわからないと思う(笑)。「なんでこうなった?」ってなるんじゃないかと。
ジェーニャ:(笑)。とんとことんはメイドをやっている姿が少ないけれど、最終話ではメイドをしています。
高垣:ある意味、店のサービスがしっかり分かる回かもしれないね(笑)。
田中:「こういうコンセプトだったんだ!」ってなるかも(笑)。
近藤:最終話で(笑)。
ジェーニャ:きっと嵐子さんも喜ぶんじゃないかなと。どの話数にも言えることだけど、次に何が来るかがまったく分からない。そういう意味でも、楽しみにしていてほしいです。
近藤:ここまで来ると「どうなるんだろう?」って予想をしたくなる人が多いと思うんですが、何も予想せずに見てほしいです(笑)。
高垣:多分、予想しても大体の人が裏切られるんじゃないかな(笑)。
佐藤:つまり、見れば分かるということです。なごみちゃんをはじめ、みんなの生き様を……感じるんだ!
──考えるな!と。
佐藤:その通りです(笑)。ぜひ最後まで身を委ねてください!
[インタビュー・逆井マリ]
連載バックナンバー
TVアニメ「アキバ冥途戦争」作品情報
2022年10月6日(木)~TOKYO MXほかにて放送
放送情報
TOKYO MX・サンテレビ・KBS京都・BS11
10月6日より 毎週木曜 24:00~ 放送開始
AT-X
10月7日より 毎週金曜 21:30~ 放送開始
リピート放送:毎週火曜9:30~ 毎週木曜15:30~
配信情報
ABEMA:10月6日より 毎週木曜 24:00~
dアニメストア:10月9日より 毎週日曜 24:00~
ほか 各配信プラットフォームにて 10月12日(水) 24:00以降、 順次配信予定!
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U-NEXT
ツイキャス
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TELASA
ビデオマーケット
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Rakuten TV
HAPPY!動画
クランクイン!ビデオ
スタッフ
原作:ケダモノランド経営戦略室
監督:増井 壮一
シリーズ構成:比企 能博
キャラクターデザイン・総作画監督:仁井 学
美術監督:本田 こうへい
美術設定:伊良波 理沙
色彩設計:中野 尚美
プロップ設定:入江 健司、 鍋田 香代子
撮影監督:石黒 瑠美
3D監督:小川 耕平
特殊効果:村上 正博
編集:高橋 歩
音楽:池 頼広
音楽制作:Cygames
音響監督:飯田 里樹
音響効果:中野 勝博
音響制作:dugout
アニメーション制作:P.A.WORKS
キャスト
和平なごみ:近藤玲奈
万年嵐子:佐藤利奈
ゆめち:田中美海
しぃぽん:黒沢ともよ
ゾーヤ:ジェーニャ
店長:高垣彩陽