キャスト・ファン一丸となって「仰げば尊し」を合唱! 「『モブサイコ100 Ⅲ』卒業イベント ~ありがとうモブサイコ~」に伊藤節生さん、櫻井孝宏さん、大塚明夫さん、関俊彦さんら11名が登壇【レポート】
漫画家・ONE先生によるコミックを原作としたアニメ『モブサイコ100』。2016年にTVアニメ化を果たすと、2019年に第2期、2022年には完結編となる第3期が放送されました。
2023年4月9日にはシリーズ完結を記念した「『モブサイコ100 Ⅲ』卒業イベント ~ありがとうモブサイコ~」が開催! 伊藤節生さん(影山茂夫役)、櫻井孝宏さん(霊幻新隆役)、大塚明夫さん(エクボ役)、入野自由さん(影山律役)、松岡禎丞さん(花沢輝気役)、星野貴紀さん(芹沢役)、佐武宇綺さん(ツボミ役)、関俊彦さん(郷田武蔵役)ら声優陣に加えて、立川譲監督、蓮井隆弘監督、MOB CHOIRのsanaさんが登壇し、卒業式にちなんだユニークな企画の数々を繰り広げました。
キャスト陣がボケまくる!! 忘れられない名シーンは?
イベント開演とともにステージ上のモニターに伊藤さんが登場すると、まさかの舞台裏の様子を生中継でお届け! WBCのスタメンを考えている櫻井さん、運動中の関さんなどなど、キャスト陣の怒涛のボケが連発するとこれには伊藤さんもタジタジ。その姿に笑いが起こるとともに、『モブサイコ100』キャストの仲の良さが伝わりました。
再びステージにスポットが灯ると、「卒業生入場」の声で一斉にキャスト陣が登壇! 早速最初のコーナー「モブサイコヒストリー」でキャストの印象的なエピソードを振り返ります。
物語の振り返りということで、第1期、第2期監督、第3期総監督・立川譲さん、第3期監督・蓮井隆弘さんが合流! 立川さんは集まったファンに感謝を伝えるとともに、無事にモブと霊幻の成長物語を描けたとシリーズが完結した今の率直な気持ちを述べると、蓮井さんも周囲の反響や感想を受けて完結した実感が湧いたと明かしました。
豪華スタッフ陣が集まったところで、モニターにはこれまでの年表が数々の場面カットとともに映し出されます。すると一同、第1期第5話の落ち武者姿のテルの場面カットが気になってしょうがない様子。これを受け松岡さんは、当時、武者姿のテルを「落ち武者っテル」と上手に表現したファンの声に感激したというエピソードを披露し、観客、キャスト陣の笑いを誘いました。
佐武さんの印象的なシーンは第1期第7話のモブとテルの戦い。内股のテルに加えて、エクボの絶妙なツッコミがじわじわ笑ってしまうと笑顔を見せます。また、そんなエクボのツッコミはどこか昭和のノリではないかという話に。演じる大塚さんはそのノリが自身とマッチしていたそうで、ノリノリでツッコんでいたと明かしました。
モブと律の兄弟愛が描かれた第8話を挙げたのは伊藤さん。律に対して怒るわけではなく謝るところがモブらしく、それと同時に、律の言葉の裏に隠された気持ちを汲み取ろうとする兄の一面を感じたと熱弁。モブが初めて感情を爆発させたシーンと合わせて印象的なエピソードだそうです。
キャラクター愛溢れる伊藤さんのコメントに、会場から拍手の代わりに事前に配布された「エクボボール」を鳴らした音が響きます。ここで、アフレコが始まった当初から伊藤さんを見守ってきた立川さんは「すごく成長したなと思います」と感慨深い様子。シリーズを通して座長として立派に現場を盛り上げていたと称賛しました。
第2期の話になると、入野さんはマラソン大会や共闘シーンを挙げます。様々な出来事が詰め込まれた第2期だけに、ほかのキャストも語りたいことだらけ。
そんな中、関さんが紹介したのは第6話の脳感電波部と肉体改造部の合同パーティーの様子。特徴的なバースデーソングを歌う様子がモニターに映し出されると客席から笑い声が漏れ、関さん自身、絶妙なメロディが頭に残ってしょうがないと語りました。
星野さんがピックアップしたのは第10話で芹沢がオムライスを食べているシーン。久しぶりであろう外食を楽しんでいる姿が印象的だったと、何気ないシーンに込められた人間ドラマを考察しました。
律の名言「楽しく生きたい、そこだけは譲れない!」が産まれた第11話は入野さんにとって欠かせないエピソード。数々の経験を積み重ねて、やっと出てきた言葉だけにこのエピソードは印象深いと明かしました。
櫻井さんは第2期のOP映像を絶賛。おしゃれでかっこいい演出に加えて、豊富な登場人物が余すことなく登場する仕上がりについて熱を込めて解説しました。また、映像について立川さんから、制作に取り掛かる際、あまりのこだわりにアニメーターに断られることもあったという裏話が飛び出しました。
第3期の話になると、「霊とか相談所」で働くことになった芹沢についての話に。星野さんは展覧会の特典で配られた名刺を披露しつつ、物語に本格参入できたことへの喜びを明かしました。
第3期で印象に変化があったキャラクターとして見逃せないのはツボミも。鼻水のシーンを筆頭に、これまでのヒロインとしてのキャラクター性が漫画チックになったと佐武さん。第3期を通して、演技や声質に変化をもたらしたと述べました。
再び印象的なシーンについて話が展開すると、第6話で描かれたモブとエクボの対決を櫻井さんがピックアップ。この一連の戦いは大塚さん、伊藤さんにとってもやりがいがあったそうで、伊藤さんは収録段階で迫力があったと明かしました。