一緒に過ごす1日がコンセプト──アルバム『day to YOU』リリース記念インタビュー 7月5日のなこの日にソロデビューする岬なこさんがアルバムの魅力を語る!
『ラブライブ!スーパースター!!』で嵐 千砂都役を担当、Liella!のメンバーとしても活動中の岬なこさんのデビューアルバム『day to YOU(でいとゆー)』が2023年7月5日(なこの日)にリリース!
『day to YOU』は、なこさんと一緒に過ごす1日がテーマで、朝のおはようから夜のおやすみまで色々な形で時間を共有したいというコンセプトになっています。先行配信中の「ソラトレイト」や「あいらぶゅー」を含む12曲入りで、なこさんの「おはよう」や「おやすみ」、寝息まで聴けるOP&EDも必聴!
11月にはソニックシティ 大ホールとNHK大阪ホールにて1stライブも決定! デビューアルバムのリリースを控えたなこさんにソロデビューの感想やアルバムの全体像と全収録曲についてご紹介していただきました!
発表時に芽生えた覚悟
──ソロデビューが決まった時の感想と、お誕生日の3/8に情報解禁された後の反響をお聞かせください。
岬 なこさん(以下、岬):ソロデビューのお話をいただいた時、「私でいいのかな?」とか「歌で表現できるのだろうか?」という不安や心配などちょっと後ろ向きな気持ちがありました。
だから誕生日にソロデビュー決定のお知らせをした時も、嬉しさより自分を鼓舞したり、覚悟を決めたという気持ちのほうが大きかったんです。
──今までLiella!のメンバーとして歌われてきましたが、自分名義で歌うことについては?
岬:メンバーと一緒に歌うのと、私自身で表現することはまったく違いました。レコーディングの時も「私として歌うってどうすればいいんだろう?」と悩みながら試行錯誤しながらでした。
でもソロデビューの発表をした時、私が想像していた以上にたくさんの「おめでとう」の声をいただいたり、会場でも拍手が鳴り止まなくて。
「こんなにも温かく迎えてくださったり、喜んでくださっているのに、私がネガティブな気持ちなのはいけないな」と反省しつつ、「こんな皆さんだからこそ、歌を届けたい」と思えるようになりました。
──5月7日にアルバム収録曲から「ソラトレイト」が先行配信された後もすごい反応でしたね。
岬:皆さんの温かい気持ちが本当にありがたかったです。一番嬉しかったのは、公式YouTubeチャンネルのコメント欄にWEBのニュースで知ったり、YouTubeのオススメに出てきたからなど、偶然、私の音楽に出会ったという方が多くいらっしゃったことです。
「すごくよかった」という感想をいただけたのも嬉しかったですし、「これが私の歌を届けるということなのかな」という励みやヒントになりました。
そして皆さんから嬉しい気持ちや勇気をいただくばかりなので、どうにかしてお返ししたいなという気持ちがどんどん強くなっていきました。
皆さんの日常生活の中で寄り添い、背中を押せるアルバムに
──アルバムを制作するにあたってのコンセプトやご自身がオーダーされたことなどお聞かせください。
岬:初めてのアーティスト活動なので、なかなか自分から積極的に提案や意見は出せなかったのですが、スタッフの皆さんから意見をいただいたり、すり合わせをしていきながら構築していきました。
私が活動している中で大切にしている「皆さん一人ひとりに寄り添う気持ち」を、初めてのアルバムでも出せたらいいなと思って、日常生活の中で1曲1曲が寄り添える、背中をそっと押してあげられるアルバムになったらいいなと。
アルバムだから特別何かを伝えたいという想いではなく、元々の活動の延長線上にある想いを大切にしています。
──作品やキャラクターを通して、ファンの方に寄り添ったり、元気付けられたらという気持ちはこのアルバムでも変わらない?
岬:変わらないどころか、その想いがどんどん大きくなっていくのをすごく感じています。このアルバムは盛りだくさん、バラエティ豊かな楽曲がそろっているので、皆さんそれぞれで感じて、受け取っていただけたらと思っています。
──このアルバムは朝をイメージした曲から夜をイメージした曲まで時系列順に、オムニバスのように並んでいるところもポイントです。しかもトラック1の「75_AM6:30」は目覚めの様子、トラック11の「75_PM11:30」はおやすみする様子など歌ではなくて。
岬:そうなんです。トラック1に私の寝息が入るなんて誰が予想していたでしょうか?(笑)
1日を描くといいつつも、聴いてくださる方がそれぞれセットリストを組み立てられるアルバムにしたいという気持ちもありましたし、実際、各曲、テンション感もバラバラですし、思い思いに組み立て、楽しんでいただける1枚になったかなと思います。
──アルバムタイトルの由来を教えてください。
岬:いかにシンプルにするかを目標にしました(笑)。英語が苦手ながらも、私が伝えたい言葉を英語で変換してみたり、ひらがな表記にしようかなと考えてみたりしましたが、私が何気なく出した「day」と「YOU」を使った「day to YOU」が意外としっくりきて。
一見シンプルなアルバム名ですが、私が伝えたい「あなたの1日」がすっと収まっているし、「YOU」だけ大文字なのも「私のデビューアルバムだけど、あなたという部分も大切にしてほしい」という想いを込めています。
「私にとって皆さん一人ひとりが大事で、常に支えてくれているのはあなたなんだよ」という気持ちが伝わったらいいなと思っています。
──またトラック1の「75_AM6:30」からトラック11の「75_PM11:30」までが1セットで、トラック12の「恋のカウント1・2・3」はボーナストラック、ライブで例えるならアンコールみたいな位置づけかなと思いました。
岬:じゃあボーナストラックにしちゃおうかな(笑)。ひと口に1日って言っても起きている時間だけじゃなく、夢の中にある世界を、あえて寝息の後に入れることで、夢の中でも皆さんに会えたらいいなと思って。
寝息の後に激しめな曲が来てビックリさせてしまうかもしれませんが、夢だからこそ今までの私になかった、かわいさ全振りになっています。
──アイドルソングっぽいかわいさで。
岬:そうですね(笑)。私が歌いたい曲や私が歌うとしたらと想像してみてもこういう曲はなくて。いつもの自分でないものを出せるのは夢かなと。
歌詞もかわいくて、自分が好きなものに対するモヤモヤした気持ち、それでも一生懸命頑張る姿が描かれていて、最後にくるのも絶妙かなと思います。