マンガ・ラノベ
『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』謎伏線まとめ&考察

アーニャの出自、プロジェクト<アップル>、謎に包まれた現“皇帝の学徒”……『SPY×FAMILY』の伏線・謎をまとめて考察してみました!

スパイの父・ロイド、暗殺者の母・ヨル、超能力者(エスパー)の娘・アーニャがそれぞれの正体を隠しながら家族として暮らすハプニングだらけの日常を描いたホームコメディ『SPY×FAMILY』。

ユニークな設定と魅力的なキャラクター、スリリングな展開や心温まるエピソードが盛り込まれたストーリーなどたくさんの魅力を持つ本作は、テレビアニメ化やミュージカル化、アニメ映画化と様々な形に展開され、多くのファンを楽しませています。

原作は漫画アプリ「少年ジャンププラス」で隔週月曜日に最新話が更新され、今も物語は進行中。毎回更新を楽しみにしているファンも多いことでしょう。かく言う私もそんなファンの1人で、アーニャやクラスメイト達の可愛さにほっこりしたり、時折挟まれるギャグに笑わせてもらったり、シリアスなストーリーにハラハラしたりと毎話楽しませてもらっています。

しかし、ふと考えてみるとアーニャって未だに謎だらけなんですよね。彼女の可愛さやキャッチーさに引かれてついつい忘れがちですが、作中で最も謎多き人物は他でもないアーニャではないでしょうか。そうして漫画を読み返してみると、アーニャのこと以外にも明かされていない部分や伏線、謎がわんさか出てきたのです。

そこで、本稿では『SPY×FAMILY』の謎や伏線を一気にまとめて考察してみました。あなたはどれくらい伏線や謎に気づいていましたか? ぜひ漫画片手にご覧ください。

『SPY×FAMILY』のあらすじ

東国と西国が熾烈な情報戦を繰り広げる世界。WISE(西国情報局)の敏腕スパイ・コードネーム<黄昏>は東西の平和を脅かすという東国の要人・ドノバン・デズモンドが唯一顔を出すという名門・イーデン校の懇親会に参加するため、仮初の家族を作ることに。

彼はロイド・フォージャーとなり、孤児院からアーニャを娘として引き取り、仕立て屋で出会い利害が一致したヨルと結婚。さらにアーニャの希望で犬・ボンドを飼うこととなり、フォージャー家が誕生しました。

ロイドは普通だと思い迎え入れた家族でしたが、アーニャは他者の心が読める超能力者、ヨルは表向きは市役所職員の暗殺者、ボンドは未来が予知できる能力をそれぞれ持っていたのです。

互いの正体を隠しながら家族として生活を送るフォージャー一家。果たして<黄昏>の任務は達成され、東西の平和は守られるのでしょうか……。

 

本作最大の謎──超能力者・アーニャの正体

本作のマスコットともいうべきキャラクター・アーニャ。天真爛漫で好奇心旺盛な彼女にメロメロのファンも多いことだと思います。

しかしながら、可愛いこととピーナツが好きなこと以外わかっていないと言っても過言ではないほどわからないことだらけのアーニャ。まずは彼女の謎・伏線について触れていこうと思います。

WISEや情報屋でもわからない出自

アーニャはロイドに引き取られる際、情報屋・フランキーにその素性を調べられますが、出生に関するものは何もなく、両親・年齢も不明という調査結果で、「わかっているのはここ1年ちょい」だそう(原作1話より)。

様々な情報に精通しているはずのWISEや情報屋でもわからないという時点で、とても不自然です。意図的に経歴を抹消された可能性も考えられます。

とある組織の実験──被検体“007”だったアーニャ

アーニャの過去の記録がないのは、とある組織の実験の被検体だったからではないでしょうか。ロイドたちの知らないアーニャの超能力はその実験によって偶然生み出されたものであると作中で明かされています(原作1話より)。

被検体時代のアーニャは“007”という識別番号が振られていたようです。ということは001~006の被検体も存在するのでは……? 彼らが今後物語に登場することも考えられます。彼らの登場によってアーニャの被検体時代が語られる展開や、彼らがアーニャと同じような超能力を持っていることで<黄昏>の任務に影響を及ぼすこともありそうです。

また、実験を行っていた“とある組織”についても詳細は伏せられたまま。おそらく東国側の組織ではあるものの、それ以上は推測も難しいほど情報がありません。さらに、アーニャは施設を逃亡したそうですが、研究内容の危険さからこんなに幼い子が逃亡できるような甘いセキュリティだったとは思えません。

紛争の戦火で施設が壊れてしまったか、もしくは研究施設が狙われて破壊されたなどの非常事態が起き、その混乱に乗じてアーニャは逃げ出したと私は考えています。現在は東西の紛争は落ち着いている様子なので、後者の可能性が高いでしょうか……。なんにせよ“とある組織”が不穏な種であることは間違いなさそうです。
 

アーニャの出自の手がかりとなる伏線①

過去の記録が皆無のアーニャですが、手がかりとなりそうな伏線が作中に2つ登場しています。1つ目はイーデン校の面接試験のシーン(原作5話)。意地悪な面接官に、今のママ(ヨル)と前のママどっちがいいかと問われたアーニャは「……マ、マ……」と呟いて言葉を詰まらせ、ポロポロと泣き出してしまいます。

この時の「ママ」はヨルのことではなく本当の母親のことでしょう。ヨルは「ママ」ではなく「はは」ですから。では、「ママ」ことをはっきり覚えてるのかというと、アーニャの日頃の素振りや今回の反応からそうとは思えません。

私は、アーニャ本人も自覚していない「ママ」の記憶があると考えます。普段は記憶の奥底に眠っていて、面接官の質問によって一時的に呼び起こされたのではないでしょうか。ロイドとヨルのことを「ちち」「はは」と読んでいるのも、実の両親のことを「パパ」「ママ」と呼んでいたため無意識のうちに同じ呼び方を避けたのかもしれません。また、実の両親の記憶が曖昧になってしまったのも、アーニャが受けていた実験が関わってきそうです。

ロイドは実の両親はもう亡くなっているだろうと考えているようですが、真実はどうなのでしょうか。両親が存命しており、フォージャー家の前に現れる可能性もゼロとは言いきれません。そのときアーニャは、フォージャー家はどうなってしまうのか……今後注目したいポイントです。
 

アーニャの出自の手がかりとなる伏線②

2つ目の手がかりはアーニャの古語のテスト結果(原作42話)。成績はどの教科も赤点ラインでお世辞にも勉強が得意とは言い難いアーニャ。そんな彼女ですが、古語のテストは少し様子が違うよう。

他の教科は18点、22点、19点、30点と軒並み悲しい結果となる中、古語は41点と突出して高い点数に。さらに、ロイドが見たところによるとスペルミスが無ければかなりの高得点だったとのこと。

特別に古語を集中して勉強したわけでもなく、学友・ベッキーとの会話から苦手とする生徒が多い教科のようです。このことから、アーニャは過去に古語を使っていた可能性が浮上。しかし、ロイドも「今でも古語を母語としている国なんて……」と言っておりそのような国は滅多にないことがわかります。

現段階ではこれが出生に関する唯一の手がかりと言えるでしょう。スペルミスが多かったのは、アーニャが今よりさらに幼かったため話し言葉だけを習得しており書き言葉の習得には至っていなかったからだと考えられます。また、現在年齢(4~5歳)の割に言葉がたどたどしいのも、使っていた言語が違ったのであれば無理もありません。

アーニャは古語を母語とする国や少数民族の出身なのでしょうか。そうだとすれば被検体となった経緯もあまり良いものではなさそうです。たくさんの知識を有しているであろうロイドがパッと思い浮かばないほど、古語を母語とする国は存在感がありません。そんな環境下であれば被検体となる子どもを拉致しても目立たないのではないでしょうか……。この伏線、アーニャ1人だけでなく物語全体に関わってきそうな予感さえします。

アーニャの出自の手がかりとなる伏線③

2023年11月27日にマンガ誌アプリ「ジャンプ+」で公開された番外編でアーニャの出自にまつわる話が登場しました。アーニャがイーデン校に入学して間もない頃、自室の扉のネームプレートを自分で彫ったアーニャ。

しかし、ロイドにスペルミスを指摘されます。彼女が彫ったのは「ANIA」、正しいスペルは「ANYA」です。指摘を受けたアーニャは、少し考えるような間があった後、何かに気づいたような表情に。しかし、それを口に出すことはなく「わかった…」とロイドに返答したのでした。

その後、自室のベッドで「……アーニャ」と自分の名前をぽつりとこぼすアーニャが描かれており、彼女が何を思い出したのかがとても気になるところですが、詳細については明かされていません。

 
後日、期末テストの古語で学年2位の成績を修めたアーニャに、ロイドが「おまえ小さい頃は古語を使う環境にいたのか…?」と尋ねますが、「わかんない あんまおぼえてない」と返すアーニャ。一連の様子から、本当にはっきり思い出したわけではなさそうです。

「ANIA」というスペルは、もしかしたらアーニャの母語と思われる古語のものなのではないでしょうか。そのため昔の記憶が一瞬心をよぎったと考えてもおかしくはありません。

 

アーニャの超能力について

他者の心が読めるというアーニャの超能力。そういうものだとサラッと認識していたのですが、よく考えると疑問に思える点が2つあります。1つ目は人以外の心も読めるという点です。

原作4話でアーニャが牛の心を読み、怖がる牛をなだめてあげるシーンが描かれています。なぜ動物の心までも読めるのでしょうか。また、ボンドが予知した未来も読むことができています。牛のシーンではその恐怖心を読み取っており、ボンドの予知した未来もシーンとして読み取っているので、はっきりと言語化されたものを読んでいるわけではないようですね。

2つ目の疑問は、この能力最大の弱点とも言うべき新月の時使えなくなるという点(原作26話)。アーニャによると研究所の人達が“えくりぷす”と言っていたそうで、月に1度の新月の日には人の心が読めなくなってしまいます。

“えくりぷす”もとい“エクリプス”は英語だと「日食」や「月食」といった天体現象における「蝕むこと」、ギリシャ語だと「姿を消す」「力を失う」といった意味。まさに言葉の通りの現象が起きているということです。月に由来する能力なのでしょうか。

まだまだ謎だらけの超能力。「とある組織の実験によって偶然生み出され」たということですが、研究の真の目的は一体何だったのでしょうか。他に生み出したい能力があったのか、はたまたアーニャが元々何らかの特殊能力を持っており研究対象になったのか……真実やいかに。

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