夏アニメ『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』第11話放送後 リラ役・照井春佳さんインタビュー|相棒という線を一切越えないのに、どこまでも深い関係の二人【連載第12回】
7月から放送がスタートしたTVアニメ『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』(以降、『ライザのアトリエ』)の物語もついに最終回目前! アニメイトタイムズのリレー企画第12回は、前回に引き続き、女戦士リラ・ディザイアスを演じた照井春佳さんにインタビュー。リラの相棒である錬金術士アンペルとの関係性や、最終回の見どころなどを語ってもらった。
クラウディアのことを気にかけるシーンも多かった印象
――まずは、この連載のお約束として、先日放送された第11話について振り返って頂きたいのですが……。実は、この回、リラとアンペルは登場機会がありませんでした。
照井:そうなんですよね(笑)。でも、台本は拝見しました。
――弟子のレントやライザたちが、自分たちの力で見事に竜を倒したわけですが、ボス的な相手との戦闘だったので、照井さんもリラとして参加したかったなと思ったのでは?
照井:以前(第9話で)、ライザたちが竜に遭った時は逃げましたよね。それくらい圧倒的な強さだった竜をライザやレントたちだけで倒せたことは、純粋に嬉しいことです。もちろん、一緒に戦っていたらフォローできたこともあったかもしれないんですけど。私、個人的にはみんなだけで倒せたことの方が嬉しいです。
――前回は、ライザとレントに対する照井さんの印象を伺ったのですが、次はタオについても教えてください。
照井:タオの第一印象は、すごく真面目な勉強家みたいな印象だったんです。実際にそうなんですけど、気が弱そうなのに意外と思った事をはっきり言うんですよね。初期の頃、リラも「僕も行かなきゃいけないんですか?」「やりたくないよ」とか言われました(笑)。でも、そこがまた可愛いところですよね。それにタオも優しいから、嫌だと言いながらも、絶対にライザたちと一緒に行動するじゃないですか。それで、結局、その冒険で何かを発見して「分かったー!」とか言って、一番生き生きしていたりもする。子供たちの中でも、一番、いろんなことを吸収して成長するタイプな気がするし、将来がすごく楽しみな子という印象です。
――弓の練習法を教えたクラウディアに関しては、どのような印象がありますか?
照井:クラウディアは、登場人物の中でも特に芯の強いイメージがあります。おしとやかで可愛らしくて素敵な女性なんですけれども、自分が「こう」って思ったことに対して絶対諦めたくないみたいな気持ちが特に強いのかなって。たぶん、他の子もそういう性格だからこそ成長していったと思うんですけど、クラウディアは特にそういう印象が強いです。だからこそ、リラも気にかけるのかなって。特に中盤以降、クラウディアのことを気にかけるシーンも多かった印象があります。ライザ、レント、タオが真っ直ぐ成長していく中、クラウディアは、みんなよりもちょっと成長が遅かったというか……。
――自分も一緒に冒険したいけど、言い出せないという時間もありました。
照井:リラもすごく周りを見て、いろんな人のことを見抜くタイプだから、きっとクラウディアのそういう想いも見抜いていて、彼女の思う彼女に近づけてあげたいなと考えていたと思うんです。リラ自身が言葉にすることはないんですけど、そういう気持ちは多分あったはずだから、クラウディアの成長はすごく嬉しかったんじゃないかな。私もすごく嬉しかったです。