81ACTOR'S STUDIOのレッスンで学んだことは今も生かされています――大久保瑠美さん、駒田 航さん、白田千尋さんら歴代受賞者が語る、81オーディションまでの道のり【短期連載第4回】
先生たちが闘争心を焚き付けてくれる
――大久保さんがずっと頷かれていましたが、やはり「ことば」のレッスンは、大久保さんにとっても濃密な内容でしたか。
大久保:そうですね。もっとも心に残っているのは「ことば」のレッスンです。私は中尾さんと鈴木清信さんにも教わっていました。
白田:私も清信さんでした。大好きです。
大久保:うんうん。私は清信さんのフリートークが好きで。授業の半分ぐらい喋って終わっちゃうこともあるんですね。でもそれが面白い。当時は深く考えられていなかったのですが、なんでそんなに面白いかと言えば、そこに技術が含まれているから。起承転結があって、強弱があって、緩急があって。それを自然と吸収していることに気づいたのは、仕事を始めてからです。
「ことば」のレッスンって、文字通り、「言葉」を教わるレッスンなんです。ひとつも無駄がない。あとレッスンではないのですが、養成所内で「ことば」のクラスを分けるオーディションが年に2回あります。最初はランダムでクラスに分けられるのですが、このオーディションを経て、成績上位者のクラスとその他のクラスに振り分けられます。あくまで養成所内でのオーディションなので、成績上位クラスに配属されたからって盤石なわけじゃないんですけど。
でもA成績上位クラスに残ったら落ちないようにしなきゃいけないし、A成績上位クラスに残れなかったら這い上がらなきゃいけない。そういう闘争心を焚き付けてくれるところも良かったなと。
――皆さんは常にA成績上位クラスだったんですか?
大久保&駒田:はい。
白田:えっと……私は最終学期で落ちました……。
一同:(笑)。
大久保:で、でも落ちたからって別になれないわけじゃないから!
駒田:先輩にフォローさせてる(笑)。
白田:(あわあわしながら)でも嘘ついちゃだめだなって思ってしまって!(笑)
大久保:それこそ私の同期の子の中にも、落ちた子ももちろんいます。落ちることが駄目なわけじゃないですよ。闘争心とかガッツを持っていればいいわけです。
――なにごとも諦めないことが重要ということですね。