私がキミをキミと呼ぶ理由 「そこにいるひとりの人に歌っている。それは一対一だなって思うので、みんなという言葉はあまり使いません」斉藤朱夏ロングインタビュー【特集企画Part3】
ReoNaは「お互いを高め合う存在」
──『くもり空の向こう側』には朱夏さんの盟友であるReoNaさんがいらしていました。サウンド的には真逆ではあるんですけど、ライブでの一対一を大切にしているReoNaさんと朱夏さんが通じ合っているのはすごくわかります。
斉藤:たしかにReoNaとは仲がいいんですけど、サウンド的には確かに間逆なんです。でも感じていること、思っていることが近くて。だからしっかりと共感しあえる。それで仲が良いのかなと。
ライブには久しぶりに来てくれたんですよ。私たち自身が1年ぶりにお互いのライブを見たんです。『つぎはぎのステージ』(12月10日(金)パシフィコ横浜国立大ホール)に来てくれましたが、それ以降なかなかタイミングが合わなくて。私もReoNaのライブに行きたかったけど、スケジュールが合わなくて。
先日、久しぶりにCLUB CITTA'のライブ(ReoNa ONE-MAN Live Tour 2022De:TOUR)に行って。で、ReoNaも「12月3日は予定明けてあるから行くね!」って。それでお互いのライブに行けました。
よくReoNaと話しているのが……ReoNaのライブを見に行くと、ライブがしたくなるんです。それをReoNaも言っていて「朱夏のライブを見てるとライブがしたくなる」って。だから常にお互いを高め合っている存在なんです。ライブを見た後はふたりとも長文の感想を送り合っています(笑)。すごく良い関係性です。
朱演2022「#くもり空の向こう側」
— ReoNa (@xoxleoxox) December 3, 2022
お歌、受け取ってきました…☁️
会場全体に信頼が満ちる素敵なLIVEでした…。
曇り空も、泣きべそも全部バネにして。
ひたむきに歌って、走り続ける力強さで、まだまだもっともっと先の景色も魅せてくれるんだろうな。
ありがとう…🌻#くもり空の向こう側_に pic.twitter.com/4c3Z59JB8B
──そんなおふたりの姿がとても好きです。
母親からずっと言われてきた言葉
──前回の取材でお母様のことも伺っていましたが、ライブにはお母様も来られていたんですか?
斉藤:来ていました! 会うと毎回ハグをしてくれるんですよね。『くもり空の向こう側』に関しては「よく頑張ったね!」と言っていましたね。私の母親は私のスケジュールを知っているので、体調壊さずによく頑張ったね、って。毎回、涙しています(笑)。
──朱夏さんの変化について、なにかおっしゃっていました?
斉藤:言葉にはされていなくて、私も感想を聞いていなくて(笑)。私、母親に相談しないんですよ。
──えっ、意外。なんでも話しているイメージでした。
斉藤:そう、めちゃくちゃ意外だねって言われます。本当に大事な時だけ「こう思っているんだけど、どう思う?」とだけ聞いて、アドバイスをもらって、「分かった」でおしまいです。
小さいころから母親に心配をかけさせたくなかったので、あまり相談事をしなくて。それが変わっていないんですよね。あと、言わなくても分かっていると思うので。だからあえて言葉にしないし、母親もたくさんの言葉はかけず「頑張ったね」という、たった一言だけ。でもその一言にはいろいろな意味が込められていて。
ここにたどり着くまでの道のりを一番近くで見てくれている人なので。母からは「応援してくれる人は大切にしなさい」「周りにいる人を大切にしなさい」と、すごく言われます。とにかく人を大切にしなさい、と。
──それは斉藤家の家訓だったんですね……!
斉藤:だから自然と人を大切にするようになりました。まずはその人のためにできることをやる、っていう。だから自分自身を犠牲にしても実行するのは、そこにつながります。
──朱夏さんは人間力がすごくて。こうやってお話を聞くたびに朱夏さんはストイックだなって思うんですけど。
斉藤:全然、全然(笑)。
──っていつも言いますけども(笑)。でも人のために、っていうのが当たり前だったんだなという話を聞いて、なんだか納得しました。
斉藤:人のためにしか動けないんですよ。私自身、自分という存在に興味がないので。
──え!?
斉藤:みんなが楽しかったらそれで良いです。私の幸せは最後で良い、と思っていまして。だから常日ごろから「みんなのためにできることはないんだろうか」と探しています。小さいころからずっとそうだから、当たり前になってしまっているんです。
──ライブでも、本当に心で歌う人だなあといつも思うんですが、音楽活動において、アーティストとしての斉藤朱夏を見てほしい、という想いはないんです?
斉藤:アーティスト・斉藤朱夏というよりは、人間・斉藤朱夏を見せにいく、って思いが強くて。キミのためにこういう楽しいことを用意したんですけど、どうですか?みたいな。それで楽しんでくれたら「良かった、今日も!」と。
インタビュー・逆井マリ
楽曲情報
「僕らはジーニアス」
作詞作曲:ハヤシケイ(LIVE LAB.)
編曲:黒須克彦
商品情報
斉藤朱夏「僕らはジーニアス」
(TVアニメ「齢5000年の草食ドラゴン、いわれなき邪竜認定」オープニングテーマ)
発売日:2023年2月22日(水)
■初回生産限定盤<CD+BD>¥2,273(税抜)/¥2,500(税込)
品番:VVCL-2210~2211
特製スリーブケース仕様
■初回仕様通常盤<CD>¥1,500(税抜) /¥1,650(税込)
品番:VVCL-2212
■期間生産限定盤<CD+DVD>¥1,818(税抜) /¥¥2,000(税込)
品番:VVCL-2213~2214
アニメ絵柄描き下ろしジャケット
斉藤朱夏公式Twitterアカウント:@Saito_Shuka
斉藤朱夏スタッフ公式アカウント:@Shuka_staff
斉藤朱夏オフィシャルサイト:http://www.saitoshuka.jp
斉藤朱夏 Official YouTube Channel:https://www.youtube.com/channel/UCNZixANYOD3NyepS2lsAArg