『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅣ 深章 厄災篇』アストレア役・中原麻衣さんインタビュー|悩んで悩んで悩みぬいて自分だけの正義を見つけて欲しかったんだと思います【連載 第5回】
いつか答えを見つけてくれたらなと思います
──第20話でリューを除く全団員が命を落としましたが、彼女たちはアストレアにとってどのような存在だったと思いますか。
中原:彼女にとっては一人一人が大切な存在です。可愛い娘のような団員たちを失ってしまった彼女の辛さは想像するだけで悲しくなります。
──第20話でアストレアはリューに「正義を捨てなさい」という言葉を残しましたが、アストレアのこの言葉にはどのような意味や思いが込められたものだと思いましたか。
中原:私も、正義を司るアストレアからこの言葉が出たことにびっくりして悩みました。でも、一言に正義と言っても、一人一人に違った意味を持った正義が存在するわけで。うまく言えないのですが、他人から与えられた正義は、決して自分にとっての正義ではなく……。
……たぶんアストレアは、リューに、悩んで悩んで悩みぬいて自分だけの正義を見つけて欲しかったんだと思います。
──中原さんから見た、リューの魅力をお聞かせください。(アストレア・ファミリア在籍時代、現在、どちらでもかまいません。)
中原:真面目で頑なすぎるところもあるけど、それゆえに強い思いを持ち続け、葛藤しながらも考え続けることができる。そんなところがリューの魅力だと思います。
──ダンメモイベント(アストレア・レコード)からアニメまで演じてこられて、本作の世界観や物語など、どういった部分に魅力を感じましたか?
中原:すべてのキャラクターがちゃんと存在しているところに魅力を感じました。
──第20話までの中で、お気に入りのシーンがありましたら、理由とともにお聞かせください。
中原:20話でいうと、最後の力を振り絞ってモンスターに向かっていったアリーゼに促され、リューが魔法を放つシーンです。彼女の葛藤と苦しみが痛いほど伝わってきて、震えました。
──第21話以降の『ダンまちⅣ 深章 厄災篇』について、主神アストレアを演じた中原さんがこれからのリューにどのようになっていってほしいかお聞かせください。
中原:これからもいろいろな人や出来事にふれて、彼女のペースでいいので、いつか答えを見つけてくれたらなと思います。そしていつか、アストレアと再会できる日がくるといいな。
TVアニメ『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅣ 深章 厄災篇』作品情報
2023年1月5日(木)~
TOKYO MXほかにて放送
イントロダクション
悪夢は終わらない。
絶望は破滅を誘い、厄災は惨禍を招く。
ジャガーノートとの闘いのさなか、奈落に消えたベルとリュー。
行き着いた先は、全ての冒険者が恐れるダンジョンの深淵――『深層』。
満身創痍、孤立無援、迫り来る厄災の脅威。
迷宮決死行の渦中、五年前の後悔に苛まれる妖精はかつての仲間を追憶する。
一方、ベル不在のパーティの前に現れたのは、双頭の巨竜アンフィス・バエナ。
破壊の化身が吐き出す凶悪な炎流が全てを呑み込む。
希望も光明も失われた迷宮で、冒険者達が辿る運命は幕切れか、それとも……
これは少年と妖精が押し寄せる死に抗う、過酷に満ちた【眷族の物語(ファミリア・ミィス)】――。
スタッフ
原作:大森藤ノ(GA 文庫/SB クリエイティブ刊)
キャラクター原案:ヤスダスズヒト
監督:橘 秀樹
シリーズ構成:大森藤ノ/白根秀樹
キャラクターデザイン:木本茂樹
美術監督:金 廷連(ムーンフラワー)
色彩設計:安藤智美
撮影監督:福世晋吾
編集:坪根健太郎(REAL-T)
音響監督:明田川 仁
音楽:井内啓二
オープニングテーマ:早見沙織「視紅」
エンディングテーマ:sajou no hana「切り傷」
プロデュース:EGG FIRM/SB クリエイティブ
アニメーション制作:J.C.STAFF
キャスト
ベル・クラネル:松岡禎丞
ヘスティア:水瀬いのり
リリルカ・アーデ:内田真礼
ヴェルフ・クロッゾ:細谷佳正
ヤマト・命:赤﨑千夏
サンジョウノ・春姫:千菅春香
カシマ・桜花:興津和幸
ヒタチ・千草:井口裕香
ダフネ・ラウロス:小若和郁那
カサンドラ・イリオン:真野あゆみ
アイシャ・ベルカ:渡辺明乃
リュー・リオン:早見沙織
アストレア:中原麻衣
アリーゼ・ローヴェル:花守ゆみり
ゴジョウノ・輝夜:千本木彩花
ライラ:諏訪彩花
ノイン・ユニック:河瀬茉希
ネーゼ・ランケット:泊明日菜
アスタ・ノックス:遠野ひかる
リャーナ・リーツ:香坂さき
セルティ・スロア:川口莉奈
イスカ・ブラ:広瀬ゆうき
マリュー・レアージュ:関根明良