TVアニメ『モブサイコ100 Ⅲ』第10話~第12話上映イベントレポート|声優・伊藤節生さんがモブとともに歩んだ6年間の想いを語る! 蓮井隆弘監督が心持ち的にシンクロしていたのはまさかの芹沢!?
「入野さんの背中にいろいろなことを学ばせてもらいました」
続く第11話「モブ③ ~トラウマ~」には、鈴木父子(鈴木統一郎、鈴木将)が登場。統一郎のバトルシーンについては、「第2期で力を使い果たしてしまっているので、再登場したときは弱くなっています。弱いことを自覚した状態で、どういうメンタルで立ち向かっているのか、いろいろ考えながら描かせてもらった」と蓮井監督。
また、統一郎が戦いの中、妻のことを思い出すシーンについては「第2期を見ていたときに、奥さんを思い出すシーンなどが印象に残っていて。あれを基にした描写を、漫画を読んだときに思い浮かんだんです。漫画ではあの回想はないんですが、ないことが美しくて。個人的になんとかできないかなと思ったんですが、アニメで、映像で作っていくとなったときに、自分の中にあったものを表現させてもらう機会かなと思って足させてもらいました」と、シーンを追加した理由を語りました。
第11話はモブの弟・律も活躍。自身が抱えていた兄への思いと向き合い、全力で兄を止めようとぶつかりました。律からの思いを受け取った伊藤さんは「一番最初にモブを怖がっていた律が、自分からモブのところに行こうとするって、すごい変化だなと思いました。モブにとっても律は家族で、大切なもので。それも含めて暴走しながらも傷つけはしなかったんだろうなと。自分目線では暴走しているので辛いシーンではあるんですが、あの律の存在はモブにとってはきっと嬉しい存在だったと思います」と振り返りました。
律役の入野自由さんについて尋ねられると、「本当にすごいとしか言い表せないです。入野さんは僕にとって、芸歴的にも年齢的にも先輩なんですが、話すときはラフに接してくださって。そこからマイク前に立って律になった瞬間の堂々とした姿、その背中にいろいろなことを学ばせてもらいました」と伊藤さん。これまでモブの横にいた存在が、今回は立ちはだかることによって、改めて役者陣のすごさを感じたと振り返りました。