アニメ『Do It Yourself!!ーどぅー・いっと・ゆあせるふー』最終回放送後インタビュー:せるふ役 稲垣好さん×ぷりん役 市ノ瀬加那さん×くれい役 佐倉綾音さん×たくみ役 和氣あず未さん×しー役 高橋花林さん×ジョブ子役 大森日雅さん|健気さが魅力のたくみ、そして作中で描かれたせるふ&ぷりんの物語
ジョブ子の名シーンは? 想像以上にインパクトがあったジョブ子の声。
――ジョブ子の印象的なシーンというと?
大森:1学期の間だけ留学をしに来ている子で、最新の技術とか、最新のガジェットは卒なく使いこなす賢い12歳の子供なんですけど、最初はDIYを古臭いってバカにしていたんです。でも本当はDIYが好きで、一緒にやりたいんだけどなって寂しい思いをしていたんですよね。なので、やっぱり第3話の登場回が印象的でした。
せるふが人との間に距離がない子で、まずそこで打ち解けて、そこからぷりんの家にホームステイするようになり、DIY部にも入ることになったんですけど、そこで部の木札に名前を書いて飾ってもらう、ジョブ子があだ名をもらったシーンがすごくお気に入りなんです! 「グッジョーブ」って言っている姿を思い浮かべて「ジョブ子ちゃんでどう?」ってせるふが言うんですが、すごく嬉しそうにしているんですよ。
稲垣:私、ぷりんとジョブ子がいつもお風呂で話しているシーンがめちゃめちゃ好きで。この2人は難しい話をしたりしているけど、素直になれないところも似ているんですよね。すごく良い関係性で、2人にしかわからないところがあるんだなって思いました。せるふとぷりんでもできない関係性だから、すごく好きです。
――くらげさんがお風呂に入れたがるんですよね。
稲垣:何かと「お風呂お風呂」って言っていましたね(笑)。
佐倉:ジョブ子の声を聞いたときに、嘘だろ!と思ったんですよ(笑)。途中まで一緒に収録できなくて、ヘッドフォンで耳に返してもらっていたんですけど、日雅ちゃんの声だから可愛い感じなんだろうと勝手に思っていたら、思ったよりもだみ声で(笑)。そうくるとは思わなかったので、とても器用で素敵だなと思いました。英語の発音もネイティブですごい。ジョブ子の可愛い見た目と可愛いキャストに騙されていると、かなりギャップを感じるというか。個性的ですよね。
大森:ありがとうございます(照)。
市ノ瀬:オーディションのとき、ジョブ子だけ、どう演じたらいいのか全然想像ができなかったんです。でも日雅さんの声を聞いたらすごく納得というか。ハマっていて、演じ方もすごく素敵だし、小さいけれど背伸びして大人びている風に見せている感じも、すごく出ていたなぁと思います。
たくみんの健気さが魅力。そして、『ひましょう』への強すぎる愛。
――では次に、たくみについて、お願いします。
和氣:たくみんは『ひま少』(※『ひまわりの少女たち』)についてすごく熱く語っているシーンが気になっていて……。しかも『ひま少』が好きなところは、くれいさんとの共通点なんです。
たくみんってあまり熱意を持っている感じがなく、平凡に日々を過ごしてきたと思うんですね。でも、『ひま少』の話をするときだけ早口で、熱くなっちゃうところが可愛かったです。
最終回では、ジョブ子に小説を全巻プレゼントしていて、くれいは漫画版をプレゼントしていたんですが、そこまでくると、いったいどんな話なんだろうなぁって思ってしまいますよね(笑)。物語の中でも、ちょっと説明はあったんですが、そんなにハマる作品ってどれだけ面白いんだろうって、めちゃめちゃ気になってます!
――小説と漫画の違いがどこにあるのかまで知りたくなりますよね(笑)。
市ノ瀬:たくみちゃんって日々の小さな幸せをすごく大切にしている子だと思うんです。女の子たちが会話をしているのを羨ましそうに見ていたり、せるふがあだ名で呼んでくれて、戸惑っているけど嬉しそうにしている姿とか、すごく健気で応援したくなるし、個人的に好きなキャラクターなんです。
――ぷりんとたくみんは、器用に何でも作れるような感じでしたね。
和氣:そうですね。手先が器用なので、大きいものとかよりはアクセサリー作りが得意ですよね。
佐倉:部室の看板をタイルで作っているときの、せるふのドタバタに全く反応しない集中力! あれはすごくいい表現の仕方だと思いました(第2話)。
一同:(笑)
――ドアから煙が出ているのにスルーしていましたからね。
和氣:確かに(笑)。
佐倉:たくみらしさをあの一瞬で表現していて、とても好きな演出です。
和氣:あと、11話でエプロンをぷりんに渡すところとか、陰でこっそり何かをしていたり、裏で支えたりするところがいいなぁって思います。
佐倉:こんな子が放っておかれていたのは、すごくもったいないですよね。
――どの部にも必要ですよ。でも、友達はいなそうでしたけど。
和氣:本当にせるふが始めての友達なんじゃないかという。
――きっと『ひま少』みたいな青春にずっと憧れていたんでしょうね。