より明暗がはっきりとした第2期。ルーシーとフィロメラから「生命力」と「儚さ」を感じる!?　『魔法使いの嫁 SEASON2』チセ役・種﨑敦美さん、ルーシー役・津田美波さん、フィロメラ役・河瀬茉希さんインタビュー

第1話は毎回「緊張しすぎてしまう」

──第1話のアフレコについても、改めて教えてください。

種﨑：エリアスとのやりとりについては前回のインタビューでお話した通りなのですが、SEASON2に関しては、たくさんのキャラクターが登場するからなのか、原作を読んでいる段階ではどのキャラクターの声も想像できなかったんです。でもルーシーの力強い声を聞いたときに「ルーシーってこんな声なんだ！　わ〜い！　ルーシーだ！」ってなって（笑）。ルーシーの声にものすごく生命力を感じて、「ルーシー生きてるなぁ」って。

津田：（笑）

種﨑：良いバランスというか。ルームメイトがルーシーで嬉しいな、津田さんだし、って思っていました。それで言うと、フィロメラも想像できていなかったんです。河瀬さんは力強いキャラクターを演じられているイメージがあったので。

河瀬：そうですね（笑）。

種﨑：そういうお芝居をされるのかと思っていたのですが……「儚い！」って。

河瀬：（笑）

種﨑：走って受け止めたくなるようなお芝居だったので、「この先のアフレコが楽しみだ！」って思ったのが、第1話の収録でした。

河瀬：嬉しい〜！　第1話は息だけの登場でしたけど、気持ちのいいスタートを切ることができました。

──ルーシーについて、ディレクションはあったのでしょうか？

津田：最初はルーシーの出自を考えすぎて、もう少し大人っぽい声をイメージしていました。それで冷たい言葉のイメージでお芝居をしていたら、冷たくなりすぎていて。かといって、あまりチセを受け入れすぎてしまうと、柔らかくなりすぎてしまう。その塩梅がルーシーは難しかったです。

音響監督のはた（しょう二）さんに「もうチセは友だちと考えていいですかね？」などと伺いつつ、相談して演じていました。本当に嫌な子ではないので、そのツンケンした感じは大切にしています。まさかそんなに（種﨑さんに）「生命力」まで感じていただけているとは思わず嬉しかったです。

──河瀬さんはフィロメラを演じる上で大切にされていることや意識されていることはどんなことでしょうか？

河瀬：少し気を抜くと、声が重くなりすぎてしまうので「調整してください」といったディレクションをいただくことがあります。私もモヤモヤを抱えやすいタイプなので、言いづらいことや、言いたくない空気とか、そういったものを思い出しながらと言いますか。自分の陰の部分を見つけながら演じていました。

フィロメラは原作を読む中でどうしても感情移入してしまうんです。「そんなことがあったら、そうなっちゃうよね」って。その上で「大丈夫だよ、チセがいるじゃん！」という気持ちにはなるんですけども。抱えてきた人生の重みがあるので、私がちゃんと受け止めてあげないとダメなんだなとも思いますし、受け止めすぎるとしんどくなってくる。でもその気持ちを大切にしながら、演じられたら良いなと思っています。

第2話では「フィロメラがついに喋ります」

──このインタビューは第1話放送後に掲載予定です。第2話以降の見どころ的なところをぜひ教えて下さい。

河瀬：第2話ではフィロメラが冒頭で喋ります（笑）。フィロメラは第1話にも出てきますが、どういう声でしゃべる人なのか注目するところだろうなと思っていたので、緊張してしまって、アフレコ当日はめちゃくちゃ朝早く起きてしまいました（苦笑）。

もちろん原作を読んで、事前に台本をチェックして「こういうふうにやろうかな」とは思っているんですけど、それを言葉に乗せるときに「この加減で良いのかな」「でもチセちゃんとの距離感はこのくらいだし」とか考えて。私としては掛け合いができて良かったです。チセの言葉を受けて、言葉が自然と出てきたので「いろいろ考えなくても大丈夫だったんだな」と。

『まほよめ』の空気感が出来上がっている中にすっと入って、受け止めてくれる人がいて。自分が感じたまま、息の量や声の色をすっと出すことができて。そこで私自身も「フィロメラはこういう人なんだ」と再確認できました。「私のフィロメラとの共生が始まったな」と実感しました。そういうシーンがあるので、ぜひ楽しみにしてほしいです。

津田：ルーシーに関してはその後、皆さん気になっているであろう過去のことや家の事情などが出てきます。ちょっと暗い過去かもしれないんですけども、なぜルーシーがツンケンした態度を取っているのかが分かると思うので、ぜひ見てほしいです。

種﨑：2話以降も新しいキャラクターが出てきます。一方でSEASON1から出ているキャラクターもフィーチャーされます。特に2話では、アリスが青い火と契約していたり、思わぬ適正が見つかったりと、予想だにしないことをやらされるというか聞いたことないようなチセの声も聞けたりします（笑）。群像劇のように一人一人の物語がこの先しっかり描かれていきますのでご注目いただけたら嬉しいです。

インタビュー・逆井マリ
写真・MoA

＜衣装協力＞
ABISTE、RE SYU RYU

TVアニメ『魔法使いの嫁 SEASON2』作品情報

2023年4月6日より毎週木曜 22:00 から TOKYO MX 他にて放送開始！
2023年4月6日より毎週木曜 23:00からPrime Video、ひかりＴＶ/Lemino にて配信予定！

放送情報

TOKYO MX：4月6日(木)より　毎週木曜22:00～放送予定
BS11：4月7日(金)より　毎週金曜23:00～放送予定
サンテレビ：4月6日(木)より　毎週木曜24:30～放送予定
KBS京都：4月6日(木)より　毎週木曜24:00～放送予定
HBC北海道放送：4月10日(月)より　毎週月曜25:56～放送予定 ※4/10初回放送のみ時間変更の可能性あり。
岐阜放送：4月12日(水)より　毎週水曜24:30～放送予定
RSK山陽放送：4月10日(月)より　毎週月曜25:55～放送予定 ※4/10初回放送のみ25：58～
NCC長崎文化放送：4月19日(水)より　毎週水曜25:18～放送予定
AT-X：4月7日(金)より　毎週金曜23:00～放送予定
毎週火曜11:00～　※リピート放送予定
毎週木曜17:00～　※リピート放送予定

配信情報

Prime Video：4月6日(木)より　毎週木曜23:00～配信予定
ひかりＴＶ/Lemino（※）：4月6日(木)より　毎週木曜23:00～配信予定

※4/12サービス開始予定。ひかりＴＶ会員はLeminoで引き続き視聴可能です。

イントロダクション

すべてではない。けれど、エリアスを、自分を受け入れることができたチセ。カルタフィルスがひとときの眠りにつき、日常を取り戻した彼女の元に届いたのは、魔術師たちの相互扶助組織『学院』への招待状だった――。

大英図書館の地下……今までとは違う魔術師達の社会。“人”との出会いと交わりが、新たな扉を開いてゆく。これは、私（あなた）を救う為の物語。

スタッフ

原作：ヤマザキコレ『魔法使いの嫁』（ブレイドコミックス/マッグガーデン刊）
監督：寺澤和晃
脚本：高羽彩/米内山陽子/西中千晶
キャラクターデザイン：加藤寛崇
総作画監督：徳岡紘平
色彩設計：小針裕子
美術監督：田村せいき
撮影監督：鈴木麻予
CGIディレクター：宮地克明
特殊効果：チップチューン
編集：今井大介
音楽：松本淳一
オープニングテーマ：「Dear」JUNNA
エンディングテーマ：「無伴奏」edda
音楽制作：フライングドッグ
音響監督：はたしょう二
音響効果：出雲範子
音響制作：サウンドチーム・ドンファン
アニメーション制作：スタジオカフカ
製作：魔法使いの嫁製作委員会

キャスト

羽鳥チセ：種﨑敦美
エリアス・エインズワース：竹内良太
ルツ：内山昂輝
シルキー：遠藤綾
ルーシー・ウェブスター：津田美波
フィロメラ・サージェント：河瀬茉希
リアン・スクリム＝ジョー：山下誠一郎
ゾーイ・アイビー：小林大紀
ヴェロニカ・リッケンバッカー：上田麗奈
アイザック・ファウラー：西山宏太朗
ミハイル・レンフレッド：日野聡
アリス・スウェーン：田村睦心
ヴァイオレット・セント＝ジョージ：山下大輝
ジャスミン・セント＝ジョージ：田中美海
メイ・アトウッド：夏谷美希
エイプリル・アトウッド：内山茉莉
ナルシス・モーム：鳥海浩輔
ライザ・クウィライン：小山茉美
リズベス・サージェント：定岡小百合