この記事をかいた人
- 塚越淳一
- アニメイトタイムズでいっぱい書いています。
ーー第1話の印象や、収録時の思い出などをお聞かせください。
ファイルーズ:オーディション原稿や資料に説明がなかったので、「これは第1話のときにいろいろ教えてもらえるパターンだな」と思ったら、本編も何の説明もないまま始まり、当たり前のように魔法少女たちと、SHOBON軍がいたんですよね(笑)。
でもなぜか置いてけぼりにはならない。この世界観にどっぷりのめりこめるような説得力があったので、そこが面白いところだと思いました。
個人的には、最後のブルーの登場が強烈過ぎたので、そのシーンで、この『魔法少女マジカルデストロイヤーズ』という作品がどんなものなのか、皆さんにもわかってもらえたかと思います(笑)。
裏話的なものでは、第1話の収録が私の誕生日だったんです。そしてその日に言ったセリフが第1話に登場する「この○○野郎!!」で(笑)。29歳になりたてなのに………最高でした。いいスタートが切れたと思います(笑)。アドリブでも、放送コードに引っかかるようなギリギリを攻めていたので、そこも楽しんでいただければと思います。
ーー(笑)。第1話は、メッセージ性がシンプルに伝わってくる内容だとも思いました。アナーキーが「好きなものを好きだって言える世界を取り戻すって!」と、オタクヒーローに言うシーンはグッと来ました。
ファイルーズ:第1話は、「これから戦うぞ!」って感じが定番なのかと思いきや、最初からリーダーであるオタクヒーローが凹んでいて、それを奮い立たせることができない状況なんです。そんなときにアナーキーが現れ、汚い言葉だけれど愛情を感じる言葉を何度も言って、彼を奮い立たせる。「私たちは悪くない! 好きなことを好きって言えることは何も悪いことじゃないんだ!」と言ってくれている感じがして、台本を読んでいてもハッとさせられました。
私はオタクで、そういうのをあまり出しすぎると、「ミーハーに思われたらどうしよう」とか、「気持ち悪いと見られたらどうしよう」とか、そうやって心が弱くなる瞬間もあるんですが、アナーキーの言葉を思い出すと、好きなものを好きと発信することはポジティブなエネルギーだから良いことなんだ!って思えるんです。むしろ強いからそれができるんだ!と思ったので、ぜひ皆さんにも見てほしいシーンです。
ーーオタクヒーローは、アナーキーにとって、この段階ではどんな存在なのですか?
ファイルーズ:(インタビュー時点で)アフレコは終盤くらいですが、ちょっとわからないんですよね。私たちも先の話を知らないですし。でも第1話の段階では、アナーキーは彼を頼りにしている感じがありますよね。あまり上下関係もなく、リーダーだけど対等な立場なんだろうなと、私は認識しています。
ーーオタクヒーローを演じるのは古川慎さんですが、雰囲気や掛け合いをしてみていかがでしたか?
ファイルーズ:声がカッコよ過ぎません? いい声過ぎて集中できなかったです(笑)。
というのは冗談ですが、オタクヒーローって奇抜なファッションではあるけれど、マントとかを外せば、モブの中に紛れていてもおかしくないビジュアルじゃないですか。派手さとかはないので。でも声に華があるので、たくさんのオタクたちが画面の中にいても、オタクヒーローがしゃべっているというのがわかる力強さがあるんです。そこがすごく良いなと思いました。
ーー第1話の最後で立ち直りましたし。一方で愛美さんが演じるブルーはどうでしたか?
ファイルーズ:ブルーもすごく好きなキャラですね。オーディション段階だとアニメの設定画とは若干違っていた気がして、どんな子なのかよくわからなかったんです。でもスケベだということは聞いていて、どうなるのかなと思っていたら、声が大人っぽく、かつ関西弁で、すごくドキドキしちゃいました。
ドキドキするのに、アナーキーの立場だと容赦なくぶん殴れちゃうような、イラッとくる要素もあるんです(笑)。セリフもツッコミたくなるようなものが多いですし。お芝居もユニークなので、すぐに好きになりました。ホントに、見た目はカッコいいんですけどね……。
ーー「よだれがエロい」とか台本に書いてありましたからね(笑)。目が覚めるような作品になりそうです。
ファイルーズ:シビれる作品になっています(笑)。
ーーでは最後に、視聴者へ向けて、第2話や今後期待していてほしいことを教えてください。
ファイルーズ:メインビジュアルにいるピンクちゃんがどんなキャラクターなのか。ガスマスクをなぜ付けているのか。わかるかもしれないしわからないかもしれないです(笑)。
仲間たちも魅力的なんですが、SHOBON軍の敵たちも結構重い設定だったり、深い事情を抱えていたりいなかったり。本当にいろいろあるし、いろんなキャラクターが出てきます。会話がまったく予測できない無秩序な作品なので、頭を空っぽにして、このクレイジーな世界に一緒に浸ってくれたらと思います!
アニメBlu-rayブックレットの執筆(「五等分の花嫁∬」「まちカドまぞく」「まちカドまぞく2丁目」「「ちはやふる」「リコリス・リコイル」etc.)、内田真礼、三森すずこなどのライブパンフレット、22/7写真集、久保田未夢UP_DATE執筆ほか、いろいろ
気鋭クリエイター・JUN INAGAWAが送る、愛と狂気と破壊の物語
2008年――謎の勢力の出現により、
アニメ、ゲーム、マンガ、音楽、鉄道、コスプレなどあらゆるオタク文化が排除された日本。
グッズは収容され、保護の名のもとにオタクが弾圧されても、人々は自我を喪ったかのように疑問を持たない。
秩序維持を担う組織「SSC」に蹂躙され、オタクは滅びたかに思われた――
だが、封鎖されたアキバを奪還し、反旗を翻す者たちが現れる。
若き革命者「オタクヒーロー」――何よりもオタク文化を愛し、誰よりもアキバを愛する男。
そして彼を慕う3人の魔法少女たち――「アナーキー」「ブルー」「ピンク」。
2011年の日本を舞台に、自由の旗のもとに集ったオタクたち
――アキバ革命軍は、SSC首領「SHOBON」との壮絶な戦いに挑む。
好きなものを好きなだけ好きといえる世界のために。
自由の旗のもとに集ったオタクたちよ、奪われた文化を取り戻すべくOTAKU COUNTER CULTURE を巻き起こせ!
2023年4月7日(金)より
MBS・TBS・BS-TBS”アニメイズム”枠にて放送開始!
MBS/TBS 毎週金曜25:55~(初回は4/7(金)26:25~より放送)
BS-TBS 毎週金曜26:30~(初回は4/10(月)27:00~より放送)
AT-X 4月8日(土)スタート
・毎週(土)21:00
・毎週(月)28:30 ※リピート放送
・毎週(土)6:00 ※リピート放送
※放送日時は変更になる可能性があります
ABEMA/DMM TVにて地上波放送直後より最速配信決定!
ABEMA 2023年4月7日より毎週金曜26:25~
(初回のみABEMAプレミアム:4月7日(金)26:55~/無料配信:4月7日(金)27:55~)
DMM TV 2023年4月7日より毎週金曜26:25~(初回のみ4/7(金)26:55~配信)
ニコニコ生放送 2023年4月8日より毎週土曜22:30~
dアニメストア 2023年4月10日より毎週月曜24:00~
Amazon Prime Video、TVerほか、各サイトでも順次配信予定!
Amazon Prime Video、TVerほか、各サイトでも順次配信!
原作:MAD ミルクポット markets
原案:JUN INAGAWA
監督:博史池畠
副監督:川瀬まさお
脚本・シリーズ構成:谷村大四郎
キャラクターデザイン:沢友貴
コンセプトアーティスト:紺野大樹
プロップ設定:杉村絢子
美術監督:坂上裕文(ととにゃん)
美術設定:加藤 浩(ととにゃん)、浅見由一(ととにゃん)
色彩設計:歌川律子
撮影監督:松向 寿(STAR Laboratories)
編集:武宮むつみ
音響監督:本山 哲
音響効果:白石唯果
録音:伊東光晴
音響制作:ビットグルーヴプロモーション
音楽:羽柴吟
アニメーション制作:バイブリーアニメーションスタジオ
オタクヒーロー:古川慎
アナーキー:ファイルーズあい
ブルー:愛美
ピンク:黒沢ともよ
狂太郎:楠木ともり
SHOBON:斉藤壮馬
スレイヤー:芹澤優
ニック:興津和幸
オールドリーダー:杉田智和
ミリオタ:間島淳司
ゲーオタ:子安武人
鉄オタ:奥村翔
⾃衛隊オタ:兼政郁人
アニオタ:稲田徹
ドルオタ:石谷春貴
プロレスオタ:高橋伸也