この記事をかいた人
- 藤崎萌恵
- 数年前にBLと出会い、心に潤いを取り戻しました。BLとブロマンスが癒し。主な記事は『チェリまほ』『陳情令』等。
上からも下からも雑用を押し付けられる中間管理職の立場で、仕事と睡眠だけの生活に疲れていた誠一郎はまさに「社畜」。ロマーニ王国で一生働かなくてもいいお金を与えられているのに自らの意思で仕事をする誠一郎のことが理解できないアレシュは、どうにも彼のことが気になる様子。
誠一郎が働けば働くほどに恋愛フラグが立っていきますので、異世界のきゅんをたっぷりと摂取してください!
異世界の栄養剤により命の危機に陥った誠一郎。アレシュの生命魔法で瀕死の状態から抜け出すも、魔力酔いを起こしてしまいます。これには、"魔力を馴染ませる" 必要がありますので、この処置方法に大いに萌えてください。
処置の同意を得るとアレシュはおもむろに服を脱ぎ始め、さらに誠一郎の服も脱がせて、なんとキスをします。しかしこれはあくまで応急処置だと言い、それだけでは埒が明かないため、誠一郎はアレシュに抱かれることに……!
予想外の対処をしなければならない状況になり、めんどくさいと言いながらも優しくキスをして律儀にも誠一郎を抱くアレシュにきゅんが止まりません! 脱いだらすごいアレシュ騎士団長の引き締まった体が素晴らしく、事後、上半身裸に上衣を肩にかけてくつろいでいるアレシュがセクシー過ぎますのでご注目ください。
そんななかで、目覚めてすぐに仕事があると慌てて出ていく誠一郎に衝撃を受けるアレシュ。治療を施さなければ死んでいた上に、数時間前に初めて男に抱かれたであろう誠一郎のこの行動に、どういう思考回路なのか意味が分からないと、ますます気になる存在に。アレシュは、誠一郎の経過観察は自分がすると言い出します。
施した魔法が強い場合はこのように最後まで行う必要がありますが、少しの魔法で済む場合はキスや触れ合うだけで魔力酔いを馴染ませることができます。魔力や魔素に耐性のない誠一郎は度々体にダメージを受けるため、その度にアレシュが魔法をかけて馴染ませる行為をしています。アレシュの優しい口付けや包み込むような抱擁に、毎度、読者は悶えることになるでしょう。
肌を重ねたことで情愛が芽生えたわけではないとしながらも、アレシュは誠一郎のことが気になって仕方がない自分の気持ちを持て余している様子。
誠一郎の昼休憩はそんなアレシュに全て管制されることに。まるで主治医のごとく食事や体調の管理をしてくるアレシュに困惑する誠一郎。残業をしたくとも制限され、就業後に連行されて美味しい食事と悠々とした時間を堪能させられています。
ランチタイムにトリンプゥ✩.*˚ pic.twitter.com/VMCH3BpHsy
— 采 和輝❆iRODORi (@irodori_kazuki) April 13, 2022
異世界からついでに拉致された誠一郎に対する贖罪のようなものなのか。しかしそれだけでは説明できない、感情が率直に行動に出てしまっているアレシュに、誠一郎は少なからずそれだけではない何かを感じ取っています。
現状、自分の命はアレシュに握られているようなもので、しかも身分上邪険にはできないと分かっていながらも仕事ばかりしてイケメン騎士団長を邪険に扱う誠一郎。そんな二人のバランスが見事で面白いところでもあります。実はアレシュが結構な年下男子なことも萌えポイント。
最初の “氷の貴公子” の印象からは想像できませんがアレシュは色んな表情を見せるようになります。初めての感情に戸惑っているようで、誠一郎のことが気になる相手から心配で仕方がない相手になっていくのも見どころ。ある事件が起き、誠一郎がまたしても命の危機に陥るのですが、必死の形相で駆けつけるアレシュの姿、怒りや嫉妬心といった感情も必見です。
心配で仕方がない相手 pic.twitter.com/pwOnewyv22
— 采 和輝❆iRODORi (@irodori_kazuki) October 21, 2022
次回の近藤さんとアレシュ pic.twitter.com/baJU4jku1v
— 采 和輝❆iRODORi (@irodori_kazuki) June 4, 2021
危険な魔の森に向かうにあたり、誠一郎に結界を張ることにしたアレシュ。結界を張るのは魔力の消費が多く、それを誠一郎が受け止めるとその分の魔力酔いを起こすため、一気にかけるのではなく少しづつ膜を張るように重ねがけすることに。
相変わらずアレシュの側からは離れられない状況にある誠一郎。感情よりも結果にいかに最短でたどり着けるかを重視する効率厨であることは誠一郎の大きな特性なのですが、そんな彼につけ込んでいる必死のアレシュも可愛いので、注目していただきたいです。
氷の貴公子の変わり…(1話→19話) pic.twitter.com/XK3gwOegXL
— 采 和輝❆iRODORi (@irodori_kazuki) July 3, 2022
そして家を購入したアレシュは、目を離すと死にかける誠一郎には自分の管理が必要だと言い、強制的に二人の同居生活が始まってしまうのです。
誠一郎はアレシュにどう向き合っていくのか。いずれは元いた世界に帰還することも視野に入れている誠一郎。帰還はアレシュの元から去るということでもあり、誠一郎の気持ちがどこまで動いているのか気になるところです。
すやぁ…(原稿進捗) pic.twitter.com/8rJUUSAvVK
— 采 和輝❆iRODORi (@irodori_kazuki) August 16, 2022
本作は個性溢れるキャラクターも魅力。異世界転移した誠一郎には、助けになってくれる人もいます。チャラ男に見えて爵位のある家の生まれで、王宮経理課にコネで入ったというノルベルトは、慣れない誠一郎にこの世界の様々なことを教えてくれています。
次回はノル君沢山出るので楽しい pic.twitter.com/3oXIIGtsHl
— 采 和輝❆iRODORi (@irodori_kazuki) November 27, 2022
国の実権を握り、温和な笑みを浮かべながら目の奥は全然笑っていないというカルヴァダ宰相は敵に回してはいけない人物。全てを見透かしていて、残酷さと聡明さを持ち合わせています。宰相に目をつけられた誠一郎は役職を与えられ即出世し、王国の経理課副管理官としてますます仕事に追われることになります。
アレシュの従兄弟で第三騎士団の副団長オルジフにもご注目。これまで任せきりだった書類仕事を始めた上に恋愛相談をしてくるアレシュに驚愕する場面も。女性から好意を寄せられても見向きもしなかったアレシュに年上の想い人ができて、しかも相手にされていないとあって、オルジフは彼の恋愛が気になって仕方がないようです。
そして教会に出向となった誠一郎と司祭シーグヴォルドとの出会い。ここでも新たな恋愛フラグが立っていくのか、今後の新たな展開も必見です。
コマ割り気づいてくれた方
— 采 和輝❆iRODORi (@irodori_kazuki) October 2, 2022
何人かいらっしゃって嬉しかった
初会話シーン比較 pic.twitter.com/TrlrqXJaHG
アレシュの過保護なお世話のおかげで、顔色が良くなっていく誠一郎。少しづつ、着実に進展していく二人から目が離せません。現在コミックス既刊は1~4巻で小説は全3巻。コミックスでハマった方はぜひ、原作小説も読んでみてくださいね。
漫画・采 和輝先生のツイッター(@irodori_kazuki)
原作・八月 八先生のツイッター(@889wakatsu)
キャラクター原案・大橋キッカ先生のツイッター(@kikka_work)
数年前にBLと出会い、心に潤いを取り戻しました。BLとブロマンスを愛し、大好きな作品はたくさんありますが『チェリまほ』が心のよりどころです。そして『魔道祖師』をはじめ中華BLの沼へ。趣味は国内外のBL漫画や小説を読むこと&ドラマ観賞で、これまでに執筆した記事は『チェリまほ』『美しい彼』『魔道祖師』『陳情令』『ENNEAD』など。