カワイイは最強! 人類の特権! “カワイイ”に宇宙人が侵略されてしまう『カワイスギクライシス』声優インタビュー│花守ゆみりさん、藤原夏海さん、小笠原仁さん、会沢紗弥さんが奥深い魅力を語り尽くす【前編】
「猫を飼いはじめてからリザにより共感」
──花守さんも最近猫を飼われたとか……?
花守:そうなんです、『カワイスギクライシス』の収録がはじまる前に猫を飼い始めたんです。
小笠原:(声色を高くして)あらぁ〜〜〜〜!!!!!!
藤原&会沢:良いなぁ〜!
花守:だからまさに、私自身が「カワイスギ〜!!!!!」ってなっている最中なんです(笑)。実は私は犬も飼っているのですが、犬も猫も「なんでこんなにカワイイの?」って。初めて『カワイスギクライシス』に触れさせていただいたのは3年前で、その時はPVの収録だったので、まだアニメのお話はないタイミングだったんです。当時は猫ちゃんを飼っていなかったので、ワンちゃんを愛でる気持ちでリザを演じていたんですけど……(飼いはじめてから)印象が全然変わりました。
▼ボイスコミック
──気持ち的にもきっと変わりますよね。
花守:猫ってそれぞれに個性があって、性格が全然違うんですよね。うちの子は甘える子なんです。性格がよぞらにそっくりなので、アニメでは、うちの子を愛でる気持ちで、そのままリザちゃんを演じました。本当にカワイイんです……!
──花守さんの猫ちゃんはよぞらと同じく全力甘え猫なんですね。花守さんはもともとマネージャーさんが猫を飼われていたんですよね?
花守:そうです! 彼女も猫にだいぶ狂わされている人で……。昔はマネージャーさんが猫の写真を見せてくれるたびに(普通の声色で)「うんうん、猫ってカワイイよね」なんて言ってたんです。でも飼ってからは(甘い声色で)「やっぱり猫ってカワイイよねぇ、カワイイよねえ〜!」「あ〜うちの子に会いたい! 帰りたい!」って思うように。それくらいカワイスギます。猫を飼ったタイミングでアニメのオーディションをいただいて……。
──花守さんもオーディションだったのですね! てっきりボイスコミックからのオファーなのかなと思っていました。
花守:改めてオーディションに参加させていただきました。とても良いタイミングだったので「今なら私、リザの気持ちがめちゃくちゃ分かる!」って。
藤原:ボイスコミックとの変化も、アニメ版では楽しめるんですね。
小笠原:うんうん。
花守:「こっちは犬を飼っているときの気持ちなんだ」「こっちは猫ちゃんなんだ」と、見ている方に伝わるんじゃないかなというくらい違います。
──実際第1話と第2話を拝見させていただいたのですが、リザの一喜一憂の叫びに感情が込められているなと思っていたんです。それは実感を伴っていたものだったのですね。
花守:嬉しい! そうなんです、実感が伴っていて(笑)。
──藤原さんは猫アレルギーというお話がありましたが、猫のよぞら役に挑むにあたってどのような準備をされたのでしょうか?
藤原:オーディションはよぞらのみ受けさせていただいたんです。オーディション原稿には、よぞらの鳴き声の何種類かと、よぞらが出てくるシーンとよぞら自身が喋っている場面のセリフの一部が台本に書かれていました。
これまで兼役で猫ちゃんを演じる機会はあったんですけど、よぞらは猫でありながらもメインの役ですし、鳴き声のセリフもあるし、これはさらに気合を入れていかなきゃなと思っていました。ただ、私の場合は猫が身近にいなかったんです。また、自分自身が猫アレルギーということもあって、猫カフェに行ったり、猫に触れたりはできなくて。その分、いろいろな猫ちゃんの動画を見て、鳴き声を吸収させてもらって。自分が自然に演じられるように研究していって、できたのがよぞらの鳴き声でした。
花守&会沢&小笠原:すごい……!
小笠原:僕、ブースでよぞらの鳴き声の第一声を聞いたときに「ああ、猫を飼われている方なんだな」と思っていたんですよ。だから「飼っていないんです。猫アレルギーなんです」と聞いて、びっくりを通り越して、引いてしまうくらい(笑)。
藤原:(笑)
小笠原:「どれだけインプットしたらそうなるの!?」と。本当にすごいなと。
藤原:そう言っていただけるとありがたいです。昔から動画を見るのが好きだったんです。現代社会に助けていただき(笑)、それが役立つときがきたかと。
──私もてっきり猫を飼われているのかな?と思っていました。動画を前にして、猫の声をずっと練習されていたのでしょうか?
藤原:そうです。好きな猫ちゃんの動画を流して、鳴いてくれた瞬間に、私も声真似をして「こういう感じか」「どこで鳴いてるんだ?」などと分析していって。
花守:よぞらってそうやってできていたんだ……! すごい!
小笠原:本当にすごい。
藤原:猫ちゃんを飼っている皆さんからそうやって言っていただけると自信につながります。演じられてよかったです。
──喋っているときのよぞらもかわいかったです(笑)。
小笠原:それで言うと(今後アニメに出てくる)メカよぞらがめちゃくちゃかわいかった!
花守:良かった!
──よぞらの生命体をスキャンして作り出された“メカよぞら”ですね(笑)。
会沢:メカよぞら、うちに欲しいです! メカよぞらの鳴き声が忘れられなくて(笑)。「にーーーん!」っていう。
小笠原:欲しい! なんだろう、あのかわいさ。
花守:メカよぞらこそ、業でしょ!
小笠原:あれは業ですね。「私も愛されたい!」みたいな言い方がかわいすぎて!「お前絶対に幸せになってくれよ」と思ってしまいました。
藤原:嬉しい(笑)。
──メカよぞらは「音色が複雑すぎて再現できませン」と言いながらも、猫の声を出していて……あの声がアニメで聴けるんですね!?
小笠原:いずれ聞けるはずです!
──メカよぞらは知能が高いから言葉も喋ります。よぞらは猫役でありながらも“ただの猫”役ではないというか。
花守:そうなんですよね。
藤原:いろいろなよぞらを演じられてすごく楽しかったですよ。みんなに温かく見守られながら演じることができました。……ああ、でもここまで言っていただけるとは、嬉しいなぁ。今皆さんからのお言葉を聞いて、本当に嬉しい気持ちです。
花守:テストでよぞらが声を発するたびに「カワイイ、カワイイ……」って思っていました(笑)。
会沢:心の声が漏れ出ていましたよね(笑)。
小笠原:待機の時間すらみんな笑顔でしたよね(笑)。
藤原:収録の合間にロビーに行くと、皆さんそう言ってくれていたんです。
花守:本当に良い作品です!