『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅣ 深章 厄災篇』ベル・クラネル役 松岡禎丞さんインタビュー|自分の想定を越えて大人びてきてるっていうのが怖い部分でもあるんです【連載 第6回】
シリーズ累計発行部数が1200万部を突破する人気小説『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』(原作:大森藤ノ イラスト:ヤスダスズヒト GA文庫/SBクリエイティブ刊/通称ダンまち)。
2023年1月よりTVアニメ『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅣ 深章 厄災篇』が放送・配信中です。
今回の放送に合わせて、アニメイトタイムズでは出演キャスト陣にメールインタビューを実施!
『ダンまちⅣ 深章 厄災篇』のインタビュー第6回は、ベル・クラネル役 松岡禎丞さんに自身が演じるベルの成長を感じたところや演じるうえで苦しかったシーンなどをお伺いしました。
すごい良いパートナーになったと思います
──これまで以上に過酷な冒険が描かれている『ダンまちⅣ 深章 厄災篇』ですが、演じる上で特に苦しかったシーンをお聞かせください。
ベル・クラネル役 松岡禎丞さん(以下、松岡):8割方キツかったですよ今回、今までのシリーズだと見せ場って中盤か後半に来るじゃないですか。今回は頭からお尻までチョコたっぷりみたいな感じで、ビターな世界観でしたね……。
収録現場もその場にいるような感覚で、息すら吸っちゃいけないのでは? という位の緊張感でアフレコさせていただきました。
一番苦しかったのは、とある時に……ちょっと……あの……ギャグシーンみたいなものを挟んでくるじゃないですか、この状況下の中でどれだけギャグに持っていくかっていうのは一番苦しかったですね(笑)。
──松岡さんから見て、リューの魅力はどんなところでしょうか? また、『ダンまちⅣ 深章 厄災篇』でベルとリューのやり取りが増えたことで新たに感じたことがありましたら、そちらもぜひお聞かせください。
松岡:改めてミステリアスだったリューさんの過去であったり、強いと思っていた女性が実は普通の女の子のように弱さを持ち合わせて葛藤していた。
正直ダンメモの方で過去の話をやっているので(しかも自分ラスボス的な立ち位置で)知ってはいたんですけど(笑)。
改めて映像になるとまた違いますね、リューさんにもこんなに素敵な仲間たちがいたっていう現実、頑張ってきたんだね……と、そういう気持ちになります。
──『ダンまちⅣ 深章 厄災篇』で冒険をともにするリューの存在はベルにとってどのような存在だったと思いますか。
松岡:ある意味師匠であり守りたい人ですね、言葉にするのは簡単なんですけどそれを実行できるかっていうのはまた別の話で。
命をかけても守りたい人という部分はloveじゃなく like なんですけど、でも可能性としては否定はできなくて……難しい関係性になりましたね。
でもどんな関係性になったとしても、お互いがお互いのことを尊敬してすごい良いパートナーになったと思います。
──松岡さんから見て、『ダンまちⅣ 深章 厄災篇』から新たに登場したアストレア・ファミリアの魅力はどんなところでしょうか? また、印象に残ったキャラクターがいれば、そちらもぜひお聞かせください。
松岡:アストレア・ファミリアはいろんな方向性を重視するんですよね、一人一人の個性の話になってくるんですけど。
一貫して割り切ってる人間もいれば、自分の欲望のために突き進んでる者もいれば(悪い意味ではなく)正義を追求し人助けとは何なのか? 色んな考えの人間がいるんですけど、でもみんな意識の繋がりで動いてるんですよね……。
そこにまた拍車かけてくるのが団長のアリーゼですね、強くて微妙に何考えてるかわかんないような感じの女の子ですけど、でも突き進んだ時のあの独特のカリスマ性……あれはやはり団長たるものなんだなっていうのはすごく感じました。
もしアストレア・ファミリアが全滅してなかった未来っていうの見たかったですね……。アリーゼとベルの絡みは見たかったです(笑)
──『ダンまちⅣ』21話までの中で、お気に入りのシーンがありましたら、理由とともにお聞かせください。(ご自身が演じるキャラクターが登場しない場面でもかまいません。)
松岡:アンフィスバエナ戦のヴェルフが超良かったです! あのベルに頼らず自分たちでやってやろうぜって鼓舞するところ、静かに……でも焚きつける!
多分みんなどこかで無意識にベルに頼っていたっていうのがあるんですよね……、『これだけいろんなピンチを乗り越えてきたあいつなら、何とかやってくれるはずだ!』みたいな……。
それを改めて見つめ直して、自分の言葉で鼓舞するって…そう簡単にできることじゃありませんよ! あの熱いヴェルフ最高!