音楽
なぜ、青山吉能はファンへ目標を発信しないのか/1stアルバムインタビュー

なぜ、青山吉能はファンへ目標を発信しないのか。1stアルバム「la valigia」のリリースを記念して色々と訊いてみた

2021年12月4日、「青山吉能 SPECIAL LIVE 2021 よぴぴん家」をセルフプロデュースで開催。

青山吉能さんは、このライブがキッカケとなり、インペリアルレコードから2022年3月9日にソロアーティストデビューを果たした。

そして、ここからさらに約1年が経った2023年3月8日、1stアルバムを発売する。アルバムタイトルはイタリア語で「旅支度」という意味の「la valigia (ヨミ:ラ ヴァリージァ)」。

ソロデビューから1年でのアルバムリリース。まさに破竹の勢いとも言える展開である。

また、2022年下期以降、青山さんを取り巻く環境は大きく変化しつつある。

主演アニメの大ヒットにより一気に青山さんへ風が吹いた。メディア露出は激増。SNSのフォロワーも急激に増えた。僕の周りでも「青山吉能」という名前が自然に飛び交うまでに変化している。

こうした状況の中で、僕自身としては数年ぶりに青山さんへ単独インタビューの機会を得た。

今回、取材のオファーが届いた時から、決めていたことがある。

各楽曲の詳細な紹介は他メディアさんに任せよう。僕が改めて聞きたいのは、ソロアーティストとしてデビューしてから彼女にどんな変化があり、2023年現在どんな気持ちを抱いているのか、だ。

結論から言うと、青山さん自身は全く変わっていなかった。音楽活動についての向き合い方も、ファンの方々への気持ちも。

※本インタビューでは、ほぼ楽曲の詳細について聞いていませんが、「la valigia 」は超絶名盤なので、ぜひ耳にしてください。よかったらテイチクオンライン限定豪華盤(通常盤CD+Blu-ray+グッズ)をぜひ!

ソロデビューから1年。自由の先にあったもの

――ソロアーティストとして「Page」をリリースしたのが2022年3月でしたよね?

青山吉能(以下、青山):はい、去年の3月9日です。

――ちょうど1年後に今回のアルバム「la valigia」がリリースとなりますが、今のご心境はいかがですか?

青山:うーん...。アーティストとしての自覚は、正直ないかもしれません。他の声優アーティストさんって、ライブツアーをやったりフェス系のイベントに参加したりと、「アニソン」を中心に活動するイメージがあるんですよね。

――アニメのタイアップ曲を歌ったりとか?

青山:そうです。私は「自分が歌いたい曲」にチャレンジしてみたいと思っていて。そのためにライブを作ってみたんですよね(ソロLIVEイベント「青山吉能 SPECIAL LIVE 2021 よぴぴん家」を2021年12月4日に開催)。

――『鷲崎健のアコギFUN!クラブ』にゲスト出演したことがキッカケでしたね。

青山:はい。なので、今の状況って、「ありがたいことにアーティストとして曲を出すことが出来た件。」みたいなラノベ展開なんですよ(笑)

実際、ひょんなことから!みたいな事が多いプロジェクトでもあるんです。「よっしゃ!声優アーティストなったったわ!」というよりも、3月に歌いたい曲を(世の中に)出しました、7月にも出しました、12月にも出しました...という感じで、その都度協力してくださるみんなと一緒に楽しんできたような印象です。

そんな感じの歩みだったのですが、いざファーストアルバムとなると「アーティストっぽいな」という感じで不思議ですね。

――なるほど。青山さんご自身のキャリアを振り返ると、これまではユニットでの活動が多かったと思います。ソロとユニットで何か違った感覚などはありますか?

青山:(プロデューサーから)与えられたものを一生懸命に頑張る、結果を出すことがユニットでは大事です。しっかりとレールに沿ってやるイメージと言えばいいでしょうか。でも、私のソロ活動はそれが無いので「自分でレール作るか!」って感じですね。結構、感覚が違うので、新鮮な感じですよ。

――ソロアーティストとして、青山さんが作りたいものを作る。その過程で魅力に感じていることや難しさなどを教えて下さい。

青山:ソロアーティストの活動は、やりたいようにやれる。これって、最高だなって思って始めたんですよ。苦手な事はやらなくていい。例えば私、ダンスがすごく苦手なんですけど、踊りをナシにしてもいいんです。

――いやいや(笑)。ダンスが苦手だなんて印象ないですよ。

青山:(遮って)歌詞も覚えられないから、譜面台を立てていい?って聞くと、「イイよ!」って言ってくれる(笑)。

あ〜最高だなと思いながらやっているんですけど、自由の中にもしっかりとルールがあるというか。

――ルール?

青山:自由な分、自分で決めなくちゃいけない。例えば、アルバムのタイトルや曲順も「青山さんが考えてください」がスタッフさんの判断なんです。

――放任ってわけじゃなくて、「青山さんが作りたいものを作る」ことが根底にあるプロジェクトだからそういう形式を取っていると。

青山:そうなんです。私のソロプロジェクトなので、やりたいようにやれるんですけど、本当にこれでいいのか?という不安が常にあったりはします。

おっしゃるとおりで、プロデューサーさんたちは、決して丸投げしているのではなく、私の本当の自主性をめちゃくちゃ尊重していただいているんです。それがやりたかったことですし、やりたかった事ができたからこそ見えた課題があるというか。夢って叶って終わりじゃないんだなと。

――青山さんと一緒に仕事をしていると、任せたくなる気持ちは分かります。

青山:「青山さんのやりたいようにやった方がイイよ!」って言ってくださることが多いんですけど、絶対間違ってる(笑)。いつもいやいや...って言うんですが「自分を卑下しすぎだよ」って言われちゃうんですよね。….なんにも分かってない!!!(笑)

――あはは(笑)。

青山:今回、アルバムのジャケットなどは、スタイリストさんや、メイクさん、デザイナーさんに全部任せました。苦手なテイストの衣装やスタイルだけ伝えて。みなさん飛び抜けてセンスのある方と一緒にさせていただいているので、そこは任せたいなと思って。

皆さんが私に任せたほうが良い、と思ってくださるのと同じで、私にも任せたい方々が集まっているんです。

歌詞も私の言葉を私が歌うのではなくて、作ってくださったものを私らしく表現する。これもすごくいいなって。どちらのやり方でも良いものが作れるっていうのが今回のアルバムで分かったなと思います。

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