この記事をかいた人
- タイラ
- 99年生まれ、沖縄県出身。コロナ禍で大学に通えない間「100日間毎日映画レビュー」を個人ブログで行いライターに。
2023年3月18日より公開された映画『シン・仮面ライダー』。『シン・ゴジラ』『シン・エヴァンゲリオン劇場版』『シン・ウルトラマン』に続く、庵野秀明氏らによる「シン・シリーズ」の作品です。
『仮面ライダー』生誕50周年企画として制作された本作の「大ヒット御礼舞台挨拶」が、2023年4月9日(日)に丸の内TOEIで行われました。
本舞台挨拶にはMCを務めた庵野秀明監督を始め、池松壮亮さん(本郷猛/仮面ライダー役)、浜辺美波さん(緑川ルリ子役)、柄本佑さん(一文字隼人/仮面ライダー第2号役)、森山未來さん(緑川イチロー役 他)さんが登壇。
庵野監督がキャスト陣へ作品の印象や撮影時のエピソードを伺ったほか、キャスト陣から庵野監督への質問コーナーも行われ、本作の脚本段階から構想していた次回作の設定やストーリーなども明かされました。
本稿では、盛り上がりを見せた舞台挨拶のレポートをお届けします。
場内アナウンスが流れると、庵野監督が登壇。今回の舞台挨拶では自身がMCを担当すると明かし、池松さん、浜辺さん、柄本さん、森山さんを会場に呼び込みました。
それぞれ一言ずつ挨拶と感謝を述べたところで、早速フリートークへ。
監督が現場の様子などの話題を振ると、森山さんが「池松くんはまだ撮ってるんですか?」と一言。話題に上った池松さんが、すかさず「絶賛追撮中です(笑)」と返す場面が見られました。
柄本さんからは、仮面ライダー2号スーツの衣装合わせ時に、庵野監督が肩のラインをミリ単位で調整していたという驚きのエピソードが飛び出しました。庵野監督に詳しく話を伺っていくと、50年前の印象を崩さず新しく作品に触れる方が違和感を抱かないデザイン、劇伴・効果音を心がけていた事が明らかになりました。
その後は印象的なシーンとして、物語冒頭の崖上に立つ1号のシーンが話題に。すると庵野監督から、「リテイクが一番多いのはあのカットかもしれない」との告白が。
1号への光の当たり具合や微妙な首の傾き加減にまでこだわったそうで、池松さんのスケジュールの限界まで撮り直しを行っていたそうです。
また、浜辺さんと柄本さんからは、「(※撮影中の池松さんが)ライダーの面を外しても、面と同じような顔をしていた」との話があり、池松さんがそれほどまでに役作りへ力を込めていた事がわかりました。
続いて、キャスト陣から庵野監督への逆質問コーナーに。森山さんが「ヒーローシリーズが一段落して、この先は司会業ですか?」と冗談交じりにこの先の予定を尋ねると、しばらくはバイトで……と会場の笑いを誘う庵野監督。
「続編はタイトルも決まっていて、『シン・仮面ライダー 仮面の世界』と書いてマスカーワールドと読む。原作を読んでる人はピンと来ると思います。プロットは……」と詳細を語る監督に、キャスト陣から「そんなに言って良いんですか!?」とツッコミが入る一幕も。
その後は、一文字と政府・ショッカーが対峙するような展開を構想しているとも話し、場内を驚かせました。
脚本執筆時から、自身の出身地である山口県で撮影しようと決めており、バイクで橋を疾走する一文字ライダーの画と、美しい風景を表現したような音楽の組み合わせにこだわったとのこと。
森山さんがエンドロールに使われた楽曲について庵野監督に質問すると、『仮面ライダー』シリーズで使用された中で監督が好きな3曲をチョイスしたと明かしました。
最後は池松さんが、公開後の監督の周囲の反応を質問しました。すると庵野監督は、
「『シン・ゴジラ』『シン・ウルトラマン』の時はスルーだった友人が、物凄い熱量のメールをくれる」とコメント。
この事は3作品それぞれ違う客層に届いてる証明であり、3本の実写作品に関わり特に熱量の高い作品は『シン・仮面ライダー』だったと思うと私見を述べていました。
また、本郷猛を演じた池松さんの元にも、号泣した、凄かったなど同じく熱量の高いコメントが寄せられたそうです。
トークセッションの最後にて、本作のデザイン担当である前田真宏さんの描き下ろしによる「仮面ライダー0号」の特別イラストが初解禁となりました。
庵野監督も「上手ですよね、大したやつですよ」と、長年共に仕事をしてきた前田さんを讃えていました。
そして、本舞台挨拶もそろそろエンディングの時間に
最後に池松さんと庵野監督より、ファンのみなさんへのメッセージがありました。
まずは、キャストを代表して池松さん。「お伝えすることは、見てくださってありがとうございます。という事だけです」「『シン・仮面ライダー』の上映はまだまだ続きます。また何度でも劇場に会いに来てください」とファンのみなさんへ感謝を伝えました。
「監督として、良い反応を頂いて本当に作ってよかったと思っています。」「作品を作ると様々な感想や意見があり、時には辛いこともあります。でも、この場で直接皆さんにお礼が言えて良かったです。今日この舞台に立って、僕個人として心救われました。ありがとうございました。」と締めくくり、会場は盛大な拍手に包まれました。
拍手に見送られながら、キャスト陣がそれぞれ降壇。最後に庵野監督が、客席に向かって深く頭を下げた後降壇し、閉幕となりました。
[取材・文:タイラ/写真:胃の上心臓]
絶賛公開中!
池松壮亮 浜辺美波 柄本佑
西野七瀬/塚本晋也 手塚とおる 松尾スズキ/森山未來
原作 石ノ森章太郎
脚本・監督 庵野秀明
“SHOCKER公式アプリ「SHOCKER」fromシン・仮面ライダー”
※各端末のアプリストアからダウンロードできます。
ダウンロードURL:https://c-rayon.com/result/shocker
本作に登場する“秘密結社SHOCKER”が運用するアプリ。ダウンロードしたファンの皆様がSHOCKERの協力者・ないしは構成員として、“SHOCKER”の最新情報やアプリだけの限定コンテンツを楽しむことができる無料アプリとなっています。
99年生まれ、沖縄県出身。コロナ禍で大学に通えなかったので、「100日間毎日映画レビュー」を個人ブログで行い、ライターに舵をきりました。面白いコンテンツを発掘して、壁に向かってプレゼンするか記事にしています。アニメ、お笑い、音楽、格闘ゲーム、読書など余暇を楽しませてくれるエンタメや可愛い女の子の絵が好きです。なんでもやります!
拗らせ系アニメ・ゲームオタクのライター。ガンダムシリーズをはじめとするロボットアニメやTYPE-MOONを主に追いかけている。そして、10代からゲームセンター通いを続ける「機動戦士ガンダム vs.シリーズ」おじ勢。 ライトノベル原作や美少女ゲーム、格闘ゲームなども大好物。最近だと『ダイの大冒険』、『うたわれるもの』、劇場版『G-レコ』、劇場版『ピンドラ』がイチオシです。