『冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた』アンジェリン役・早見沙織さんに最速インタビュー!作品への印象とかわいい父との思い出
デビュー当時のアフレコは「毎回違うパーティを組んで高難易度のクエストに挑む」感じでした
――アンジェリンは17歳でSランクの冒険者として忙しい毎日を過ごしています。アンジェリンと同じ17歳の頃、早見さんはもう声優として活動されていましたよね。
早見:はい。確か高校2年生の終わりに事務所に入ったので、17歳の頃は仕事と学業を両立していた時期でした。養成所には通っていたものの、アフレコ実習をしていない状態で現場に出てしまったので、もうすべてが初めてのことばかり。「ドキドキ」っていうかわいらしい言葉では表現できないほど、多大なる緊張を毎アフレコで感じていました。いつも肩に力が入っていた記憶が残っています。
――冒険者として例えるなら、駆け出しみたいな。
早見:そうですね。駆け出し冒険者が、毎回違うパーティを組んで高難易度のクエストに挑む、みたいな感じでした。ただ、パーティメンバーが心強くて優しいベテラン冒険者の方々ばかりで。現場に行くと「ここはこうすればいいだよ」と私が知らないルールを教えてくださいました。先輩方には、感謝の気持ちでいっぱいです。
――そういう意味では、17歳でSランク冒険者として活躍するアンジェリンのすごさが、より身に染みて分かるかもしれないですね。
早見:カッコいいですよね。素質もあったとは思いますが、彼女は全力で生きているので、吸収する力もすごいんです。父からの教えはもちろん、きっと冒険のなかで色々なことを学びすくすく成長したから、5年という短い期間でSランクになったんでしょうね。
――早見さんは5年前と比べて自分が成長した・変化したと感じることはありますか?
早見:実際にどうかは分かりませんが、後輩の子たちとご飯に行く機会は増えた気がします。そういう場で、決して先輩としての振る舞いができている訳ではありませんが……(笑)。
――デビュー当時は学業との両立で大変だったでしょうし、10代だったこともあって現場で一番年下ということが多かったのかもしれないですね。
早見:そうですね。自分が一番年下の場合が多かったですし、後輩の方も私より年齢が上ということが多くて。ここ5年くらいで年齢も経験年数も後輩という子が増えてきたので、環境的な変化を感じていますね。
――後輩と話すのは楽しくもあり、刺激にもなっている。
早見:なっています。色々な話を聞いて「私も頑張ろう」という気持ちになります。ありがたいですね。
小見出し:心の師たちから多くを学びました
――アンジェリンにとってベルグリフは父親であり、師匠のような存在でもあると思います。早見さんは、師匠と呼べる存在はいますか?
早見:声の仕事で言うと、たくさんの師匠がいます。本人に面と向かって「師匠!」と呼ぶことはないですが、心の師たちから多くを学び、ここまで何とか歩みを止めず、進むことができました。
――アンジェリンのように背中を見て学ぶこともあった。
早見:たくさんありました。習い事で言うと、幼稚園から大学までピアノを教えてくれた先生が師匠と呼べる存在かな。私、練習をマメにするタイプではなかったんですよ。でも、「ちょっと今日はあんまり練習ができてなくて」と正直に話すと、先生が優しく「じゃあここから一緒に頑張りましょう」と言ってくれて。だから長く続けることができたと思いますし、続けてきたから音楽活動において、弾き語りで歌うこともできました。当時はまさかそんなことにつながると思ってもいませんでしたが、続けていれば仕事に活かせることもあるのだと実感しています。ありがたいですね。
――最後に、早見さんが思う本作の注目ポイントを教えてください。
早見:まずはSランク任務で忙しい毎日を送る娘は父と会えるのかということも含めて、親子のつながりや関係性を楽しみにしていただければと思います。あとは戦いのシーンもしっかりと描かれていて迫力ある映像に仕上がっていると思いますので、その点にも注目してください。現段階ですべては言えないですが、親子以外のキャラクターもかなり個性的です。アンジェリンで言うと、周りの仲間たちとの会話劇が面白い! アドリブも含めて和気あいあいと収録できたので、そのあたりにも期待していただけると嬉しいです。
『冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた』作品情報
2023年秋放送開始予定!
キャスト
アンジェリン:早見沙織
ベルグリフ:諏訪部順一
スタッフ
原作:門司柿家(アース・スターノベル刊)
キャラクター原案:toi8
総監督:もりたけし
監督:村田尚樹
シリーズ構成:百瀬裕一郎
キャラクターデザイン・総作画監督:柴田 淳
アニメーション制作:颱風グラフィックス
製作:Sランク娘製作委員会