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『ひろプリ』石井あみ・吉武千颯 対談インタビュー

「歌を通して笑顔の輪を広げたい!」──『ひろがるスカイ!プリキュア』主題歌を歌うプリキュアシンガー・石井あみさん、吉武千颯さんが対談で明かす『プリキュア』を知ったことで広がった世界

 

主題歌オーディションは「緊張しました!」

──今回も主題歌オーディションがあったんですよね?

吉武:ありました! 私は毎回ド緊張です(苦笑)。歌に関して全てを知っている方たち、さらに私のことを知っている方たちに歌を聴いてもらうというのは、ライブでお友だちの前に立つときの緊張とは違った緊張があります。

オーディションの音源は「ひろがるスカイ!プリキュア 〜Hero Girls~」「ヒロガリズム」の2つだったので、いただいてからスキマ時間も寝る前も、もう永遠に聴いていました。自分のイメージがどんどん膨らんでいって、それを声にできるのかという不安がありつつも、プリキュアに対する思いや今まで考えてきたことも詰めたい……と考えすぎてしまって。

また、年を重ねていくごとに、プリキュアへの愛がびっくりするくらい大きくなっているので。今年も歌いたいという思いと、たくさんのお友だちと過ごしたいという思いが強すぎて、声も震えますし、本当によく分からない状態になっていました(苦笑)。

──関わってきた年数が長ければ長いほど、多少の慣れのようなものもあるかなとも思ったんですが逆なのですね。思いが重なって、さらに強くなっていくという。

吉武:慣れなくてびっくりするくらい(笑)。どうしたら良いんだろう、って毎回思います。でも任せていただいたからには、精一杯頑張ろうという気持ちです。

 

 

──石井さんはどのようなお気持ちで挑んだんですか?

石井:私は初めてのオーディションだったので、どういう雰囲気かが想像つかずに緊張もしたんです。でも「自分の持っている全力を出して歌おう!」という想いはありました。

オーディション会場に向かうときに信号待ちをしながら(「ひろがるスカイ!プリキュア ~Hero Girls~ 」の)サビの「プリキュアー!!!」の「アー!」の部分をずっと練習していて(笑)。

吉武:そうだったんだ(笑)。あそこ、すごく高いもんね。

石井:そうなんです。そればかり考えていました(笑)。オーディションの現場では温かく迎えてくださったので、私も全力で挑むことができました。

──練習されていた部分はどうでしたか?

石井:外してしまったんです(苦笑)。そしたら「もう一回挑戦してみようか」と、再度歌わせてもらえて……多分、2回目は外さなかったと思います(笑)。

再度挑戦させてもらうことができて、とてもありがたかったです。主題歌を歌わせていただくことになったときは、本当に夢のようでした。

──ところで、石井さんはMachicoさんの「日曜日のともだち」(『Machico♡プリキュアのうた!』収録)にもコーラスで参加されていましたよね?

石井:そうなんです! Machicoさんは憧れの声優アーティストさんなんです。先に「ひろがるスカイ!プリキュア ~Hero Girls~」の収録をしていたので、最初はMachicoさんにコーラスをしていただいたんです。

パワフルな歌声で、同じ目線ではなく、一歩前から引っ張ってもらっているような印象を受けました。それに乗っかって私もオープニングを歌わせていただいたので、「日曜日のともだち」では、私が一緒におともだちになるような気持ちで歌わせてもらいました。

 

 

──そういう順番だったんですね。Machicoさんには「憧れてる」といったお話はされたんですか?

石井:伝えられていないんです(苦笑)。実はスマホのロック画面にMachicoさんがいるくらい、私の中では憧れの存在で。Machicoさんは可愛らしい曲だけでなく、力強い曲も、静かな曲も、なんでも歌い上げられていて。

ご本人を目の前にすると恥ずかしくて、伝えることすらもできないくらいMachicoさんの歌声、感性に憧れています。感謝祭のときにまたお会いできると思うので、その時にもし言えたら……!

──「あこがれ Go My Way!!」を伝えましょう!

吉武:あこがれ Go My Way!!(笑)。Machicoさんにその気持ちを伝えたら、めちゃくちゃ喜んでくれると思います! 

──「えへへ」ってなっていそうです(笑)。

吉武:こうやってMachicoさんのお話をしていると早く会いたくなっちゃいます(笑)。毎日更新されているブログも読ませていただいているのですが、お写真を見るたびに「早く会いたい!」って思っています。

──吉武さんの笑顔の写真を見ると、私も同じように感じています。 先日の『ひろがるスカイ!プリキュア』~みんなあつまれ!おうちでおひろめショー~の「ヒロガリズム」では本当に晴れ渡る空の下で歌われていましたね。あのときのおふたりの笑顔もとても印象的で。

吉武:あの日は本当に快晴だったよね!

石井:本当に!

吉武:眩しくて目が開かなかったもんね(笑)。空がテーマとなっている作品の曲をこんな素敵な日に収録できて幸せだ! って思いながら収録させていただきました。

──おふたりの衣装もかわいくて。

吉武:そうなんです。毎年テーマに沿った衣装を作っていただいていますが、今年はマントがついていたり、トップスの生地もカッコよくて。スカイとプリズムを意識して作っていただいているのですが、色合いもめちゃくちゃかわいいよね!

石井:かわいかったです!

──生地は毎年違うんですか?

吉武:実は毎年、生地も選ばせてもらっているんです。

──オーダーメイドなんですね!

吉武:そうなんです。毎年デザインと型を見ながら「この色が良いです」「この生地が良いな」とご相談しながら決めさせてくださっていて。自分用に作っていただいたプリキュアのお衣装を着て1年間、いろいろな場所で歌えるというのは、本当に幸せです。

 

 

──石井さんは袖を通されたとき、どのようなお気持ちでしたか?

石井:本当にヒーローになったような気持ちになりました! ひらひらとしたマントがすごく可愛くって! トップスに羽がついているんですけど、キュアスカイやキュアプリズムの羽とお揃いということがまた嬉しいなって思いました。1年間、いっぱい着させていただけるので、とても楽しみです。

──ところで、石井さんのネイルがカラフルでかわいいなと思っていたのですが、虹を意識しているのでしょうか?

石井:そうなんです! 虹のキラキラをイメージしました!

吉武:カラフルですごく可愛い〜! お花も入ってる!

──今年の『プリキュア』のテーマはお話に上がった通り、空とヒーロー。テーマを聞いたときはどのような印象がありましたか?

吉武:毎年身近なものだったり、日々を過ごしていく上で大切なことだったり、いろいろなものがテーマになっていて。

毎年「次のシリーズは何がテーマになるんだろう?」ってワクワクしているのですが、空は日常を過ごす中で必ずあるものだし、空の色、天気で自分の感情も動きます。空、さらにヒーローをテーマにすると知って「また新たなものがたくさん生まれていくんだろうな」と思いました。

空は世界中ずっとつながっているものなので、そのつながりを大切に歌っていきたいなとも。

──特に吉武さんはいつも曲を色で捉えられているので、空の色はとても身近なものなんじゃないかなって思っていました。

吉武:そうなんです!(笑) 夕焼けや星空を見ると幸せな気持ちになります。「ヒロガリズム」は色で例えるとオレンジの印象で、ポカポカしたお日様や虹が思い浮かびました。自分が音源をいただいたときに感じた温かさを、あみちゃんと一緒の歌声を通して、たくさんのお友だちに広がるようにという願いを込めて、レコーディングをさせていただきました。

──エンディング映像の、夕方ならではのアカネ色の空もまた素敵ですよね。<明日は七色>という言葉がありますし、その温かみのあるオレンジ色が徐々に広がっていくような……。

吉武:そうなんですよね! 1曲を通して、いろいろな色に広がっていく様子を感じていただきたいです。また、今後歌わせていただく機会も増えていくと思うので、ふたりの色も重なっていくように歌えたらなと思っています。

──「ひろがるスカイ!プリキュア 〜Hero Girls~」は何色の印象がありましたか?

吉武:水色! 晴れわたる空という感じがしました。爽やかで、カッコよくて。その中にあみちゃんの可愛らしい声が重なって、これぞ『プリキュア』! という感じがしました。

映像と一緒に見たときには「エモい」と感じる部分があって。見るたびに、聴くたびに、新しい発見があるので、すごいなって。

──映像には20周年ならではのオマージュも感じさせますね。

吉武:そうなんですよね! 日常的なシーンや、扉が開くのも、マントがひらっとなるのもカッコいいなって思ったし、小さいころのソラちゃんが掴もうとしているのは、憧れの人なのか、ソラちゃんなのか、いろいろな想像が膨らみます。

 

 

「ふたり」の起こすキセキ

──「ひろがるスカイ!プリキュア 〜Hero Girls~」にはコーラスとして北川理恵さんとMachicoさんが参加、さらに「ヒロガリズム」はおふたりで、と20周年ならではの豪華さですね。石井さんは「ひろがるスカイ!プリキュア 〜Hero Girls~」の歌詞をいただいたときはどのようなイメージがありましたか?

石井:青木久美子先生が歌詞を書いてくださっているんですけど、すごく前向きで、心に響くような素敵な言葉ばかりで、最初に読んだときに感動しました。同じ事務所の先輩である森いづみ先生が作曲をしてくださっていて。キーはすごく高いんですけど、そこをしっかり伝えてこそ、想いも伝わるんじゃないかなと思いました。

可愛らしさも含めつつ、ヒーローの力強さ、広がる空の壮大さ、そういう気持ちを一つ一つの言葉に入れられるようにと意識しつつ、フルパワーで歌わせてもらいました! 聴いたときから、プリキュアらしさとともに新しい時代に向かって突き進んでいくようなイメージがあったので、その両方の思いを込められるように、と思っていました。

──「ヒロガリズム」はどのようなイメージで歌われたのでしょうか?

石井:エンディングの「ヒロガリズム」は最初に吉武さんが歌ったものに、私があとから歌わせていただいたのですが、吉武さんの歌は「こっちにおいで! 一緒に歌おうよ!」って言ってくれてるような気持ちになります。

その歌声を聴いたときから、「今は別々でレコーディングをしているけど、一緒に手を取って歌っているようだな」と思っていました。歌詞も割り振りがあるので、吉武さんが言った言葉に対して、返していくように、会話をしていくように歌っていきました。

──おふたりが本当に会話をしているような雰囲気ですよね。その一方で、これまでの曲にはないほどユニゾンが多いようにも思います。

吉武&石井:そうですね!

吉武:サビはふたりで、さらに後半はふたりでずっと歌っているので、今までにないデュエットソングになったと思います。キュアスカイとキュアプリズムの関係性をあらわしているかのようだなと。

ふたりで手を取り合って進んでいくということが、歌からも感じてもらえたら嬉しいです。一人ひとりのパワーがふたりのパワーになることで、もっと大きなものになって、届けられたらいいなって。

私は六ツ見さんの曲を歌うのが夢のひとつだったんです。だから今回六ツ見さんの楽曲を歌えてすごく嬉しかったです。

 

 

──さきほど青木さんのお話がありましたが、六ツ見さんと青木さんは、姉妹で『プリキュア』シリーズに長く携わられていて。青木先生はそれこそ「ふたりはプリキュア」の歌詞も書かれているので、石井さんとしても特別な思いがあったのではないでしょうか。

石井:私が聴いていた楽曲を書かれていた青木先生の曲を、20年後、歌わせていただけることが本当に嬉しいですし、とても幸せです。

青木先生と六ツ見先生は姉妹でオープニングとエンディングを担当されていて、私たちもふたりで歌わせていただいていて。「“ふたり”というワードのキセキだね」ってお話をレコーディングのときにしていただいたんです。

ふたりの友情が重なって、パワーになっているというのが素敵だなという気持ちでいっぱいになりました。

──それこそ、北川さんとMachicoさんもふたり! ふたりのパワーの輪が広がっていくというのが『ひろプリ』らしくて素敵なエピソードです。しかも<Hero Girlスカイ!プリキュア >って言葉が、作品とも掛かっていて、本当にすごいなって。

石井:歌詞を見たときに私も思いました! ヒーローのカッコよさ、ヒーローが空に向かって羽ばたいているイメージが一瞬にして膨らみました。皆さんにもそう感じてもらえたら、そして歌ってもらったり、聴いてもらえたりしたら嬉しいです。

──石井さんはレコーディング現場も初めてですよね?

石井:そうなんです。なかなか緊張が取れなくて、たくさんの方にご迷惑をおかけしてしまいました。青木先生はご予定があって、先にスタジオを出られたのですが、そのときに「透明感のある良い声をしているから、ありのままで歌えば良いんだよ」と言ってくださって。そのあとブースに入ってからは、すっと歌うことができました。その一言に助けられました。

──自信を持てる言葉ですね。

石井:ありのままが自分の強さなんだ、と。今持っている力を存分に出していこう、という気持ちになりました。

──同日に「ヒロガリズム」を録ったんですか?

石井:そうです。オープニングで少し慣れたので、エンディングは楽しく歌わせていただきました。

──「ヒロガリズム」は、作曲・編曲を手がけられたハマダコウキさんのサウンド感もとても新鮮ですよね。

吉武:ハマダさんのお歌はすごく楽しくて! 試写のときにご挨拶させていただいたのですが、すごく気さくで、楽しい方でした!

──「ヒロガリズム」のレコーディングはいかがでしたか?

吉武:最初は緊張もあったんですけど、井上さんをはじめ、いつも録ってくださっている方々がいたので、安心感がありましたし、「こうしたい」という想いも一瞬で読み取ってくださって。

オーディションはガチガチでしたけど(笑)、「ありのままで歌おう」ということを意識しつつ、自分が見てきた景色やお友だちとの思い出などを思い出しながら、楽しく歌わせていただきました。

エンディングはダンスがありますが、まだ振りをいただく前だったので、自分の中で動きをイメージして、踊っているような気持ちで歌っていました。

──少し話がそれてしまうのですが、以前一発録りに挑戦されていた「DELICIOUS HAPPY DAYS♪」の時も身振り手振りで表現されていて。きっとああいう雰囲気だったのかなと。

吉武:観てくださってありがとうございます! ああいう感じで、勝手についてきちゃうんですよね(笑)

 

 

──コメント欄に「こんなにパワフルな歌声だと思わなかった!」と驚かれている方の意見もありましたね。

吉武:たくさんの方に見ていただき嬉しいです。コメントもすごく嬉しくて、何回も見ています(笑)。一発録りははじめてだったので、あの日もめちゃくちゃ緊張していましたが、途中からどんどん楽しくなってきて。歌に込められている思いを存分に伝えたい! と、楽しみながら歌わせていただきました。

 

(C)ABC-A・東映アニメーション
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