夏アニメ『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』第1話放送直前! ライザ役・のぐちゆりさんインタビュー|『ライザのアトリエ』には、誰もが経験したことのある青春のワクワクが詰まっている【連載第1回】
2019年に発売されて大ヒットしたゲーム『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』(以降、『ライザのアトリエ』)が、ファン待望のアニメ化。
自然豊かなクーケン島で育った少女・ライザと仲間たちのひと夏の冒険が、2023年7月1日(土)からアニメでも描かれていきます。
アニメイトタイムズでは、本作のリレーインタビューを実施。第1回は、ライザことライザリン・シュタウト役を演じるのぐちゆりさんに、作品やキャラクターとの出会いを振り返っていただきました。
ライザは、ずっとやりたいと思っていたようなキャラクター
――ゲーム『ライザのアトリエ』のライザ役は、オーディションで決まったのですか?
ライザ役・のぐちゆりさん(以下、のぐち):実は、オーディションではなかったんです。事務所の方がサンプルボイスを候補として提出してくださっていたんだと思います。
休みの日、事務所からの電話で「アトリエシリーズって知ってる?」って聞かれて、「プレイはしたことないけど、もちろん知ってます。歴史の長いシリーズですよね!」って言ったら、「そうそう。アトリエの次の作品、主人公がのぐちなんだよね」って言われて、「えー!!」みたいな(笑)。
――いつの間にか、大人気シリーズの新作の主人公に決まっていたのですね。
のぐち:本当になんの実感もないまま、決まっていた感じでした(笑)。一応、電話をもらう前から、作品の名前は伏せられたままスケジュールに入っているお仕事があることには気づいていて。「アトリエ」シリーズの話になったとき、「何かのキャラクターで呼んでいただけるのかな? 嬉しいな」みたいに思ったら、まさかの主人公で!すごく驚きました。
――その後、大役に選ばれたことを実感したタイミングは、いつでしたか?
のぐち:ライザのキャラクターデザインと、性格などの設定資料を頂いたときに、私がずっとやりたいと思っていたようなキャラクターだと思って。気の強いキャラクターを演じたいということは事務所にもずっと言っていたし、そういう方向性のサンプルボイスを作っていたんです。なので、あのサンプルを聞いてもらった上で、この役に選んでいただけたんだと分かり、だんだんと実感が湧いてきた感じでした。
――気の強いキャラクターをやりたいというのは、声優を志した頃からの目標だったんでしょうか?
のぐち:はい。そういうヒロインをやりたいってことは、専門学校の先生にも言っていました。私は、事務所(青二プロダクション)の先輩の伊藤かな恵さんが大好きで、すごく尊敬していて。かな恵さんがやっている気の強いキャラが大好きだったんです。なので、自分もいつかそういう役をやれるようになれたらいいなと、ずっとずっと思っていました。ライザの設定資料と絵を見た時、それがかなったような気がして、すごく嬉しかったです。
――ゲームの最初の収録でライザを演じるときは、どのようにしてキャラクターを作っていったのですか? 最初に細かなディレクションなどはあったのでしょうか?
のぐち:スタッフさんからは、「まずは、のぐちさんが用意してきたライザ(の芝居)を聴かせてください」と言われました。それで、まず1回やったら「少しじゃじゃ馬すぎるので、もう少し可愛い寄りで」と言われてしまって(笑)。そこから微調整をしました。
――最初は、ずっとやりたかった「気の強い女の子」というイメージが強く出過ぎたわけですね。
のぐち:はい。あと、ライザの喋る言葉って、けっこう遊び心も入れられるなと感じて、「こういうニュアンスも入れたら、さらに楽しくなって個性も出るんじゃないかな」と思い少し挑戦していたのですが、男の子っぽすぎたみたいで(笑)。そういう要素も活かしてもらいつつ、ベースはもう少し抑えた「元気な少女」くらいの感じでいくことになりました。でも、そんなに大きな調整ではなく、わりとすんなり始まりました。