音楽プロジェクト『うたごえはミルフィーユ』綾瀬未来さん、夏吉ゆうこさん、須藤叶希さんインタビュー│全パートがしっかりしないといけない。だからこそ、アカペラでは1人1人が必要で大事
「アカペラ」「女子高生」「コンプレックス」をテーマとした、キャラクター×若手女性声優による音楽プロジェクト『うたごえはミルフィーユ』。6人の「女子高生」が「アカペラ」を通して、「コンプレックス」と向き合い、ともに成長し克服していく青春ストーリーが描かれます。
キャラクターを演じるキャストがアカペラに初挑戦し、アカペラミュージックビデオを制作。レッスンを通し、切磋琢磨していく様子を映したドキュメンタリー映像がYouTubeにて公開されています。
2023年3月8日(水)には、本プロジェクト初となるオリジナル曲が収録された1stシングル「SINGING」がリリース。お馴染みのアカペラアレンジバージョン、本作初となるオケの入った通常アレンジバージョンの2パターンが収録。カップリング曲の「うたごえハイシックス」は通常アレンジのみの収録で、自己紹介曲となっています。
この度、アニメイトタイムズでは、小牧嬉歌役の綾瀬未来さん、繭森結役の夏吉ゆうこさん、古城愛莉役の須藤叶希さんへインタビューを実施! 1stシングル収録楽曲についてはもちろん、本プロジェクトの魅力やこれまでの活動を振り返った印象などについて伺いました。
アカペラは、全パートがしっかりしないといけない。だからこそ1人1人が必要で大事
――本作の概要を最初に聞いた際の印象についてお聞かせください。
綾瀬未来さん(以下、綾瀬):今まで、女性声優がアカペラをするプロジェクトは聞いたことがなかったです。物語としても、ただキラキラとした日常を描いているだけではなく、キャラクターそれぞれが人間らしいコンプレックスを持っているんです。私は、人間らしさや生々しさが感じられる作品が好きなので、お話を聞いた際にそういった点が面白いなと思いました。
夏吉ゆうこさん(以下、夏吉):最初は、可愛い女の子のコンテンツが始まったと思いつつ、オーディションでは自由曲を提出したので、女の子たちが歌で頑張っていくコンテンツでもあると感じていました。
今までキャラクターの声で歌うお仕事はありましたが、アカペラに挑戦するのは今回が初めてで。キャラクターがアカペラを歌うときはどのような歌い方をするのかわからなく、最初の歌い方から考える必要があったので、色々と大混乱した記憶があります。
また、キラキラしているだけではなく、望んだ青春を送れていない人にも寄り添っているストーリーだと思いました。
――須藤さんは本作の概要を聴いた際に、魅力的に感じた点はありますか?
須藤叶希さん(以下、須藤):まず、キャラクター原案のチェリ子さんの絵を拝見させていただいて、可愛らしいなと。そして、本作のテーマのなかでも「コンプレックス」というワードに特に惹かれ、印象に残っています。
私も未来ちゃんと同じく、人間らしさや人間の深みが感じられる物語が好きなので、ナチュラルさを大切にしつつ、それぞれの想いとアカペラを絡ませて、どのようにコンプレックスを引き出しお話が進んでいくのか興味深かったです。
アカペラは、TVでしか見たことがなく、生で聴くことや自分が挑戦したことがなかったので、どのくらいの難易度なのか想像が出来ませんでした。なので、初めてのレッスンは、実際にどのように進んでいくのかとドキドキしていました。
――アカペラに挑戦した際の印象やエピソードがあれば教えてください。
須藤:各々がしっかりと音程を合わせていれば自然と綺麗にハモると思っていましたが、実際にはそういったことは全然なく。声質の違いや出し方、少しの音程の上下で違ってきます。合わせる難しさに挑戦して初めて気づきました。
夏吉:楽譜だけを追えば上手く歌えるわけではないんですよね。そういった難しさに悩むこともオーディオドラマのシナリオでは描かれています。なので、シナリオ通りの難しさがきたなと(笑)。ウタちゃん(小牧嬉歌の愛称)たちと一緒の課題に向き合っている楽しさもありますね。
須藤:ちゃんとキャラクターと一緒に成長しているのを感じるね。
綾瀬:私は「ガーネット」のときは、リードボーカル(※1)を担当していて、あまりコーラス隊(伴奏を声でつくる人たち。例:1stコーラス※2など)の動きはしていませんでした。ですが、「夢見る 15歳」では1stコーラスを担当して、コーラス隊の難しさを実感しました。
音程の上下が激しく、「ガーネット」のときからコーラス隊はこんなに難しいことをしていたんだと、周りの人たちが支えてくれていたのだと。1人1人が欠けてはいけない、全パートがしっかりとしていないと完成しないからこそ、みんな必要で大事なのだと改めて思いましたね。
※1 人の声のカラオケで普通に歌うパート
※2 1stコーラスから一番声が高い人。2nd、3rdとパート分けされる
――これまで「ガーネット」、「夢見る 15歳」、「世界は恋に落ちている」に挑戦されてきました。今後歌ってみたい楽曲や挑戦してみたいジャンルなどはありますか?
夏吉:今までの楽曲は全て女性ボーカルなので、例えば米津玄師さんとか男性ボーカルの楽曲に挑戦してみたらどうなるんだろうと。
綾瀬:女性が歌ったらどうなるのか気になるね。私は、ミュージカルとか楽しそうかなと。それこそ、セリフも入る楽曲をみんなでやってみたいです。
須藤:テーマパークに流れている曲とかサウンドトラックに入っている曲に歌詞をつけて歌ったら楽しそうだよね!
綾瀬:それも面白そう! BGMのような曲をアカペラでやってみるとかアリかもね。