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夏アニメ『ライザのアトリエ』第1話放送後 のぐちゆりインタビュー【連載第2回】

夏アニメ『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』第1話放送後 ライザ役・のぐちゆりさんインタビュー|3人での収録はアニメが初めて!「レントとタオが隣にいる!」と感動【連載第2回】

シリーズの世界累計出荷本数が200万本を突破した、大人気ゲームを原作とするアニメ『ライザのアトリエ』が、2023年7月1日(土)よりついに放送スタート。

1時間スペシャルの第1話では、窮屈な島を出て外の世界へ冒険に行きたいと思っていた少女・ライザが不思議な錬金術と出会い、新米の錬金術士になるまでが描かれました。

アニメイトタイムズでは、本作のリレーインタビューを実施中。第2回は、前回に引き続き、主人公・ライザを演じるのぐちゆりさんにインタビュー。第1話を振り返ってもらいつつ、ライザや作品に対する思いをさらに深く語っていただきました。

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ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜
周りを湖に囲まれたクーケン島にあるラーゼンボーデン村。ロテスヴァッサ王国の辺境にあるこの村では、穏やかな時間が流れている。そんな刺激が少ない村での暮らしに活力を持て余していたのは、平凡で特徴がないことが特徴の少女、ライザ。「あーあ。何か面白いことないかな。」窮屈で退屈な村、そこに身を置く“なんてことない農家の娘”である自分に不満を抱いていたライザは、ある日、幼馴染みのレントやタオとこっそり小舟に乗り込み、島の対岸へはじめての冒険に出かける。そこで出会ったのは、“錬金術”という不思議な力を使う一人の男だった。その力に魅せられたライザは、錬金術を教えてほしいと頼み込む。“なんてことない農家の娘”から“錬金術士”へ。これまでの遊びとは違う、自分たちだけの“ひと夏の冒険”が始まる――。25周年を迎えた「アトリエ」シリーズの人気作『ライザのアトリエ』が遂にアニメ化!作品名ライザのアトリエ〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜放送形態TVアニメスケジュール2023年7月1日(土)〜2023年9月16日(土)TOKYOMXほか話数全12話キャストライザリン・シュタウト:のぐちゆりクラウディア・バレンツ:大和田仁美レント・マルスリンク:寺島拓篤タオ・モンガルテン:近藤...

「これだ!」ってなったときのライザのエンジンのかかり方はすごい

――第1話を振り返っての感想をお聞かせください。

ライザ役・のぐちゆりさん(以下、のぐち):クーケン島での生活が本当に丁寧に描かれていて驚きました。クーケン島という舞台は、この作品にとって大事だと思うので、そこをじっくり見せてもらえたのは、すごく嬉しかったです。

あと、アンペル(・フォルマー)とリラ(・ディザイアス)がクーケン島に調査に来て、「あれがクーケン島か」みたいなことを言っている場面も描かれているんですよね。ライザ視点からだと観られなかったシーンも、全体を映してくれるアニメなら観ることができる。そこもアニメならではのところで嬉しいなって思いました。

――第1話の前半、錬金術に出会う前のライザは、自分のことを「なんてことない」存在だと思っていて、退屈な日々を変えてくれる何かを探していました。そんなライザを改めて演じた感想を教えてください。

のぐち:ライザの気持ちは、すごく分かると思いました。自分の話になっちゃうんですが、私も「声優さんになる!」って思う前は、「どうしようかな~。なんか面白いことないかな」って感じだったんです。「このまま大学に行くのもアリだけど、勉強は苦手だし…」みたいな(笑)。自分が夢中になれるものに出会っていないから、テンションが上がらないんですが、特に嫌なこともないから下がりもしない。「まあ、ずっとこういう感じなんだろうな」って感じでした。

――諦めていたのですか?

のぐち:諦めるというか、良いとも悪いとも何とも思っていないみたいな。最初のライザも、まさにそういう感じなんですよね。アフレコの時にも「もうちょっと無になって」みたいなディレクションがあったんです。「ライザは、なんてことない日々を変えたいとは思ってるけど、それを実行する予定もないし、そのことで別に落ち込んでもいない。なんとも思っていないから」って。それぐらい自然な普通のトーンで淡々とやって、と言われたのですが、自分に置き換えてみても、まさにそうだったなって。でも、錬金術に出会って、「見つけた!これだ!」ってなったときのライザのエンジンのかかり方はすごかったですよね。そこも自分に通じる部分がありました。

――のぐちさんも、声優という目標に出会って、エンジンがかかった瞬間があったのですか?

のぐち:すごく明確にありました。私、とにかく本当に勉強が嫌いで(笑)。このまま勉強に向き合えなかったら、将来、仕事もできないし、お金も稼げないのはまずいってなんとなく思っていたんです。それで、高校2年生くらいのとき、テレビで『テニプリ(テニスの王子様)』の再放送をやっていたのでなんとなく見ていたら、エンドロールに「越前リョーマ:皆川純子」と書いてあって。「女性の名前だ!この人が声をやってるんだ」と思って。考えてみたら当たり前のことなんですが、アニメのキャラクターの声を誰かが演じていることを全然、意識していなくて。そこで初めて、こういう仕事があるんだって気づいたんです。

――声優という仕事を初めて意識したのですね。

のぐち:はい。そこからはすごく早かったです。パソコンで声優のことを調べて、まず皆川純子さんの声を聴いて、「すごい、こんな声してるんだ。かっこいい」と思って、ますます興味を持ちました。親も、私は大学に行くと何となく思っていたんですが、進路の話になったとき、急に「大学には行きません。やりたいことができた」と伝えました。反対されるかなと思っていたんですが、意外とすんなり「じゃあ、やってみたら」って言ってくれて。それからすぐ、専門学校の説明会の予約もしたんです。なので、本当に私もライザと同じなんだなって。

――では、ライザが錬金術と出会うシーンも、印象的なシーンだったのでは?

のぐち:このドキドキは何だろう?みたいなところから、アンペルさんに「錬金術を教えてください!」って言いに行くまでの感情の変化は、すごく大事にしました。でも最初は、前に前にという気持ちが出過ぎて、「ずっと一本調子になっちゃってる」というご指摘をいただいたんです。感情を出すにしても一つじゃなくて、「(力強く)やりたい!」って感じで感情をすごく前面に出したり、逆に少し内に秘めたり。「できるかな」って不安もあるけど、やりたいという感じだったり。「錬金術士になりたい」という気持ちの中にもちょっと感情の変化をつけることで、全然違った聞こえ方になるんですよね。第1話の後半のライザはそういう感じが続くからこそ、感情の組み立てはすごく慎重にやりました。

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