『蒼穹のファフナー BEHIND THE LINE』真壁一騎役・石井真さんメールインタビュー|総士はあの頃と変わらずそこにいてくれて、精神的にも安心感がありました
2004年に放送されたテレビシリーズ第1期から『RIGHT OF LEFT』『HEAVEN AND EARTH』『EXODUS』『THE BEYOND』と、長い歴史を紡いできたアニメ『蒼穹のファフナー』シリーズ。その最新作『蒼穹のファフナーBEHIND THE LINE』の劇場特別先行上映が、いよいよ2023年1月20日(金)よりスタートします。
アニメイトタイムズでは、本作の公開にあわせてキャスト陣にメールインタビューを行いました。第3回目は真壁一騎役・石井真さんです。
今回は『蒼穹のファフナー BEHIND THE LINE』公開に際しての心境に加え、テレビシリーズ第1期~『THE BEYOND』にかけて印象に残っているシーン、angelaさんによる『ファフナー』楽曲のお気に入りなどを伺いました。
石井さんが『蒼穹のファフナー』シリーズから印象に残ったシーンを教えてくださいましたので、ぜひ参考に本編を見返してみてはいかがでしょうか。
史彦さんの目に映る島の景色が、その任を解いてくれている様に思えた
――「皆城総士生誕祭2017」で初めて「平和なスピンオフ」というワードが喜安さんから発せられ、2021年の「蒼穹のファフナー FINAL Fes in パシフィコ横浜」にて製作が発表された本作がいよいよ公開となります。まずは今の心境をお願いします。
真壁一騎役・石井真さん(以下、石井):まさかこの様な未来に辿り着けるとは、あの勝負に負けた時点では思いもしませんでした。ファフナーの制作陣が作る「本気の」平和なファフナーをどうぞお楽しみください。
――『蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH』と『蒼穹のファフナー EXODUS』の狭間の時系列を描くということで、10代の頃の一騎を再び演じていかがでしたか?
石井:その時々の彼が抱えている感情に触れる事はいつも新鮮だし、新しい発見があります。今回も同様で、だから苦しかったり、嬉しかったりを表現する上で迷いも沢山ありました。
――青年の皆城総士との掛け合いも久々かと思います。こちらも演じてみていかがでしたか?
石井:『ああ、総士だ』と嬉しくなりますね。総士はあの頃と変わらずそこにいてくれて、精神的にも安心感がありました。
――2004年のテレビシリーズ第1期の放送から来年20周年を迎えますね。シリーズ通してこれまでに印象に残っているシーンをいくつか教えていただけますか? また、その理由もお願いします。
石井:『第1期』第26話で、総士が掌からこぼれて行く前の二人の会話。大切に思う存在との一秒一秒が、愛しくも切なく思えるシーンでした。
『EXODUS』第13話ラストで一騎と真矢の前に現れた少年、のちのマレスペロとの二人が対峙するシーン。あの柔らかい空気を持っていた真矢が、まるで隙の無い姿勢で向ける銃口に切なさを感じます。18話ではその銃口を人に向けてしまいますね。
一方、その真矢の横で水筒を片手にマレスペロと対峙する一騎。無駄の無い自然体で、あ、これは水筒でいけそうと思わせる何かがあって、緊張の中にクスッとするものを感じました。
『THE BEYOND』第2話で一騎がフロロを消してしまったり、総士をねじ伏せるシーン。これまでの一騎を知ってるからこそ、あの塩対応は、理由はありましたけど、当時大混乱でした。
『THE BEYOND』第12話で、史彦さんと溝口さんが肩を並べて島の景色を眺めながら会話をしているシーン。重責を負っていた史彦さんの目に映る島の景色が、その任を解いてくれている様で泣きそうでした。そしていつも隣には溝口さんがいてくれたなと思うシーンでした。
――テレビシリーズ第1期から主題歌や挿入歌、イメージソングの全楽曲をangelaのおふたりが担当し続けています。『ファフナー』の世界観がそれぞれの楽曲から感じられるように思いますが、皆様の『ファフナー』シリーズにおけるお気に入りの楽曲とその理由も伺いたいです。
石井:「fly me to the sky」は『THE BEYOND』後の今聴いても、新鮮だなと感じてます。歌詞や曲調がシリーズを観終わった後で別の解釈としても刺さる様な気がしています。
――『THE BEYOND』でシリーズとしての完結は描かれているということで、これまでのファンの方はキャラクターたちが今回のスピンオフの先どうなるのかを把握した上で本作をご覧になるかと思います。それを踏まえて本作で注目すべきポイントも教えてください。
石井:平和なひと時の中で想いを通わせる彼らを新鮮に感じていただければと思います。この先の物語の中で押し寄せてくる切なさや苦しさを味わった皆さんだからこそ楽しめる作品になっています。
『蒼穹のファフナー BEHIND THE LINE』作品情報
2023年1月20日より劇場特別先行上映開始!
INTRODUCTION
“あなたは、そこにいますか?”
2004年7月に始まり、2021年に完結を迎えた「蒼穹のファフナー」シリーズ。
多くのファンの皆様に支えられながら、物語は留まることなく紡がれ続けました。
そして今、これまで描かれなかったひとつの物語をお届けします。
何気なくも忘れ難い、とある夏の日々の片鱗――
それは、フェストゥムとの新たな可能性を導く二人の少女が出会う、少し前のこと…。
皆城総士が帰還を果たしたのちの、少年少女たちのひと時を描きます。
STAFF
原作:XEBEC
脚本:冲方 丁
キャラクターデザイン:平井久司
メカニックデザイン:鷲尾直広
美術監督:堀越由美
色彩設計:関本美津子
撮影監督:越田竜大
編集:伊藤潤一
音響監督:三間雅文
音楽:斉藤恒芳
演奏:ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団
主題歌:angela
プロデューサー:中西豪
アニメーションプロデューサー:明官ゆう子
アニメーション制作:Production I.G
監督:能戸 隆
製作:FAFNER BEHIND PROJECT
CAST
真壁 一騎:石井 真
皆城 総士:喜安 浩平
遠見 真矢:松本 まりか
羽佐間カノン:小林 沙苗
堂馬 広登:佐々木 望
立上 芹:福圓 美里
要 咲良:新井 里美
近藤 剣司:白石 稔
西尾 里奈:白石 涼子
西尾 暉:梶 裕貴
真壁 史彦:田中 正彦
遠見 千鶴:篠原 恵美
溝口 恭介:土師 孝也
日野 弓子:ゆかな
日野 美羽:諸星 すみれ
羽佐間 容子:葛城 七穂
要 澄美:石川 静
陳 晶晶:小松 美智子
オルガ・カティーナ・ベトレンコ:沢井 美優
ベラ・デルニョーニ:相川 奈都姫
西尾 行美:京田 尚子
公式サイト
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