ロボコの場合はどんなことをしてもOK!? ロボコ役にチョコプラ松尾さんを起用した理由とは? アニメ『僕とロボコ』大地丙太郎監督インタビュー
20XX年、美少女メイドロボット『オーダーメイド』が普及した時代で、主人公ボンドの家にやってきたオーダーメイドロボのロボコを中心に繰り広げられる、人を傷つけることのない優しいギャグアニメ『僕とロボコ』(宮崎周平さん原作/集英社『週刊少年ジャンプ』連載)が放送中!
ロボコ役を人気お笑いコンビ、チョコレートプラネットの松尾 駿さんが担当するほか、津田美波さん、三石琴乃さん、置鮎龍太郎さん、武内駿輔さん、M・A・Oさん、水瀬いのりさんなどの豪華声優陣、手掛けるのはギャグアニメメーカーとして知られる大地丙太郎監督と注目を集めています。
アニメイトタイムズでは大地丙太郎監督に、『僕とロボコ』の魅力やアニメ化で意識された点、ロボコ役に松尾さんを起用した理由など、語っていただきました。
作品との出会いは『アメトーーク!』!? 善人ばかりのキャラと『ジャンプ』ネタが魅力!
――『僕とロボコ』のアニメ化を手掛ける前から作品自体はご存じだったのでしょうか?
大地丙太郎監督(以下、大地):知っていました。『アメトーーク!』の「マンガ大好き芸人」(2021年9月OA)で、ケンドーコバヤシさんがこの作品を紹介されていたのを見ていたので。そうしたら僕のところにアニメの監督のオファーが来たので、「わかりました!」と二つ返事でOKしました。原作を実際に読んだのは監督を引き受けてからです。『アメトーーク!』で作品のおもしろさはわかりましたから(笑)。
――ケンドーコバヤシさんが推す作品というだけでも個性的でおもしろいことがわかりますよね。
大地:そうですね。そして引き受けた理由の1つとしてギャグ作品であったことも大きかったです。僕はギャグものが好きで、やりたかったので。
――実際に原作を読んだ時に抱いた感想や印象は?
大地:強烈なギャグマンガが久々に来たなと。『すごいよ!!マサルさん』を読んだ時の衝撃や感覚と近いものがありました。読んでいたら、ただただ笑っていました。
――この作品にはイジメっ子や悪人が誰一人いないのが珍しいですね。
大地:そこがこの作品の一番の特長かなと思います。異常なほど、みんな押し出しが強い善人ですよね。それで爆笑ギャグが成立しているところがすごいし、一番の魅力かなと思っています。
――主人公のボンドとロボコのコンビなど『ドラ●もん』っぽさもありますが、ボンドの友達のガチゴリラなんて見た目はイジメっ子なのに、ボンドにかける言葉ひと言ひと言が優しくてカッコいいし、一番いい人っぽくて。
大地:一番人間ができていると思います(笑)。
――そして『ジャンプ』作品のオマージュどころか作品名やキャラ名が随所に出てくるところも。
大地:そうですね。登場する『ジャンプ』作品は比較的、新しい作品が多くて、僕が詳しいのは昔の作品なので、わからなかったら若いスタッフや娘に教えてもらっています(笑)。
――善人ばかりで、ギャグもどぎついものではないため、全世代で安心して楽しめる作品だと思います。でもファミリーアワーの土曜や日曜の午前中にやっていい作品なのかはわかりませんけど(笑)。
大地:いえいえ、いつ何時でも大丈夫なので、僕個人はいつでもウェルカムです。
(AT-Xでは月曜10時10分からと、水曜16時10分からリピート放送あり)