2023年2月下旬の総括(わたしらしさ)|青山吉能『みずいろPlace』#66
皆さんこんにちは、元気ですか?
わたしは元気です。
青山吉能です。
いつもこのコラムは、草木もお前も眠る丑三つ時に書かれているらしいのですが、最近はゆっくりおうちでリラックスみたいな時間があまりなくMacBookと睨めっこのような時間が取れなかったので、様々な東京townからお送りいたします。
東京にはたくさんの人の分だけ駅があり電車があり道路があります。
皆さんは初めましての場所に来たら何をしますか?
わたしはまずラーメン屋さんを調べます。長年某食レポアプリの有料会員をやらせてもらってますので、ある程度の忖度込みな人気の店というものを順番に眺めることができます。
デパートのレストランフロアやどこにいても見かけるお店で腹を満たすのは勿体無いのではないかと、個人経営至上主義みたいな思考をぶん回して、ただひたすら、歩く。(とか言って昔は磯丸水産と日高屋の常連でした。いつからこうなっちまったんだろうな・・・変わっちまったなヨシノ!)
本当はたくさん歩くことも知らないお店に入ることも得意じゃないのにわたしの心はいま胃に有り。お腹が空いたという意思に足が生えて歩いているようなものです。
しかしそれ以上に冒険心がなく、いつも行き着く先はなにかと決まっている気がします。
人生においてもそれを感じることがよくあります。
人と違うことをしたいという思考や、変わってるねと言われることによる高まりは、所詮ヒトありきの考え方です。わたしひとりの力で芽生えたものではありません。自分だけの気持ちで行動できたらそもそも有料会員になんてなりませんよね。
でも、そんな自分でいることって別に卑下するようなことでもないと思うのです。大勢がそうであるからランキングサービスは維持し続けられているのだし、人の価値観に擦り寄ったからってそれで自分が素晴らしく満たされるのであればなんだっていい。
そうやってカメレオンのように色を変え品を変えやり続けていますが、ごくたまに、自らの強い意思だけで生きているみたいな人間に遭遇します。
そういう別次元の人を見るたびに、やっぱり心のどこかで落ち込んでしまう自分がいることに気が付きます。
他人の存在に影響を受けたっていいという他人ありきの思考が、また他人に塗り替えられる。
そ〜んなスパイラルのお話でした。
2023年3月8日 1st ALBUM『la valigia』発売
さて先日は、1st ALBUM『la valigia』の色々なことが解禁になりましたね。
わたしらしい音楽が詰まったアルバムになりました。
思えば、いつのまにやら皆さんの手で作っていただけて出来上がった「青山吉能らしさ」というもの。
それがぎゅっと詰まった芝居があって歌があって、喋りがあり、そしてこのみずいろPlace。
この間ふと、「わたしっぽい」が無性に気になって、激ヤバAIみたいなものにこのみずいろPlaceくんを読み込ませ書かせたら、わたしはその文章に、痛みを感じるほどの感銘を受けるのだろうかという疑問が生まれてしまいました。
もう60回以上この場で語ってきて、そののめり込みの差はあれど、文字たちのゆらゆらのこと、小さくちゃんと愛してきました。AIは、その小さな温かさまで拾ってくれるでしょうか。
そして、AIではないあなた。あなたから見て「わたしらしさ」はどう見えていますか?
はあ。こういう時、わたしにとってあなたっていうのは一人しかいないのに、いまこれを読んでいる多数の人間は、まさか己のことでないだろなとどこか知らん顔をしてる。おい、お前だぞ。(あなたとかお前とか、日本語には思い描くひとを指す言葉がひどく多すぎるように思います。)
皆さん目線にたってお話を広げると、わたしって「わたしのことを好きな人」の総評のこと、ずーっとふらふらいろんな言い方をして、結局なんなんだって、本人すらも把握しきれていないですよね。
これと明言してこなかったのは、皆さんの多様な愛を纏められる言葉なんていくら作ったって言葉が負けてしまうし、そんな名称に縛られずにルンルン生きていってほしいというわたしの願いから、そうしてきませんでした。
明日にはお前たちは誰か知らない人に出会っているかもしれないし、ブルーマウンテン略してブルマ愛し隊になってるかもしれないし、「よぴぴん家 第515回同窓会」に参加するかもしれないし、いまあげたことは全部嘘ですし、ちょっと定かでは無さすぎるんですが。
だからこれから先に起こるかもしれない様々な竜巻や波の中も、ともに結んだ足たちで軽やかに歩きましょう。鼻歌をお忘れずにね。
きみにだけは正しくわかっててほしいから。
正しさを知ることはとても恐ろしいことだけど、愛してもいいかもって思ってほしいから。
だから、せっかくだしそんな曲を作りました。
アルバムの中の1曲です。もうすぐ答え合わせですね。お楽しみに!
それではこの辺りで終わります。
ところでいまわたしは秋葉原駅にいて次のお仕事までの30分ほどの時間をどうしようか悩み散らかせてもいるんですが、秋葉原のラーメンが凄いって知っていますか?
本当に、お店が山のようにあります。
しかしなんだかんだでずっとこのコラムを書いていたので、ぐ〜というお腹を連れてもう移動します。
さようなら。
青山吉能
>>青山吉能『みずいろPlace』へのメッセージはこちらから
>>青山吉能 公式Twitter
>>青山吉能 公式Instagram
>>青山吉能と前田佳織里 金曜日のしじみ
企画協力:81プロデュース
編集担当:川野優希