音楽プロジェクト『うたごえはミルフィーユ』綾瀬未来さん、夏吉ゆうこさん、須藤叶希さんインタビュー│全パートがしっかりしないといけない。だからこそ、アカペラでは1人1人が必要で大事
表題曲「SINGING」は作品のテーマが全面に。カップリング曲は元気な自己紹介曲に!
――では、1st Singleについてのお話をお聞きしたいと思います。まず、表題曲の「SINGING」を最初に聴いた際の印象についてお聞かせください。
綾瀬:ミュージカル色が強く、テーマパークで流れていそうな楽曲です。「夢見る 15歳」もノリノリな曲でしたが、今までに挑戦してきたなかでこの曲が一番ノリやすく、また違った明るさも感じました。
「自信がなくても、特別じゃなくてもいい 1人じゃない だから今 歌おう」といった歌詞があるのですが、自分に刺さる言葉も多く、みんなに寄り添っている歌詞だと思います。メロディーも転調が多く、心に残るメロディーではないかと。歌っていても元気が出ますし、励まされる印象があります。
――夏吉さんは、レコーディングの際に意識されたことはありますか?
夏吉:この楽曲でも、1stコーラスを担当しているのですが、今までの楽曲と比べてみても特に音程が高いです。ずっと高い音域で歌うので、ただただ安定させることを考えていました。
レコーディングでは、この曲をアレンジしてくださった細井涼介さんが、予め楽譜に歌い方の指定を綿密に書いてくださっていたんです。「夢見る 15歳」でリードボーカルを担当したときは自由に歌っていましたが、この曲では真っ直ぐなところはビブラートをしない、強弱をはっきり、のように精密に決められていて。そこに合わせてみんなが歌っていたので、最初はカチッと音をはめていく作業をしました。
――須藤さんは、実際に歌ってみていかがでしたか?
須藤:私が演じている愛莉ちゃんは部活でのアカペラアレンジや作詞作曲を担当しているのですが、この曲からは「輝かなくても、青春だ。」といった作品のテーマが出ているなと思います。先程未来ちゃんも言ってくれましたが、とにかく明るく前向きなだけではなく、キラキラとしているだけじゃない歌詞が素敵だなと思いながら歌っていました。
歌い方の指定が書かれている楽譜を見ながら、今までに何曲も歌ってきたからこそ、多分この子はこういった感じでやるかなと想像が出来たので、想像とあわせて歌うことをレコーディングでは意識したのを覚えています。
――続いて、カップリング曲「うたごえハイシックス」になります。須藤さん、この曲を聴いた際の印象を教えてください。
須藤:今までに歌ってきた曲とはまた違った元気な曲で、自己紹介曲ですね。自己紹介のパートは、キャラクター達それぞれが考えてきた歌詞になっています。6人みんな違った「らしさ」が全開で、どんな曲になるのだろうなって楽しみにしていました。
レコーディングでは、ウタちゃんとレイレイ(近衛玲音の愛称)の声が入っていて、ウタちゃんの自信なさげな様子が思っていた以上に出ていたので、思わず笑ってしまいました。聴いていて楽しく、飽きない曲ですね。
――夏吉さんは、歌詞をご覧になっていかがでしょうか。
夏吉:いい意味で完全にキャラクターソングだなと(笑)。普段はアカペラということもあり、ある程度フラットに歌わないと他のパートと馴染まないので、ムスブもきっとフラットに歌っているだろうと思い、キャラクターの声に寄せることはあまり考えていませんでした。この曲で、初めてキャラクター全開で歌ったので、今までの曲と比べてそれぞれの個性が出ている曲だと思います。
これまでにカバー曲を3曲出してきて、キャラクターへの理解度が深まっている状態で、こういった自己紹介曲が収録されるのはすごく良いタイミングですよね。おそらく、最初にこの曲を歌っていたら、あまり歌えなかったと思います。なので、全力で歌えて楽しかったです。
――レコーディングの感想について、綾瀬さんお願いします。
綾瀬:自己紹介の部分を普通に歌うか、すこしびくびくとしている様子を出すかで色々なパターンを録らせていただきましたし、1番のサビやメロディーでは自分の好きなように思いっきり歌いました。
この曲では、普段は歌わないボイパのウルル※3(花井美春さん演じる宮崎閏の愛称)や、ベースのクマちゃん※4(相川遥花さん演じる熊井弥子の愛称)も歌っています。
なので、レコーディングをしながら、みんなはどのように歌っているのかなと想像したり、6人の合わさった歌を早く聴きたいなって思いつつ、楽しみながら収録させて頂きました。
※3 ボイスパーカッション担当(声でドラムをするパート)
※4 ベース担当(声でベースをするパート)