夏アニメ『ダークギャザリング』寶月夜宵役・篠原 侑さん×幻燈河螢多朗役・島﨑信長さんインタビュー｜キャスト＆スタッフ陣の愛が詰め込まれた、みんなが同じベクトルを向いた作品

「ジャンプSQ.」にて連載中の、近藤憲一先生による漫画『ダークギャザリング』。

過去に悪霊に連れ去られた母親の魂を見つけるために悪霊収集をする、霊感体質の小学生・寶月 夜宵（ほうづき やよい）と、彼女の家庭教師であり、霊媒体質の大学生・幻燈河 螢多朗（げんとうが けいたろう）が、夜宵の従姉妹・詠子（えいこ）と共に、悪霊探しをする新感覚オカルトホラー作品です。

アニメイトタイムズでは2023年7月からの放送に先駆けて、夜宵役・篠原 侑さんと、螢多朗役・島﨑信長さんの対談インタビューを実施！　作品の魅力や、キャラクターを演じる上で意識したことなど、お二人の『ダークギャザリング』愛あふれるトークをご堪能ください！

『ダークギャザリング』はホラー×バトル×ヒューマンドラマな、篠原さんの大好物の詰め合わせ！

――原作を読んだり、演じてみて感じた作品の印象や魅力をお聞かせください。

寶月夜宵役・篠原 侑さん（以下、篠原）：ホラー作品としても魅力的ですが、強い幽霊たちの力を借りて戦う激しいバトルや、戦う時のカッコいい口上など、バトルシーンにもひかれました。元々、ホラージャンルが大好きで、中二（病）っぽさもある私にとっては、ホラー×バトル×ヒューマンドラマという、まさに大好物の詰め合わせみたいな作品です（笑）。

幻燈河螢多朗役・島﨑信長さん（以下、島﨑）：随所にキャッチーな要素や、攻めた、トガッた部分がいっぱいあっておもしろい作品ですが、それらを成立させつつ、キャラクターをしっかり描いているからこそなんだなと思いました。

人間が持つピュアさや美しいところだけでなく、エゴや汚い部分まで描いているからこそ、怖さやコメディの要素も際立つし、バランスが取れている気がします。なので、重くてえげつないホラー描写があったりして「うわぁ！」と思うことがあっても、不思議と読めてしまうんですよね。アクションやバトルシーンではテンションが上がるし、心を揺さぶられたり、ぐっとくるドラマもあって、エンタメとして上手にまとめられているのがすごいなと思います。

篠原：オカルトやホラー映画は、怖さがある一方で、一番描きたいテーマは愛や人間ドラマだったりしますよね。

島﨑：この作品に登場する霊たちは異次元から来たものではなく、元々は人間で、現世で起きた出来事や残した想いを持っているので、霊の1つひとつにドラマや理由があって。それらを紐解いていくミステリー的な要素があるからどんどん読み進めていきたくなるんです。

――ホラーが苦手という（寶月）詠子役の花澤香菜さんもオフィシャルコメントの中で、「怖いけど見ずにはいられない」とおっしゃっていましたね。

島﨑：そうでしたね。

篠原：ホラーが苦手な人でさえもハマってしまう魅力があるのは間違いありません。

島﨑：深いところでハマってしまう部分もあるし、キャラクターのかわいさやポップさから入ったり、ギャグのおもしろさなどライトなところからもハマれるし。

篠原：夜宵ちゃんは悪霊に連れ去られたお母さんの魂を見つけるために心霊スポット巡りをしたり、霊たちと戦っているので、その目的や願いが叶うのかも気になるし、螢多朗や詠子の過去など、ストーリーや展開にもひき付けられます。

島﨑：そうやってこの作品のおもしろさにハマったところで、超ド級の重いエピソードが来て、沼から抜け出せなくなるという（笑）。

――キービジュアルやPVの段階から、夜宵のかわいいビジュアルやポップさと、ホラーとのギャップが感じられます。

島﨑：緩急も大事ですからね。夜宵ちゃんが持っているぬいぐるみや人形も一見かわいいんですが、その人形に隠された理由や、夜宵ちゃんがぬいぐるみの首をなぜぎゅっと握っているのかとか紐解いていくと……。

篠原：夜宵ちゃんのお部屋に人形たちを集めてやっていることもヤバいですよね。8歳の子供だから許されますけど（笑）。

島﨑：夜宵ちゃんはラスボスや悪役がやっていそうなことをちょいちょいしているし。でも彼女はいい子ですから（笑）。