TVアニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ 2nd Season』クリスマススペシャル生配信レポート――第2期の名シーンの数々をキャスト陣が振り返る

3人のキャスト陣が選ぶ第2期の名シーンとは？

今回の放送のメインとなっていたのは、3人のキャスト陣が第2シーズンの内容を振り返るコーナー。

最初に久保さんが選んだのが、第2期第1話で初めて龍園が堀北鈴音の名前を呼ぶシーン。「鈴音ぇ」という独特なイントネーションは、龍園を語る上で欠かせなくなりつつありますが、久保さんは第2期の収録が始まる前から楽しみにしていたそうで、「鈴音ぇ」呼びのシーンをまとめた動画が見たいとリクエストする場面も。

一方で台本には、「鈴音」としか書かれておらず、蛇のようなねっとり感を意識したという、水中さんのアドリブで生まれた呼び方であったことも明らかになります。

続いて、第2期で大きくスポットがあたったヒロイン・軽井沢恵に関連したシーンを選んだのは、久保さんと千葉さんの両名。久保さんが選んだのが、第9話での綾小路と佐藤とのやりとりに対してヤキモチを焼く、軽井沢の乙女な側面が垣間見えるシーンだったのに対し、千葉さんは軽井沢を綾小路が冷たく突き放す、第10話での電話シーンをチョイスします。

第10話について千葉さんは、綾小路として冷たい演技をすればするほど、軽井沢を演じる竹達彩奈さんが寂しそうな芝居を返してくれたことに楽しさを感じていたという、Sっぷりが垣間見えるエピソードを披露。意外にも（？）これには他のキャスト陣の共感を呼び、「笑っている顔も見たいけど、悲しんでいる顔も見たい」という意見が飛び出す一幕も。

一方、水中さんが選んでいたのが、第11話での高円寺との会話、第12話での綾小路との戦い、第13話での綾小路との和解といった、龍園に関する3つのシーン。中でも、物語における最大の山場でもある第12話の綾小路との戦いは、第1期で原作を読んだ時からずっと演じたいと思っていたほど思い入れが強いシーンだったのだとか。綾小路を演じる千葉さんも、この時の収録は印象に残っているようで、水中さんの気合の入りっぷりがすごかったと、当時を振り返ります。

そんな千葉さんが最後に選んでいたのが、決死の告白をした佐藤が綾小路に振られる第13話のシーン。千葉さんは、龍園・軽井沢・佐藤に対して、綾小路の喋り方がそれぞれ変化している演じ分けの楽しさを選択した理由にあげつつ、今まで綾小路が笑顔を見せていなかったという鋭い指摘がされていた点にも注目。これはかなり綾小路の芯に迫る指摘で、普通の感覚をもつ佐藤だからこそからできたものだったという考えも語っていました。

最後に行われた最新情報のコーナーでは、新たにカレンダーイラストプロジェクトが発表。今回の放送で公開されたクリスマスイラストを皮切りに、2023年11月まで毎月新しいイラストが公開されていくとのことです。

2023年には、TVアニメ第3期の放送も予定されている『ようこそ実力至上主義の教室へ』。原作小説と共に、アニメシリーズもまだまだ盛り上がりが続くことは間違いなさそうです。

［文・米澤崇史　写真・MoA］

アーカイブ配信

本特番も期間限定でアーカイブ配信中となっています。（2023年1月25日（水）まで）

TVアニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ 2nd Season』作品情報

イントロダクション

東京都高度育成高等学校。

進学率、就職率100％を誇り、毎月10万円の金銭に相当するポイントが支給される楽園のような学校だが、その内実は一部の成績優秀者のみが好待遇を受けられる実力至上主義の学校だった。

問題児の集まる D クラスに配属された綾小路清隆は、A クラス昇格を目指すクラスメイトの堀北鈴音に協力。無人島でのサバイバル試験を終え、豪華客船で束の間の休息を堪能するのだが……。そこでは各クラスが入り乱れた新たな特別試験が始まろうとしていた。クラスのためか、グループのためか、あるいは個人のためか――。

他クラスが不穏な動きを見せる中、まとまりに欠ける D クラスは窮地に立たされる。信頼と疑念の狭間で揺れ動く生徒たちは、真実を看破できるのか。新たな学園黙示録が今、再び幕を開ける。

スタッフ

原作：衣笠彰梧（MF文庫J『ようこそ実力至上主義の教室へ』／KADOKAWA 刊）
キャラクター原案：トモセシュンサク
総監督：岸誠二×橋本裕之
監督：仁昌寺義人
シリーズ構成：風埜隼人
キャラクターデザイン：森田和明
美術設定：長池未来、平柳悟
美術監督：羽根広舟
色彩設計：加口大朗
CG 監督：平山知広
撮影監督：芹澤直樹
編集：及川雪江
音楽：横山克、橋口佳奈
音響監督：飯田里樹
アニメーション制作：Lerche
製作：ようこそ実力至上主義の教室へ 2 製作委員会