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- 藤崎萌恵
- 数年前にBLと出会い、心に潤いを取り戻しました。BLとブロマンスが癒し。主な記事は『チェリまほ』『陳情令』等。
『魔道祖師』『天官賜福』の原作者・墨香銅臭先生のデビュー小説を3Dアニメ化した『クズ悪役の自己救済システム』 (原題:『穿書自救指南』)の字幕版が、いよいよ2023年6月8日(木)0時30分(7日深夜)よりWOWOWにて日本初放送・配信開始。
本作は、オタクが小説にツッコミを入れたら異世界の悪役に生まれ変わってしまったという異世界転生もの。小説の中の世界にクズ悪役として転生した主人公が悲惨な結末を変えていくストーリーで、コミカルとシリアスの振り幅にも引き込まれる大人気作品です。
中国でのリリース翌日、テンセントビデオで視聴回数3000万回を突破。日本のファンからも熱い視線を浴びている作品で、ついに日本上陸するとあってさらなる注目を集めています。
本記事ではそんな『クズ悪役の自己救済システム』 のあらすじや見どころをご紹介。放送・配信前に、ぜひチェックしてみてください!
大人気小説『人渣反派自救系統』(通称:渣反(日本語ではさはん))を3Dアニメ化した大注目作品で、原題は『穿書自救指南』。アジアをはじめ世界を魅了しているアニメ『魔道祖師』『天官賜福』に続き、ついに日本上陸です。
🐶情報解禁🥒
— アニメ「クズ悪役の自己救済システム」公式 (@svsssJP) September 21, 2022
ヲタクが小説にツッコミを入れたら
異世界転生して悪役に!?
大人気作家 #墨香銅臭 デビュー作のアニメ化
『クズ悪役の自己救済システム』
ᐡ˃̤ ᴥ ˂̤ᐡ❤︎日本上陸決定❗️🐾
詳細は後日お知らせします!#アニメさはん#穿書自救指南#沈清秋 #洛氷河#svsss pic.twitter.com/YqnAAyp9h1
✧✨#アニメさはん✨✧
— WOWOW海外ドラマ (@wow_kaigaidrama) April 27, 2023
\放送スケジュール決定/
『クズ悪役の自己救済システム』
📣6/8(木)スタート
毎週木曜 午前0:30※水曜深夜
大人気Web小説のアニメ版がいよいよ #WOWOW で日本初放送🎉
🔻詳しくはこちらをチェック!https://t.co/gCtGfF6Wd1#svsss #穿書自救指南 pic.twitter.com/lk69BbqOhe
愛読していた長編小説『狂傲仙魔途』を読み終えた主人公・オタクの沈垣(シェン・ユエン)。その結末に不満を抱き作品への不満をレビューに書き込んだ彼は、怒りのあまりまんじゅうを喉に詰まらせて死亡。謎のシステム音声が流れるなか沈垣は小説の世界に転生してしまいます。
物語の舞台は小説『狂傲仙魔途』の中の世界、架空の古代中国へ。
沈垣が転生したのは、小説の主人公・洛氷河(ルオ・ビンハー)ではなく、なんと主人公を苦しめるクズ悪役・沈清秋(シェン・チンチウ)!
師尊・沈清秋は、才能ある弟子の洛氷河を虐げ続けた結果、闇落ちした洛氷河によって人豚にされるという悲惨な運命をたどっていました。
システムのルールを守りながらも、待ち受ける悲惨な結末を変えようとする沈清秋ですが……。
原作は墨香銅臭先生のデビュー作品となるBL小説『人渣反派自救系統』。Web小説サイト晋江文学城にて2014年9月より連載され完結。「渣反」「svsss」「さはん」などの通称で親しまれています。
タイトルの『人渣反派自救系統』は直訳すると、「人渣=クズ」「反派=悪役」「自救=自己救済」「系統=システム」。アニメの邦題は原作タイトルに忠実で分かりやすいものとなっていますね。
日本語版小説がプレアデスプレスより2023年に配信連載決定との発表もあり、こちらも大注目です。
【新連載のお知らせ】
— プレアデスプレス (@PleiadesPress) November 30, 2022
墨香銅臭デビュー作品
『#人渣反派自救系統』(#墨香銅臭)
邦訳版小説
2023年、配信連載が決定!
連載開始日等、詳細は順次お知らせいたします#中華BL
🐶情報解禁🥒
— アニメ「クズ悪役の自己救済システム」公式 (@svsssJP) March 30, 2023
アニメ『クズ悪役の自己救済システム』
••┈┈┈┈┈┈┈
2023年6月より
WOWOWにて字幕版放送•配信決定️
┈┈┈┈┈┈┈🐾#アニメさはん#穿書自救指南#沈清秋 #洛氷河#svsss pic.twitter.com/mvx93Brdfc
Web小説『狂傲仙魔途』(著者:向天打飛機)の世界のクズ悪役・沈清秋に転生したオタクの沈垣。沈清秋は四大修仙門派のひとつである蒼穹山派の清静峰峰主。容姿端麗で修為が高く「修雅剣」で名高い師匠でありながら、人格はクズ。才能ある弟子の洛氷河に嫉妬して虐待を繰り返していました。
ゆえに沈清秋には、後に魔王になった洛氷河に四肢を切断される人豚の拷問を受けるというエンディングが待ち受けています。
システム設定に違反することができない沈清秋は、そのルールを守りながら人豚エンドを回避すべく動き始めます。小説の内容を作者以上に深く理解しているオタク沈垣は困惑しつつもすぐに自身が置かれた状況も理解しており、やるべきことを即座に把握する彼の順応力の高さには驚かされます。
また、沈清秋の独特のリアクションの面白さも見どころのひとつ。中身はツッコミ魔の現代オタクでありながら、威厳ある師尊として振る舞う姿のギャップを存分にお楽しみください!
#クズシス ?
— アニメ「クズ悪役の自己救済システム」公式 (@svsssJP) March 31, 2023
── 楽しい転生の旅を見守るシステム#アニメさはん#クズなのは悪役でシステムではありません pic.twitter.com/PnvErUas2v
本作の醍醐味のひとつ、沈清秋に語りかける謎のシステム。独自のルールが沈清秋を翻弄し、視聴者を大いに楽しませてくれます。
沈垣が沈清秋に転生し、目覚めて間もなくシステムが起動。システムは「YOU CAN YOU UP, NO CAN NO BB」(文句があるなら自分でやれ、そうでなければ口を挟むな)という理念のもと、『狂傲仙魔途』を素晴らしい作品に仕上げていくよう示しています。
洛氷河から復讐されるのを回避するため、沈清秋は彼に優しくしようとするも、システムからは容赦なくOOC(キャラクター崩壊)の警告が! 冷酷な沈清秋らしからぬ行動をするとB格ポイントが減少してしまいます。(B格ポイントが0になると「死」。)
沈垣が沈清秋に転生したのは洛氷河が14歳の時で、すでに散々虐待をしたあと。これに気付いて逃げ出そうとしたところ、システムにすぐさまその行動を察知される沈清秋。
けれど小説のエンディングを変えることができると知り、ポイントを増やす方法なども確認し、急にやる気を出します。沈清秋は極悪な師尊を演じながらも、キャラ崩壊しない程度に洛氷河の好感度を上げていきます。
ルールに関しては駆け引きの余地があったりとシステムも人間味を感じさせる一面があり、ツッコミの多い沈清秋とのやりとりも見どころです。
『狂傲仙魔途』の主人公・洛氷河は才能がある美男子で、数年にわたって師尊・沈清秋から虐げられていました。重苦に耐えてきた洛氷河は17歳となり、重要イベントのひとつ「仙盟大会」で崖から落とされるのです。
実は洛氷河は魔界の王と人間とのあいだに生まれた子で、魔族の血が流れる彼は崖から落とされて死ぬどころか封印を解いて見事に覚醒。本来のストーリーは、そのあと再び沈清秋の前に姿を現した洛氷河が、沈清秋をはじめ虐待した者に百倍返しの復讐&ハーレムを築くというものでした。
けれど14~17歳までの数年間、沈清秋が洛氷河の手助けをする場面もあり、洛氷河は師尊の側で過ごすうちに彼を慕う気持ちが芽生えていました。回避できない重要イベントはありますが、これによって改変していくストーリーが気になるところですね。
洛氷河はさすが主人公とあって、オーラやチート力は格別。闇落ち後の魔王としての洛氷河も超絶美形で格好良いです。
洛氷河に殺されたくない一心の沈清秋ですが、それだけではない感情も見えてきます。クズ悪役でありながら優雅で見た目は抜群に美しい。そして聡明でめちゃくちゃ強いので戦闘シーンも注目です。(主な弟子は洛氷河のほかに寧嬰嬰、明帆など。沈清秋と同じく虐待をしていた明帆は、後に洛氷河に惨殺される設定となっています。)
修真界や魔界で繰り広げられる壮大な物語を描く小説の中の世界が舞台となっている本作。長編小説のストーリーやキャラクターを把握している沈垣はさすが。主要キャラクターが登場するとシステムが紹介してくれるだけでなく、物語の冒頭で沈垣が(超絶早口で)小説の概要を説明をしてくれるので、作品に入り込みやすいと思います。
日本でも馴染み深い異世界転生もので、コミカルとシリアスの振り幅が大きいのも本作の醍醐味。緻密なストーリーに加えてキャラクター設定も秀逸なので、どんどん引き込まれてしまうでしょう。
沈清秋役を呉磊(ウー・レイ)さん、洛氷河役を沈達威(シェン・ダーウェイ)さんが担当。魅力的なキャラクターたちは、映像化でより鮮やかに。沈清秋の声の幅にもぜひ注目していただきたいです。
果たして、沈清秋と洛氷河の運命はいかに⁉ ブロマンス作品として描かれる師尊と弟子の関係性、感情の変化もお楽しみください。
第1話「転生したらクズ悪役だった件」は6月8日(木)0時30分からです。日本初放送、配信をお見逃しなく!
2023年6月8日(木)WOWOWにて放送・配信スタート
(毎週木曜 午前0:30 ※水曜深夜)
6月8日(木)
第1話「転生したらクズ悪役だった件」
数年前にBLと出会い、心に潤いを取り戻しました。BLとブロマンスを愛し、大好きな作品はたくさんありますが『チェリまほ』が心のよりどころです。そして『魔道祖師』をはじめ中華BLの沼へ。趣味は国内外のBL漫画や小説を読むこと&ドラマ観賞で、これまでに執筆した記事は『チェリまほ』『美しい彼』『魔道祖師』『陳情令』『ENNEAD』など。