アフレコでは「丁寧に作りたい・大事にしたいという気持ちが強すぎて緊張してしまいます」『魔法使いの嫁 SEASON2』チセ役・種﨑敦美さん、エリアス役・竹内良太さんインタビュー
すべてではない。けれど、エリアスを、自分を受け入れることができたチセ。 魔術師たちの相互扶助組織『学院』に行き、今までとは違う魔術師達の社会、”人”との出会いと交わりが、新たな扉を開いてゆく──。
累計部数1000万部を突破した、人外×少女の正道ファンタジー漫画『魔法使いの嫁』。2023年4月6日よりTOKYO MX他にて、TVアニメ『魔法使いの嫁 SEASON2』の放送がスタートとなる。
チセ役・種﨑敦美さん、エリアス役・竹内良太さんに『まほよめ』に対する特別な思いを教えてもらった。インタビューを読んで、『魔法使いの嫁 SEASON2』への期待を高めて欲しい。
緊張感、プレッシャーもあった
──TVアニメとしては5年ぶりとなります。SEASON2のお話をいただいた時は率直にどのように思われたのでしょうか?
エリアス役・竹内良太さん(以下、竹内):「ああ、きたか」と。原作に続いてSEASON1が同時に終わって、その後の原作はSEASON2を迎えて。どこかでアニメのSEASON2を期待している竹内がいたので、「始まりますよ」と聞いたときは「おっ、とうとう来たか!」という思いがありました。楽しみにしていた気持ちが強かったので、とても嬉しかったです。
チセ役・種﨑敦美さん(以下、種﨑):私の場合は「来たか!」と思うと同時に、SEASON2ではみんなといた家から学院に行き、いろいろな人と関わっていくことになるので、今までとは違うチセをちゃんと演じられるだろうか、という思いがありました。嬉しいのと「頑張らなきゃな」という緊張感・プレッシャーも一緒に感じましたね。
──SEASON2を迎えるまでに、全3部作のOAD『魔法使いの嫁 西の少年と青嵐の騎士』の収録もありました。OADの収録はいかがでしたか?
竹内:OADのときって一緒に録ったっけ?
種﨑:いえ、OADのときはほとんどひとりで録りました。OADの物語はチセとエリアスというより、ガブリエルとエヴェンのやりとりがメインだったので。でも前篇の最初は一緒に録れたんです。そこであの頃を思い出しました。
竹内:そこからは別々だったのか。確かに個別が多かった気がするな。SEASON1から期間が空いての収録だったこともあって、自分の中では台本をいただいたときに、「エリアスしなくちゃ!」と気負っていたところがありました。その気持ちのまま収録に臨んだところ、第一声のエリアスを聞いたシナリオの高羽(彩)さんから「ちょっと人間味があるね」と。気持ちが入りすぎてしまうと、どうしても人間よりの言葉使いになってしまうんです。そこを指摘されながら収録した記憶があります。最初は種さんと一緒に録れたこともあって、だんだんといつものエリアスに持っていくことができました。
──OADの中で、おふたりのお気に入りのエピソードがあればぜひうかがいたいです。
竹内:僕、OADの台本を持ってきてるんですよ。
種﨑:なんで持ってるんですか?(笑)
竹内:念のためと思って持ってきちゃったんですよ(笑)。もし良かったらぜひ見てください。僕らがガッツリ出てるのは3部作の後篇になるのかな。魔法使いなので、エリアスがガブリエルの擬人の人形を作るために魔法を唱えるのですが、魔法を唱える描写はそこまで多くないので、貴重なシーンだと思っています。詠唱の部分や、魔法が具現化されていくアニメーションは、魔法の種類によってはさまざまな印象があるのかなと。OADの中ではいつもとはまた違う詠唱で、その時臨む魔法の言葉を紡げるというのは、僕がエリアスを演じる中で力を入れたいところなので、そこが僕は思い出深いです。
種﨑:(台本を読みながら)物語のエピソードとは少し違うのですが、不穏な気配や空気を感じて、チセが寒がるシーンがあるんです。OADの中では、そのときの周りの反応に「守られている感」のようなものがあって、温かさを感じた記憶があります。「ああ、そうだったなぁ」と。
竹内:久しぶりだったもんね。
──OADを経て、SEASON2第1話のアフレコはいかがでしたか?
種﨑:SEASON1がはじまる前のOAD『星待つひと』の収録も、SEASON1の第1話も、間の新アニメプロジェクトPVも、OAD『西の少年と青嵐の騎士』の時も、SEASON2の第1話も。私も竹内さんも「丁寧に作りたい」「大事にしたい」という気持ちが強すぎて久々の収録の時は毎回、序盤緊張して固くなりがちで(笑)でも本当に最初だけ。エリアス、ルツ、シルキーの声を聞くとすぐ、『まほよめ』の世界に行けます。アフレコの度に、みんなで重ねてきたんだなぁ、みんなにチセを作ってもらってたんだなぁと感じます。