精一杯の愛と感謝を特盛でお届け!とびきりのデリシャスマイル~!を咲かせた『デパプリ』感謝祭2日目夜公演をレポート 重ねたありがとう、“ココロヅヨシャス”なキズナのバトンを『ひろプリ』につないでいく
夜の部のスペシャルな朗読
ここで「コメコメのお部屋」に移動。キャスト陣が登壇し、朗読劇がはじまります。
部屋の隅ではマリちゃんとあまねがこそこそ。マリちゃんは、ゆいと拓海が大豆ミートのハンバーガーを食べに行ったことが気になっているようで……「あの子たち、とうとうデートという認識に発展したの!?」とあまねに問いかけます。
「詳しいことはわからないが……あのふたりは我々が思うよりもずっと強い絆で結ばれているようだ。ただ、デートと呼べるかは……その呼び方すら霞むような……」
その話に聞き耳を立てていたコメコメがやきもちを焼きます。
「コメコメもゆいとデートするコメ!」
早速ゆいにデートの約束をしにいったコメコメ。ゆいはあっさりと「いいよ!」と快諾しますが「でもデートってなにをすればいいの?」と尋ねられ、ノープランのコメコメはあわあわ。参考のため「みんなの理想のデートを聴かせてほしいコメ!」と懇願します。
そして、それぞれのエナジー妖精が相手役となり、理想のデートを明かしていきます。マリちゃんはひとり二役で「おうちでまったりパーティ」の様子を展開。某レシピサイトの名前や「自分に投資しちゃった!」というセリフに客席から笑いが漏れました。
ゆいはおむすびを作りながら「ごはんは笑顔。だから大切なひとの笑顔をもっと知る時間にしたい」とのこと。その話を聞きながら「ゆいがデートの話をする日がくるなんて……!」と感激するマリちゃん。「ゆいの理想、あとで品田に伝えておくよ」とこっそりとあまね。
「これからもいっぱい素敵な時間を過ごそうね!」「ゆい、大好きコメ!」と改めて友情を結んだゆいとコメコメだったのでした。
拍手に包まれながら朗読劇が終わり、場面はブンドル団のアジトに。コピーのジェントルーはキュアスタのちゅるりんを見ながら「いつでもハンバーグの投稿から見たことがないトルー……ちゅるりんはマメにチェックしていたはずが」と、過去の記憶が途中からないことに気づき、違和感を覚えているよう。こっそりと(?)その様子を見守るナルシストルー。セクレトルーと通信しますが……。
ナルシストルーの存在とセクレトルーの声に気づいたコピーのジェントルーは、「ああ、なるほどトル……。これを忘れていたからわざわざいらしたのですねトルー」と「せーの!“ブンドル、ブンドルー!”」と腕を突き上げます(「身体が勝手にっ!」とナルシストルーも)。
セクレトルーは話を合わせて、「実は掛け声が変わったので伝えに来ました。今後は“ガンバル、ガンバルー!”です」と伝え、ナルシストルーがお手本を見せることに。なんで俺が、と言いつつも観客を見て「オマエたちがやるなら」と、会場全員で「ガンバル、ガンバルー!」と腕を突き上げました。
「不思議だ……力が湧いてくる……」。元気がみなぎったジェントルー。その足でたいやきのレシピッピを奪いに行くことに。プリキュアたちとふたたび対峙することになるものの、召喚したウバウゾーたちが暴走してしまい「そこ、やりすぎだトル!」という注意も耳に入らない。
困惑するコピーのジェントルーに向かって、ナルシストルーが思わず「スペシャルデリシャストーンから生まれたお前が力を注げばウバウゾーが暴走するに決まってる!」と指摘してしまいます。
「私がスペシャルデリシャストーンから生まれたトル……?」
詳しく知りたい、というコピーのジェントルーをナルシストルーが別の場所へと連れ出します。スパイシー、ヤムヤムたちがウバウゾーを食い止め、プレシャスとフィナーレがナルシストルーたちのあとを追いました。
「私はコピーじゃないトルー!」と混乱するコピーのジェントルー。実は違和感はあったが、真実を知るのが怖くて考えないようにしていたと、胸に秘めていた気持ちを明かします。「怖かったよね」とその気持ちに優しく寄り添うプレシャスたち。
「お肉はお肉の、大豆ミートには大豆ミートの良さがある! 大豆ミートはお肉の変わりって言われてるけど、大豆ミートだからこそ生まれる美味しさってあると思う! あなたが感じたことは、あなだだけのものだよ」と、大豆ミートで例え励ますプレシャス。フィナーレも「自分で考え、自分の意思で立つんだ」と手を差し伸べます。
そこに暴走したウバウゾーが乱入。2000キロカロリーパンチも効かず、プリキュアの変身が解けてしまいます。コピーのジェントルーは「プリキュアに傷ついてほしくないトルー! ガンバル、ガンバルー!」とエールを送ります。
コメコメたちも。そして、観客も。
「もっと!!!」
みんなの温かな気持ちを受け取り、再度プリキュアに変身。さらにブラペも登場!(「ってなんだこれ!?」と戸惑いつつ)新たな決め台詞「秘密に奏でるかぐわしきアクセント、ブラックペッパー!美味しい笑顔は私が守る!」も披露しました。
コピーのジェントルーも含めて全員で気持ちをひとつにして、ウバウゾーを浄化します。
そして“新たなジェントルー”はクッキングダムで暮らすことになりました。拓海くんと門平さんの力で、スペシャルデリシャストーンの不安定さも解消できるようです。応援を送ってくれたみんな(観客)にも感謝を伝えました。
「あなたもパーティに来て、いっぱい美味しいもの食べよ! だって、ごはんは笑顔!」
大きな拍手で包まれる中、エンディングテーマとして、吉武さんが「DELICIOUS HAPPY DAYS♪」をフルパワーで熱唱! <ほかほかハートでレッツエンジョイ デリシャスパーティ!おいでよ!>と誘いました。
ここでMachicoさん、吉武さん、佐々木さんが『デパプリ』にまつわるトークを展開。最終回は「泣いた!」と皆さん。吉武さんは「ひとつひとつの言葉が大好きだったんですが、その中でも(第44話の)“もう会えなくても交わした言葉から思いは受け取れる”という言葉が大好きで、忘れられなくて。物語は最終回を迎えたけど、きっと『デパプリ』のみんなはたくさんの物語をつないでいくんだろうなって。みんなが残してくれた言葉は、きっと心の中にあり続けるんだろうなと感じました」と話します。
その言葉を受けて「ここでお別れじゃなくて、ずっとずっとつながっていくんだろうなって。おばあちゃんからゆいへ、そしてゆいからコメコメへ。受け継がれていく思いって本当に素敵だなって」と佐々木さんが伝えると、「ずっとずっとつながってるから」とMachicoさん。
「あふれるほかほかハート♡激盛りにデリシャスde 賞!」
ここで声優陣が登場し、「あふれるほかほかハート♡激盛りにデリシャスde 賞!」と題したトークパートに移ります。司会は前野さんです。“デリシャスde 賞”を通して、これまでの名場面を振り返りました。
それぞれの賞/受賞者は以下の通り。
●「すこやか大盛り!成長に涙したde賞」(第28話までダイジェスト)受賞者:コメコメ
●「勇気てんこ盛り!新たな決意に感動したde賞」(第12話/第18話)受賞者:ジェントルー/あまね/キュアフィナーレ)
●「大好きが特盛り! エナジー妖精ズの想いに心温まったde賞」(第28話)受賞者:コメコメ、パムパム、メンメン
●「ギャップヤバ盛り! とってもクックファイターde賞」(第22話/第42話〜43話) 受賞者:ブラックペッパー、シナモン、ローズマリー
●「キズナ天井激突盛り! 誰かのために頑張る心は無敵de賞」(第43話)受賞者:ゆい
ここでは“相方”に思いを伝える場面も。特に井口さんが半場さんに「昔から作品を見ていました……!」と告白する場面では客席から拍手が起きました。「まさかペアを組めるなんて夢にも思わず。距離の詰め方を間違えました(笑)。情熱溢れるメンメンを演じてくださってありがとうございました!」と愛を伝えました。「ギャップヤバ盛り! とってもクックファイターde賞」では、「メンメンはマリちゃんと一回も呼んだことのない説」に言及し、「これが最後になるかもしれないから……一回でもいいから呼んで?」とお願いすると、半場さんは「よっ、ローズマリー」といつも通りに(笑)。すかさず前野さんが「デリシャスフィールド!」と叫び「ここは私とあなだたけよ!」と再度懇願(笑)。念願の「マリちゃん」を言ってもらい歓喜の声を上げました。
一方「キズナ天井激突盛り! 誰かのために頑張る心は無敵de賞」は、第43話の「レシピボン発動!おいしーなタウンの危機」の、大きなショックを受けたゆいが前を向くまでの一幕。菱川さんは「この日すごく悲しい気持ちでアフレコしたのを今思い出しました。“待ってて”と皆さんが言ってくれて、その気持ちのままアフレコしたことを覚えています。みんなのおかげで(第44話で)おなかいっぱいパンチを撃てました」と回顧し、“感謝祭特別バージョン”として「感謝祭おなかいっぱいパンチ」を(マリちゃんに向けて)放ちました。「最高のパンチだったわ、ゆい!」と笑う前野さん。
「おかわりプレシャス盛り! 生アフレコをしたいde賞!」
和気あいあいとしながら、最後の賞を紹介。なんと……「おかわりプレシャス盛り!生アフレコをしたいde賞」!
生アフレコは「デリシャスマイル~!みんなあつまれ!いただきます!!」の、マリちゃんのセリフ「私の想像をはるかに超えあなたたちは強くたくましく輝いていた。言い伝えのプリキュアがどんな人か知らない。みんなこそが唯一無二、伝説の戦士プリキュアよ」から。
「今はお別れだけど、でもまた必ず会える」……そう約束して“ありがとう”を重ねる場面。「またね!」「コメ!」までをお届けしました。
生アフレコを終え「いやぁ……このシーンでしたか……」と少し上をむいて前野さん。「泣いたパム……ここねと離れたくないパム」と日岡さんがつぶやくと「私もだよ!」と清水さん。「結婚するパム」と伝え、客席から拍手が送られました。
そして「プリキュア声優の皆さんにお願いがあるんです。あの曲、聴きたいわっ!」と前野さん。
第44話の挿入歌でもあった「キズナ♡スペシャリティ」を菱川さん、清水さん、井口さん、茅野さんがエモーショナルに熱唱しました。<かならず!>のサビからはアニメ映像がモニターに映し出され、BGMとして使用されていた44話の、最終決戦をバックに。さらに、ゆいたちが、ラスサビではプリキュアたちが登場。この瞬間を刻むように、それぞれのストーリーをつないでいくかのように、一言一言大切に歌われていた姿が印象的でした。